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五島市の移住誘致と石垣島暮らし

2024-03-14 04:26:19 | 石垣島


 3月7日の3番田んぼ 1月6日田植えなので、田植え8週間の写真。11葉期ぐらい。穂は入り始めているのだろう。分ゲツは13,4ぐらいか。予定通りの生育。後4枚葉がでて欲しいがどうだろうか。やや不安はあるが、期待もしている。

 石垣島を中心に小田原との2拠点の暮らしている。石垣島は移住する人がかなり多いのだと思う。5万人の人口の半分以上の人が他所から来たと言う感触がある。例えばのぼたん農園のある崎枝地域の人もすべて戦後石垣島に来た人なのだ。玉那覇酒造は石垣島最古の泡盛酒造会社だが、やはり本島からみえた方だと聞いた。

 だから生粋の石垣島の方は今まで3人しか知らない。時代に違いはあるが、移住者の方が多い島だから、新しい移住者でも居心地が良いのだろう。加えて観光客が活発に動いている島である。一次的な滞在者も1万にもいるのでは無いかと言われている。

 そうした特別の事情で、観光客に併せた都会的要素もある離島なのだ。生活者の町と、観光客向けの顔がある。そして、滞在者というひとが暫定的な暮らしをしている。こうして沢山の人が来て、また去って行く島なのかも知れない。

 30代後半で自給自足生活を目指した。シャベル一本で行った自給生活である。それから、一人の自給より、みんなの自給が素晴らしいと考えて、新しい暮らしを目指してきた。35年間日本社会に普通に暮らしながら行う、実際的な自給的生活を模索してきた。

 石垣島には自給的生活を求めて、移住してくるひとは多数存在する。そして、実現しているひとも少数だが居る。一時、のぼたん農園にも来ていた家族の方にもそういう人が居た。電気も自給しているという暮らしだと言っていた。最近仕事が忙しくて来れなくなったと言われていたが、仕事も色々ある。

 自給自足生活と言っても多様だ。一般的な意味では、すこし社会からはみ出たような暮らしだから、ひとくくりには出来ない。その意味でサラリーマン生活というような言葉で、なんとなく分かる暮らしとは、大きく違う。自給自足は、一人一人異なると考えた方が良い。

 食糧の自給と言うことが基本になる。自分が生きているのは食べ物を食べているからだという所から始まる。この食べ物を自給してみる意味が大きい。例えば食べ物の中の一番重要なものが水。どうすれば水が自給できるかである。湧水を見付けることも出来る。水脈を見付けて、井戸を堀り、その水で暮らす事もできる。

 エネルギーの自給だって可能だ。育った山梨県の藤垈では、山の木を燃料にして普通に暮らしていた。電気はあったが、使うことは少なかった。多分50年より前の日本の中山間地は普通にそういう暮らしだった。化石燃料を使わない自給燃料とすれば、それはそれであり得ることになる。

 食糧自給となれば、先ずは田んぼであろう。お米を作る事が食料自給の基本になる。中山間地の田んぼは放棄されてきているので、自分で田んぼを作らなくとも、適地はいくらでもある。しかし、自分で田んぼを作ることほどおもしろいことは無い。出来れば一度は挑戦してみる価値がある。

 石垣島で暮らしているのだから、島暮らしを希望する人に参考になる自給生活について、書いてみたい。そこで調べてみると五島列島の五島市は移住生活を進めやすい案内がある。残念ながら石垣島ではこういう誘致はされていないので、五島市を参考にしながら島暮らしを考えて見た。

 五島市移住促進サイトというものがあり、実に至れり尽くせりの分りやすいサイトになっている。石垣市でもこういうサイトを真似して作れば良いと思うが、石垣市はそこまで移住者を奨励はしているわけでは無い。移住者はもういいよという空気も感じる。

 何故五島市がここまで移住者歓迎の姿勢なのだろうか。それは人口減少の危機感が基本にあるはずだ。石垣島の人口は5万人。これくらいが一つの行政機能が維持される最小限の人口になる。学校や病院や様々な商店が揃う規模が5万人と考えて良いだろう。石垣島も今後は人口減少に入りそうだ。

 五島市の人口は現在33000人。 昭和30年が人口が一番多くて、15万人。推計では、20年後には 18,159 人まで減少するとされている。 人口が一番多かった15万人の時代があるということは、それだけの人口が暮らせる豊かな島が、10分の1の島になろうとしている過程にあると言うことになる。

 そこで、移住定住促進に本気で取り組んでいるのだろう。その結果この5年間で千人もの若者が移住しているとある。それでも自然減がさらに多いので、人口減少は続いている。だからなおさら移住定住を推進している。石垣島と違い、ほとんどの人が五島の人なのだろう。

 この人口で高校が5つあるというのもすごい。半分の生徒が国立大学に進学するような優秀校がある。教育についての心配が少ないという意味では、移住には向いていると言える。石垣島では高校は3つである。石垣市の場合、大学進学を考えて那覇にある進学校に行く生徒もいると聞くことがある。

 石垣島が人口減少をしないで来れたのは、観光産業の存在が大きい。東京や大阪や福岡や名古屋へ直行便の飛行機がある。以前は香港、台北にも直行便があった。観光の島という事で、五島市とは状況が違う。観光の島だから、それに伴う滞在人口もかなりある。

 五島市の明確な人口対策は素晴らしいと思う。若いひとで島暮らしに興味があり、自給自足希望者は五島市に行く方が良いだろう。行ったことは無いのだが、島好きだから昔から興味は持ってみてきた場所である。水田は1600ヘクタールもある。石垣島の田んぼ面積は220ヘクタールとある。7倍もある。一度五島に行ってみたくなった。

 水田が1600ヘクタールあるという事は、水が十分にあり、人間が15万人居た時でも、食料があったと言うことになる。どれほど豊かな島なのかと思う。それでも人口減少が進んでいるらしいから、ここで自給生活を目指すのは、かなり良い選択になりそうだ。
 
 住まいの支援、仕事の支援、子育ての支援とある。子育て支援を見ると、子育て世帯引越し補助、五島市一般・特定不妊治療費助成事業、出産育児一時金の支給、医療費の一部助成(乳幼児・子どもの福祉医療費)、多子世帯の保育料軽減、幼児教育・保育の無償化、児童手当と出てくる。

 病院も充実しているらしい。五島がどんなところなのか、いよいよ見に行ってみたい。今更移住するわけでは無いが、島暮らしに興味がある。参考になることもあるだろう。飛行機の上から五島が見えることが時々ある。きれいな島だなといつも思う。一番高い山が461mとあるから石垣島と似たような地形かも知れない。
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