津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■西郷隆盛と上田久兵衛の関係

2024-08-22 07:07:16 | ご挨拶
 
■池邉吉十郎・上田久兵衛宛西郷隆盛書簡etc

【模写】【伝来】ek8136〈西郷隆盛〉書簡巻物 池辺吉十郎・久田休兵衛宛て 極箱 3枚貼交 薩摩藩士 明治維新の指導者 明治時代 武士 士族     こういう西郷隆......
 

 ちょうど一年前、高祖父・上田久兵衛に係る文書だから大いなる興味を持って読んだ書簡(1)である。
久兵衛は西南の役においては、局外中立の立場を貫いて川尻町が戦火に巻き込まれるのを防いだ。
一時期そのことで表彰さえ受けているが、その後西郷隆盛・池邉吉十郎に加担したとして斬首の刑に処せられた。
戦時裁判に於ける判決文を読むとそのようなことが書かれており、久兵衛はこれを認めた形になっている。
東京大学史料編纂所教授の宮地正人先生が「上田家文書」をまとめられた、「幕末京都の政局と朝廷」によると、西郷と久兵衛は「公武合体」の強力な推進者としての久兵衛の立場をして、お互いを大いに非難しあう関係にあった。
しかし上の書簡は、西南戦争に当たっては西郷と久兵衛の関係が埒外のものではないことを示している。
親族としてはこんな書簡の存在は、大いに頭を悩ませるものである。

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