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農業eーラーニング講座

2006-04-25 05:18:27 | 環境関連
農業eランニング講座の企画委員という立場で、会議に出た。状況が呑み込見切れないまま、出席した。社団法人全国農村青少年教育振興会という、農水省の外郭団体というのでしょうか、会長は農水から天下りできているのじゃないかと思われる、団体です。参加していて少々失礼な言い方になっております。

詳細については、検討中のものを企画委員がこうした場で、公表してしまうのはおかしなことなので、公表できません。

農水省の有能そうな若い女性係長の説明によると、小泉首相の方針で、フリーターとか、ニートと呼ばれている、500万人と言われる人達の就職先に、農業を提案してゆこうと言うことになった。それにはインターネットを利用して行くのが、よい方法と思われるので、農業の講座をeーランニングで企画すると言う事らしい。単年度の予算で行われると言う事なので、先ず、小手調べと言う事なのでしょう。それで、私なりに平飼い養鶏の企画を立てて、参加をした。

厚生労働省の管轄である、ハローワークに来たフリーターや、ニートに、紹介してゆくと言う事らしい。ちょっと無理が感じられますけど。ハローワークにニートをどうやって連れて行くのだろう。それはいいとして、年間、12000人新規就農してもらう計画だそうだ。これもすごい数字だけれで、政府が出す数字というのは出来なかったとき、誰かが責任を持つのだろうか。

今「就農浪人」と言う言葉があるそうだ。農業研修施設で3年4年と研修しているけどスタートが切れない人の事らしい。私のところの見学に来る人でも、そうした人が何人かいた。こういう農業がしたいから農地を見つけてくれというので、ここではどうかと紹介すると。何か問題点を見つける。じゃぁーここじゃと次を紹介すると、新しい問題点が出てくる。全てクリアーしたようなところが見つかってこれでいいとなると、親や、兄弟、奥さんの問題など上手く次の課題が出てくる。
断定的に言うけれど、これが共通しているのが不思議だ。

就農準備学校を卒業して、農業につく人の数は5%だそうだ。これを逆算すると、24万人が農業に興味を持たないと、12000人が農業には着かないという事に成る。就農準備校にそんな定員はあるのだろうか。フリーターやニートのどれくらいの人が農業に興味を持てばいいのか。これが毎年だそうだから、なんか数字がおかしいように思う。

本当の所の就農できない理由を、もっと掘り下げて検討すべきだ。結論から言えば、「食べられない」の一語につきます。食べられるようになればいくらでも農業をやりたい人は出てくる。食べられない理由もこれもシンプルで、国の農業政策が、間違った方向に向いているからだ。工業製品や輸出産業を国の基幹産業と考えて、農業をないがしろにしてきた結果だ。

こんなに不平不満の私が、のこのこ上中里という所までに出かけていったのは、やはり、一人でも多く新規就農する人が増えて欲しいからだ。今回のプランで言えば私が理解できるのは、平飼い養鶏ということになる。平飼い養鶏のコースを取る人が、沢山現れて、始めたら、面白くて、ついつい最後まで勉強して、実践もやってみよう、と言うことに成ればと思っている。

しかし、この養鶏コースの講義内容を作るのは、畜産試験場の技官らしい。この先は、今はなんとも言えないが、私の立場で、最善は尽くしてみたいと考えている。

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2 コメント

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新規就農 (松本茂)
2006-04-26 11:57:36
農業の講座をeーランニングで企画しようというのは、小泉流の思いつきを農水省の官僚が立案したのでしょうね。笹村さんがうさん臭い思いを抱きながらも、参加なさった気持ち、ほんとうに敬服の至りです。フリーターとか、ニートと呼ばれている人たちも、それなりの必然性があって、状況を迎えているのでしょうが、一人でも多く新規就農する人が増えて欲しいという笹村さんのこころが彼らに伝わって、新たな展開ができることを念願します。
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かけないこと (笹村 出)
2006-04-26 18:22:33
ニートだから、パソコンで行こう。こういう思いつきは小泉流ですね。

お話ししにくい事もあります。



平飼い養鶏は、今まで邪魔者としてしか扱われてきませんでした。

それが、さすがの農水も、新規就農者には自然養鶏ということを出してきました。

この殺し文句にちょっと、やられました。
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