津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

その時

2008-04-04 18:35:50 | 歴史
 国立公文書館にある「上田休(久兵衛)処刑に関する公文書」その他を、東京在住のK氏のご厚意でお送りいただき読んでいる。玄祖父の無念を思うと涙を禁じえない。

 今日は別件で図書館に出かけ、「熊本縣賊徒九年十二月三日処刑」なる文書を見つけコピーをしてきた。いわゆる「神風連」に係わるものである。西村釜次郎所持との記載があるが、どのような性格のものか詳らかではない。「賊徒」なる表現が痛々しい。浦楯記・高津運記・吉村義節等の処刑に関する書類は、上記上田休と同様熊本縣臨時裁判所の名の許に言い渡されている。終身刑四人、懲役十年八人、その他三年、二年、一年、獄百日、獄七十日など罪状と刑などが書かれている。檄文、捕縛された人の名前、辞世、遺書等々が記されている。又、項を改め「熊本縣暴動賊徒人名、并官吏死傷」とあり、戦死之部、自首・捕縛、自死ノ部、そして鎮台死と続いている。その他前原一敬の檄文や獄中の歌なども紹介されている。

 神風連については「神風連血涙史」を読んで、いささかの知識は得たつもりであるが、毛筆で書かれたこういう文書に接すると、また違った気分の高揚がある。「その時」を感じさせて居たたまれない。
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