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石垣島暮らしの面白さ。

2023-06-17 04:55:39 | 地域


 石垣島に暮らして、田んぼをやっている。水牛を飼っている。そして毎日絵を描いている。最高の暮らしを出来ている。こうしたいああしたいと考えても出来ないことも多いの生きると言うこと。石垣島に暮らして考えていた以上の暮らしをすることが出来た。この暮らしを一年でも長く続けたいものだ。

 石垣島の人口はこれから減少してゆくと予測がでている。自衛隊員が600人も来たから、5万人は越えるだろうと市長は考えていたそうだ。5万人を越えたときに。市を挙げてお祝いのお祭りをすると言うことが発表されていた。ところがどうだろうか。越えると予想された5月末時点でも、残念ながらあと45人不足で5万人を超えない。

 何とか6月こそと期待している。私も5万人超えを楽しみにしていたのだ。実際のところで言えば、住民登録をしていない人が1万人はいると言われているから、その人達の内45人が登録してくれれば、5万人超えのお祭りが出来る。6月が最後のチャンスになりそうだから、また登録を解除すれば良いのだから、この機会に是非協力を。

 どうしても越えたいというので、最後の手段として敵基地攻撃ミサイル基地を誘致するというのだけは止してほしい。自衛隊員が増えれば、必ずその後人口の激減を招く。与那国島も基地が出来れば人口が増加するという触れ込みであったが、基地が出来て人口は減少を始めたのだ。石垣島でも同じ事が起こる気がする。

 基地の島に移住したいと考える人は普通は居ない。桜井女史でも百田右翼作家だって防人の島には住まない。他人事なら色々強気のことを語るが、防人当事者にはならないのだ。基地のない平和な南の島だから石垣島は人口増加を続けて来たのだ。この島を防人の島にするなど悪魔の仕業だろう。

 日本全国の島が無人島化している。かつて人が暮らしていた島でも毎年無人島になっているのが現状である。島を返してもらったところで住む人も居ないのだ。人口減少は島だけではないが、ほとんどの島が存続の危機を迎えている。その点では石垣島の人口増加の健闘は画期的である。

 日本で一番美しい海。そして田んぼの広がる田園風景。島の中央にそびえる山深い於茂登岳。確かに西表島の自然の濃度は深い。田んぼもある。ところが生活をするためには、自然が深すぎる。病院やホームセンターなど若干生活インフラが不足している。石垣島に買い物に来なければならない。石垣島は小田原程度にはすべてがそろっている。

 石垣島の魅力は自然の輝きである。基地の方を見なければ良いだけのことだ。ミサイルが落ちてくるのを忘れていれば良いだけのことだ。基地の島のリゾート計画はどうかと思うけど、石垣のお歴々はどうもそっちの方向に進みたいらしい。これ以上自然破壊をしたら、リゾート計画は成り立たなくなる。自然豊かなリゾートを、リゾート施設が壊す。存在基盤の自己矛盾も甚だしい。

 石垣島に引っ越して5年になる。その大分前から通っていたから、石垣島に大分なじんだようだ。石垣島の90%というたまらない湿度の高さ。じめっとした暑さも、かなりなれてきた。去年の今頃は冷房を入れなければ寝られなかった。6月になって連日の熱帯夜なのに、よく寝ている。何でも慣れるものだ。

 やはり、石垣島の魅力は私には田んぼだ。石垣島では一年中田んぼが出来る。これは夢のようだ。毎日田んぼに関わることが出来る。やりがいがあるし、毎日がなにかしら作業があるし、発見である。実におもしろい。とくにひこばえ農法に熱中しているので、飽きることが無い。ひこばえを何時間も眺めていることがある。

 ひこばえ農法は出来ると信じなければ続けられない。何とも難しい。難しいからやりがいがある。このことに取り組めたことに感謝したい。この先何年かかるかは分からないが、何としても実現できるまで、やってみるつもりである。

 二期作の方はひとまず置いておき、ひこばえに挑戦したい。二期作はおおよそ一期作に競べて収量は半減すると言われている。だから、ひこばえ農法が収量が半減するとしてもそれくらいなら仕方がないことなのかも知れない。ひこばえがしっかり発芽してきたとしても、条件の悪い季候が影響してしまう可能性が高い。

 先ずはひこばえがきちっと発芽させられるかどうかである。何か見落としていることがあるような気がして成らない。一度土壌を乾燥を入れなければならないのだろうか。その点では8番田んぼはひび割れになるような乾燥した時期がある。この後の観察が重要。

 それよりも水を切ることが出来ない0番田んぼの方が、良い状態かも知れない。0番は水が常にあるから、むしろひこばえ農法には向いているのかも知れない。0番田んぼを二畝ある田んぼに直したい。その方が、ひこばえ農法に挑戦し安いかも知れない。「ゆがふもち」のほうが「とよめき」よりも向いているのかも知れない。

 果樹の方は植えてから4ヶ月は経ったが特に枯れた木はないようだ。果樹は気長に考えなければ成らないが、一応はスタートは切れたように思う。バナナは一度大きくなり、今年は成るのかと思えたのだが、何とイノシシに幹を大分かじられてしまった。

 猪柵で農場全体を囲ってから、イノシシの侵入はない。これは大変なことではあったが、一安心のことだ。大勢の人の協力があって完成までこぎ着けた。ジャングル化したしげみをユンボでどけて進むような大変な柵作りだった。柵の点検も時々しなければならないのは変わらない。

 次の課題はサトウキビ栽培である。なかなか取りかかれないのでもどかしい。畑は準備できているのだから、進めれば良いのだが、稲刈りが終わらなければみんなにその余裕はないだろう。一人でやるには気力が足りない。サトウキビの株出し栽培は、水牛を飼う場合どうしても必要になる。

 水牛は家畜だから、ただ放牧しているというのでは良くない。何か定期的に出来る仕事が必要だ。田んぼの代掻きだけでは3匹には不足だ。サトウキビ畑の耕耘畝立て、サトウキビ絞りなど、もう少し水牛の農作業を増やしたい。サトウキビ絞りは水牛メリーゴーランドにしたいと思っている。

 そして、絵である。絵はこのところのぼたん農園で描くだけになっている。もう少し石垣島の他の場所に描きに行きたいものだ。北部地域の開拓集落にも絵に描いてみたい場所がいくつもある。野底付近はおもしろい。大里付近もおもしろいところがある。平野付近にも良い田んぼがあった。

 のぼたん農園に張り付いていて、他の場所に行けなくなっているのは少々問題だろう。午前中はのぼたん農園で午後は他に描きに行くというようにしようかと思う。まだ石垣島でも見ていない場所もある。特に野底ヤーペーは頭に残っていて描いてみたいと常々思っている。先ずは野底展望台から描いてみよう。

 野底集落の畑も耕作放棄されたところがある。あの辺りの段々畑も記憶に残っている。一度開拓集落と放棄された畑も絵にしてみたい。のぼたん農園は午前中だけにして、午後は他に回るというのがこれからは良いかもしれない。そう考えただけでおもしろい気持ちが湧き上がった。

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