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第2回ごみフォーラム

2007-11-24 05:32:57 | 環境関連
第2回ごみフォーラムを開催した。人の集まりが少なかった。ごみに関心を持ってくれる人は少ない。残念ながら、これは本当の所だ。しかし、「入ると、出る」を確かめれば、確かにすれば。暮らしが見えてくる。運動として考えた時には、ごみ問題をもっと面白くして、人集めを考えるというのはあるのだろうが、本当に興味のあるものでやるしかないと言うのも、仕方がないのかもしれない。人の集まりに無理をするより、もう少し膝を交えて、深く考えて見るというのも、必要なところか。講師の藤原寿和氏と、松本真知子氏には申し訳なかったが、必ずこの成果を実りあるものにしたい。実は主催者として、事前にお会いしてお話を伺っていた。それで、相当に難しい話ではあったが、理解できた。理解が深まったという感じがした。

藤原氏の指摘された。低温で生成される、ダイオキシンの問題。触媒があれば、100度以下でもダイオキシンは精製される。触媒になものは鉛や、アルミニュームもあるが、紙に含まれる白土が、触媒になる可能性もある。だから、堆肥からもダイオキシンが検出されている。堆肥の山には絶対に、プラスチック類を入れては成らない。食品リサイクル法で、一定のプラスチック類の食品残渣への混入を認めると言う話があったが、とんでもないことになりそうだ。人間がプラスチックを使用した事は、パンドラの箱だったのか。すでに滅亡への道を歩み始めたのかもしれない。人間迷走飛行中。以前、ある環境系の学者に、コンビニの弁当を温めるときに、ラップや発泡スチロールの弁当箱と、食品が接した状態で電子レンジに入れるが、ダイオキシンの精製はないのか質問したことがある。300度以下では精製されないから、安全だと断言された。何となく怪しいとは思っていた。

そうとも言い切れないらしい。絶対にビニール系のものは堆肥に混入させない。養鶏場の床にも混入させない。もちろん餌の発酵にも混ざらないようにする。ビニール紐は要注意か。藤原氏の指摘だけに、ここは聞き逃すわけにはいかない。農業分野でのビニール使用は多い。お陰を被る所大。人間が暮らすというのは、つくづく厄介なことだ。ともかくごくごく微量の物質が、環境ホルモンとか言われて、人間に影響を与え始めている。便利と危険は隣り合わせ。便利なものを使うときは、判断の慎重さが必要。

昨日の大きな成果は、箱根や、真鶴から来ていただけたこと。少しづつ繋がりができてきた。広域化の良さ、と必要性を生かし。又同時に、見える範囲のごみの処理が出来る道。これがないものか。ごみは廃棄物ではなく、排出物。清掃処理するのでなく、全てを再生利用する。その為には産業構造からの、根本的な仕組みの建て直しが必要。国の環境計画の構築これが確かに大前提。そもそも、小田原市にはそうした環境計画はあるのか。まちづくりの整合性。例えば、中心市街地の再生、環境計画的に見た場合、どのように位置づけられるのか。周辺部に残された自然がある。それに続く、農村地域、そして住宅地があり、中心部に行政機能や、商業施設。全体の有機的な、環境計画。これこそ、今小田原に必要なことだろう。
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