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ペットボトル回収世界一

2006-11-12 07:16:35 | 環境関連
飲料などの業界団体でつくるPETボトルリサイクル推進協議会によると、2005年度の市町村や事業者による使用済みペットボトルの回収率は前年度比1・4ポイント増の63・7%に達した。欧州連合(EU)加盟国を含む欧州の平均(34・6%)を大幅に上回る世界最高水準としている。
 
これはすばらしい。日本もやるじゃないか。うれしくなるニュースだ。
でも待てよ、ちょっと怪しいところもあるな。怪しいところを調べてみた。

一つは、日本のペットボトルの利用の増加だ。1・4%回収が増えても、全体がもっと増えていたら、燃やす量が増えているかも知れない。
もう一つ、EUと較べるところがなんともな。EUじゃなるたけペットを使わないんじゃなかったかな。
更に一つは、リサイクルとリユースはどうなっているの。確か、ペットボトルからペットボトルを作る技術というのはあったけど、それぐらいなら、リユースはどうなの。
更に更に気になるのが、ペットボトルは中国に輸出されているんじゃなかったか。

ペットボトル1本を作るのに、10円ぐらいかかると見ておけば良いらしい。
これを相当量燃やしてしまうわけだから、大変な事だ。以前ペットボトルなどを、集めて、燃料にしている製紙会社を、見学に行ったことがある。「ここはバーレーンなんです。」この言葉が印象的だった。

○ペット自体の生産量の増加は1年で。2万トンぐらいある。だから、1.4%リサイクルが増えるても、焼却量は変わってはいない。
この原因は、市町村分別収集にある。こう見えるように業界団体では書いているが。これは大して意味が無い。自動販売機脇のゴミ箱に入れれば事業系。家庭ごみの分別で出せば、市町村分別ゴミ。醤油と、清涼飲料水の違い。これが、スーパーマーケットに戻る事もあるし、こんな事は大したことではない。全量のうち、86%が清涼飲料水。これが事業系の増えた理由。

○EUも一人当たりで見ると、実は同じ量のペットボトルを使っている。しかし、ボスニア・ヘルツェゴビナもEU加盟25カ国だ。モルドバ共和国ってどこにあるんだろう。今や、欧州連合を1カ国として扱って、ヨーロッパの環境先進国という扱いはおかしい。スイスはほぼ全量リサイクル、リターナブルらしい。

○リターナブル、これはやらない国が多いい。所が、タイ・フィリピンはリサイクルをやらずに、リターナブルだけ。そう言う事かもしれない。私は、水彩画を描くときの水入れは、アルミのお茶が入っていたボトルだ。口の大きい奴だ。これを数本用意すると便利だ。画材屋にある水入れより使い勝手がいい。ただで手に入る。たとえお金を出しても、120円は安い。画材屋で買うと、中身が空で、400円はする。リユースは暮し方の問題だ。

○中国への輸出、把握は困難。どうも一本の価格0.5円くらいで引き取り、中国へ輸出されているらしい。これが何と、アルミ缶より高価なのだ。これじゃ、集めて輸出に廻る。事業系で回収されたペットボトルが、経済原理に従い、中国へ向かうと、見るのが自然ではなかろうか。
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