津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■加藤清正臣・中川寿林の墓は「おあと」

2023-03-12 15:53:29 | 人物

 加藤清正の家臣・中川壽林のお墓を訪ねて随分以前平成肥後国誌の編著者・高田廉一先生と河内町の山中を右往左往したが、とうとう見つけ出すことが出来ずそのままである。
今朝ほど寺本直廉の「古今・肥後見聞雑記」を眺めていたら次のような記事を発見した。

   飽田郡河内村之内御迹村中川寿林ハ清正公従弟也シと云、寿林むすめおあととのと云し故所名ニす共云、
   一説ニおあととの阿蘇大宮司之娘也しともいふ、不知何是、

寿林の娘の名前が「おあと殿」「その名を以て所名とした」と記されている。
「御迹」と書かれているが、現在では「尾跡」の字があてられている。現在の熊本市西区河内町船津に「尾跡公民館」や「尾跡公園」がありまとまった集落がある。小字として今に残るのであろう。
という事は、この辺りに寿林の墓所もあるのだろう。高田先生とご一緒した時は、「高台の見晴らしの良いところ」だと仰っていたように思うが、河内町船津はその字名から伺えるように海に近い所である。
いずれにしても、この尾跡地区を訪ねれば、お墓の場所も見つかることだろう。

 

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■藪家記‐6(了)

2023-03-12 09:15:56 | 史料

大隅殿も内匠殿嫡子ニ而二千石領知給候 其後豊前を立退被申し候 筑前黒田殿江奉仕被申候 今以子孫相續御座候由承傳
 候
肥後筑前御不通にて末々迄も取遣不仕候得は其後の様子曽而不承候 子孫は慥ニ御座候由別而為差御存念も無御座候
 ハゝ御
書通被成御趣有御座度候 内匠殿嫡子之儀ニ御座候は貴所私方ニて相知レ不申事彼方ニ而相知申事も可有御座様に
 奉存候
傳来有之筈之書付なと此方ニ無御座候 多分彼ノ方ニなと可可(重複?)有御座哉と奉存候

       注:「摂州大坂伊丹氏系図」に加藤又左衛門重徳(室・伊丹安芸守親保女)の次女・あやが薮内匠忠綱室とある。
                長兄加藤内匠吉成(黒田長政・家老)、長姉・黒田蔵人室、次兄・黒田美作一成(黒田三奈木16,000石)

一藤堂和泉守御家中ニ薮治右衛門とか申人御座候由承傳候 紀州より御分り候家か承度奉存候

一中村家駿河国御領之時内匠殿富士野江薮の宮とて建立御申候と承候か定而富士権現ニて可有御座候 依之薮家このしろ魚
 を給申事を禁申由申傳候 近年同氏之者江戸江罷越候筈承之候得共成程吉原之邊より山上いたし候道ニ薮の宮とて御座候
 由宿之者中申候 弥に今御座候か承度奉存候

一信玄家江罷有候山本勘助ハ内匠殿いとこの親類ニ而御座候由とても申傳候

一大隅殿子八郎左衛門と申候 此者初豊前小笠原家江仕申候 不始末ニ而■出申其後又此方江罷越私祖父圖書方江罷在候 又牢
 人ニ而子孫も無御座候様ニ承之ハ壱人之子は前ニ申上候様ニ筑前江罷在候

内匠殿御子ニ大隅殿ゟ前ニ御息女両人御出生候 壱人ハ大坂長濱屋弥十郎妻 一人ハ筑前家中竹田左兵衛妻と申傳候

一諸軍記之内ニ文禄弐年太閤秀吉公朝鮮御新發之刻塙團右衛門・薮与左衛門・宮川三郎左衛門・東勘右衛門・戸田三郎四
 郎・平野忠右衛門・川村権七・土方長兵衛とて唐人の番船を三艘左馬助殿手に乗捕たる■也
 年代を以考候得は此節も中村殿江御座候と奉存候 此文段の薮は誰にて御座候や不審之儀ニ御座候

 右之条々ハ爰元にても相知兼申事ニ御座候被■御心御吟味被成候ハゝ相知申儀も可有御座候 相知レ候て御聞せ候ハゝ是
 又生前之大幸ニ御座候
   以上

    

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■熊本史談会3月例会御案内

2023-03-12 06:47:07 | 先祖附
 当会の月例講演会開催に就きまして、いつもながら大変ご高配をいただき厚くお礼を申し上げます。
昨今熊本に於きましては、台湾の世界有数の半導体メーカーTSMCの熊本新出に関する多くのニュースに接して居ります。
新たな台湾との交流が加速される絶好の機会になりました。

そんな中、明治~大正期の台湾に於きまして、教育の分野で多大な貢献をされ命を捧げられ、また台湾と熊本との交流の礎となられた熊本の先人につきまして勉強をすることに致しました。
下記の如く3月講演会を開催いたしますので、多くの皆様にご参会いただきたくご案内を申し上げます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

                
 
期日:令和5年3月18日(土)午前10時00分~11時45分
場所:熊本市民会館 第7号会議室
演題:熊本と台湾の懸け橋となった教師たちー平井数馬と志賀哲太郎
講師:元・大津高校校長、平井数馬顕彰会会長     白濱 裕氏            
 
一般参加自由:
  「先着申し込み20名様」事前にご電話申し込みをお願いします。
              電話(  090‐9494‐3190 眞藤)
  参加費 500円(資料代を含む)を申し受けます。
  尚、入場は開演10分前からと致します。

  又、当日はコロナ対策の爲、マスクの着用とご記名をお願いいたします。

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参考資料

  Wikipedia 六氏先生

  芝山巌事件と平井数馬——17歳の青年と台湾教育の聖地

  教育の聖地・芝山巌を歩く

 

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