津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■さびしい頓写会

2016-07-24 08:58:34 | 熊本

 昨23日は清正公の菩提寺本妙寺に於いては例年のごとく頓写会が行われたが、仁王門が損壊するなどして通行が禁止され、夜店などの出店も見送られた。毎年10万人に近い参詣者で賑わうのだが、今年ばかりは如何ともしがたい。
10年ほど前まではすぐ近所に住んでいたので、毎年当日は友人知人が集まって、酒宴をはって賑わったものだ。いささか不敬の極みではあった。

清正公が亡くなられたのは慶長16年6月24日、翌25日に大木土佐や韓人・金官などが殉死した。
頓写会とは御逮夜にあたり法華経を一夜のうちに写経したことに由来する。
住まいが遠くなり、又、あの胸突雁木(階段)をのぼる元気もないので随分ご無沙汰している。


奇しくも昨日の史談会で、「平成肥後国誌」の編者・高田廉一先生の、本妙寺に関する原稿を現所有者のN君からかりて帰り拝読している。
これを頼りにいつか又多くの塔頭の掃苔に出かけたいと思ったりしている。
今日からこの136ページの原稿をスキャンする作業がある。(手のまがい足のまがいが有りますが・・・・・) 

日蓮宗の本妙寺は終日うちわ太鼓の音で満たされる。高田先生の原稿の書き出しには、夏目漱石の次の句が記されていた。
 

                永き日を太鼓うつ手のゆるむなり

 

コメント (2)
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