津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■永 六輔氏逝く

2016-07-11 11:43:00 | 徒然

 永 六輔氏が亡くなった。

昨日の今頃、私は先にご紹介した矢崎泰久著の 句々快々・話の特集句会 という本を読んでいた。日が変わった今日永氏の訃報に接した。
話の特集の編集者であった矢崎氏が誌上の句会で交遊のあった人たちの句を紹介しながら、いろんな話題を紹介している。
多くの女性も参加する中で、「ばれ句」を作らせられたり、そのおかげで大女優SY氏の「うそー」というような句がどこからか漏れて、以来SY氏が怒ってそれ以来出席されないなどというなどなどである。
その中の一人に永六輔氏がいた。この人の「ばれ句」は相当なもので知られるが、女性でも負けじとがんばっている方が居られる。
私が過去にご紹介した「東京やなぎ句会」の人たちも多く登場している。永六輔氏もそのお一人なのだが・・・・
遺作をいくつかご紹介しよう。

         屋根瓦一枚づつの春の雪
         一瞬の梅が香やがて降りる駅
         六月の画廊しずかな雨やどり
         髪束ねくくりて衿の涼しさよ
         その中に夕陽が沈む釣りしのぶ
         朝市に紅を添えたり唐辛子
         この闇のどこに咲くのか沈丁花
         遠回りして生きてきて小春かないくも

東京やなぎ句会の編による「友あり駄句あり三十年」から、私の好きな句を選んでみた。
永氏には熊本に関する句もある。
         上通り下通り抜け春の風

この句については、以前ブログでも書いた。http://blog.goo.ne.jp/shinshindoh/e/bf162ac640324fefa0aa2f257597061c 
ちょうど一年ほど前に書いているのだが、偶然に少々驚いている。
ちょっと舌足らずの江戸っ子の歯に衣着せぬおしゃべりが懐かしい。
奇しくも同じ日、ザ・ピーナッツの伊藤エミさんの訃報もあった。TVの草創期から共に活躍されたお二人だが、昭和という時代を象徴するような方が星となられた。
ご冥福をお祈り申し上げる。

    追記:7月12日の朝日新聞デジタルニュースの特集「永六輔さん死去
                         http://www.asahi.com/topics/word/%E6%B0%B8%E5%85%AD%E8%BC%94.html 

 

 

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■お安く読む・中公新書「後藤又兵衛 - 大坂の陣で散った戦国武将」

2016-07-11 11:04:28 | 書籍・読書
後藤又兵衛 - 大坂の陣で散った戦国武将 (中公新書)
        福田千鶴
       中央公論新社

 

商品の説明

内容紹介

大坂の陣でいかに奮戦し、壮絶な最期を遂げたのか。武勇を謳われ、浄瑠璃や歌舞伎などで英雄として描かれた武将の実像に迫る評伝。

【目次】
第一章 後藤又兵衛の系譜
第二章 主家黒田氏の発展と後藤又兵衛
第三章 乱世から天下静謐へ
第四章 大坂籠城への道――牢人たちの選択
第五章 大坂冬の陣・夏の陣
終 章 戦国武将の実像

内容(「BOOK」データベースより)

戦国時代、黒田官兵衛・長政の二代に仕え、武勇を謳われた後藤又兵衛。豊臣秀吉の九州攻めや朝鮮出兵、関ヶ原合戦で活躍するも、長政に疎まれて主家を去った。長い牢人生活を経て、秀吉の遺児秀頼の招きに応じ、一六一四年、大坂城に入城する。徳川方に比して劣勢明らかな豊臣陣営に加わったのはなぜか。大坂の陣でいかに奮戦し、壮絶な討死を遂げたか。後年、歌舞伎や講談などで快男児として描かれた武将の実像に迫る。

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