刈り取り前の大麦
ケイトラに積んだ様子。
昨日早朝、大麦の刈り取りを行った。前の日に刈ればよかったのに、色々やっているうちに夕方になってしまい、刈ることが出来なかった。天気予報では、夜雨になると言われている。何故、無理しても今日やらなかったかと、がっかりしてしまった。これでしばらくは大麦の刈り取りが出来ない。田植えが優先である。雨もこれから多くなるだろう。大麦は諦めなければならないかとまで考えた。農作物には、この一時間しかないということがある。その時を逃すと、収穫できないということが起こる。そういう年は前にもあった。もう少し、充実させてと思っていたら、その夜に獣に食べられてしまうということは良くある。昨年の小麦は猪の被害で、全滅であった。ことしは、雨でだめかと思いながらがっかりして寝た。それが、朝起きたらば雨が降っていない。暗い外に出てみるが、地面が乾いている。躍りあがらん気分で、明るくなるのを待った。
六条大麦の種が1800粒(70グラム)目の前にある。この種を蒔くと、5坪に成るそうだ。実れば5キロの収穫に成る。71倍に成るということである。ヨーロッパの小麦作りは5倍に成るというようなレベルから始まったらしい。ということが11月4日のブログに書いてある。そして昨日の6月30日に刈り取りができた。大麦を作るのは、要するに麦茶を作ろうということが主目的である。余分にあれば、麦芽を作りビールまでやってみたいと思っている程度だ。ビールまでは出来たことが無いが、麦茶はとても良い飲み物だ。売られているものとはまるで違う味わいがある。麦茶はそもそもあの香ばしい麦の香りを楽しむものだ。その香りが抜けているとしたら、何を味わうということだろう。香りのような微妙なものは、肥料の影響が強い。化学肥料では美味しい麦は出来ないと思う。あの新鮮な麦を炒った香りというものは、他に代え難いさっぱり感がある。炭酸飲料の清涼感とは異なる清涼感がある。
大麦を播いたのは、11月8日である。大麦は播種の時期にそれほどの厳密さはいらないようだ。年末に播いたこともあったが、十分に出来た。鶏の餌からこぼれて成長している大麦は穂が大きく立派であるが、まだ緑のままである。今度これを炒ってお茶にしてみる。どちらが美味しいかである。昔はこのこぼれ種から芽生えた大麦を増やして作っていたのだが、六条大麦という名前に惹かれて今年は種を買って作っている。確かに六条あるが、穂がずいぶん小さい。良く出来たと思うのだがどうなのだろう。麦踏は良くした。二畝に播いたのだが、写真のように溢れんばかりに分げつした。スズメの来襲も全くなかった。まだこぼれるような状態でもない。倒れたところもない。五キロ以上あるのだろうか。現在機械小屋に、干してある。脱穀が楽しみである。
大麦の畝を作る前に、鶏フンたい肥は入れた。全体で15キロほどだったと思う。野菜を作った後だった。堆肥は時々入れている。土はとても良くなっている。20mほどの畝に全くムラのない成長である。畑が出来てきていることがよくわかる。追肥を兼ねて土寄せを一度した。小麦に比べるとずいぶん太い麦わらである。ストローならすぐにでも出来る。麦わらストローで飲んだカルピスをもう一度飲んでみたい。そういえばあのころは、氷などなかった。麦わら帽子も出来るのだろうか。こうして見ると、確かに日程的には、田んぼの裏作で大麦は出来る。田んぼの裏作で何もやらないでいても、とやかく言われることはない。しかし、麦の裏で畑を空けておくと、なんで放棄しているのかと言われる。それで、麦の表なのか裏なのかでは、大豆を作ることにした。これは上手くゆく。大豆は苗を作るのだが、6月末の播種だから、余裕がある。
昨日の自給作業:大麦刈り1時間 水路の泥さらい2時間 累計時間:39時間