あるきメデス

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花菖蒲の北山公園と周辺の遺跡や寺院へ(東京・東村山)〈後半〉

2022-06-15 22:45:57 | ウオーキング
 2022年6月8日(水) 〈後半・正福寺と大善院へ〉

 ハナショウブの観覧を終えて12時56分頃北山公園を出た。この後は、近くの2つの
寺院を巡ってから西武新宿線の東村山駅に向かうことにした。

      退出した北山公園の東南側入口近くの畑には、タチアオイが咲く。
     
 
 南側の野口町の市道を少し西に進むと野口製麺所があり、うどんを食べられる小食堂も
あるが、昼どきでほぼ満席のようなので入らずに通過する。

 その先のT字路を南へ、塀沿いに少し進んで墓地の中ほどから正福寺(しょうふくじ)
境内に入り、改めて正面の山門に回って入り直す。


 金剛山正福寺は臨済宗の寺院で、鎌倉の建長寺の末寺とか。開基は鎌倉幕府執権、北条
時宗かその父時頼のようだが、確たる史料は現存してないという。

 山門は、昭和48(1973)年の解体修理の際、元禄14(1701)年の建立と判
明したようで、江戸時代の伽藍の遺構を示す貴重な禅宗様式建築物として、東村山市有形
文化財に指定されている。

 山門を入って正面の地蔵堂は千体地蔵堂とも呼ばれ、応永14(1407)年建立の典
型的な禅宗様建築で、東京都で唯一の国宝建造物として昭和3(1928)年に指定され
ている。

 
 千体地蔵堂内に祭られた地蔵尊象についての説明パネル。


 千体地蔵堂の本尊は延命地蔵菩薩立像。像高127㎝、文化8(1811)年の制作の
ようで、東村山市有形文化財である。
 
 
 千体地蔵堂の左手には6段の木製の棚があり、木造の小さい地蔵がたくさん並んでいる。

 市内の知的障害者の方々が心を込めて制作した手造りの木彫り地蔵で、毎年11月の文
化の日の地蔵まつりに有料配布され、購入した家の病気平癒や家内安全、厄除けなどの願
いを込めて1年後に奉納され、安置したものという。


     
 千体地蔵堂の手前、南西側には 小さな建物があり、中には「貞和の板碑(じょうわのい
たび)」と呼ぶ大きな板碑が保存されていた。
          
 貞和5(1349)年のもので、高さ3m、幅51~58㎝あり、完全な形をとどめる
ものとしては都内最大級の緑泥片岩(りょくでいへんがん)の板樋で、東村山市有形民俗
文化財のよう。前面のガラス扉の間からでは全容が見られなかった。

 千体地蔵堂の右手から背後に進む参道には、創建730年記念に建立された十三仏石像
が並んでいる。



 十三仏像に相対して何株かのアジサイが咲き、葉のみごとな松も目に入る。


     





 

 その間を進めば堂々たる本堂前に出る。


 本堂の周辺にも何本かのアジサイが咲いていた。
 

 本堂の南東側には大きな容器に植えられたハスがあるが、まだつぼみ。



 鐘楼の横から十三仏の背後を南側に戻れば、境内東南側には八坂神社が祭られている。

 
 八坂神社前から東へ少し、T字路を南下して都道12号線に入り、東へすぐのV字路で
細道を進んですぐの大善院へ。

 大善院は天台宗の寺で「野口の不動さん」と呼ばれ、親しまれているよう。

 以前は八王子市にあったが明治8(1875)年に暴風で倒壊し、再建の資金難に陥っ
ていたのを、多難な手続きを経て当地出身の新住職がここに明治32(1899)年に本
堂を建立したとのこと。

 明治39(1906)年には不動明王を安置し、さらに境内西南側に富士山の溶岩で高
さ7mの山を築いて唐金製不動明王三十六童子を安置し、当時、毎月の不動尊縁日には門
前に市をなして参拝者で終日賑わったという。

      
 山門はないが、少しの石段を上がった両側にアジサイが開花していた。



 本堂の手前、両側にも溶岩を積み上げた大岩があり、不動明王が祭られている。
     

                    

 まずは正面の本堂に参拝し、新型コロナウィルスの感染防止と健康など祈願などする。


      本堂に貼られた境内のパワースポット案内
     


 こちらが、富士山の溶岩で築いた築山に配置された不動明王三十六童子像など。




     



     
         その北側には大きなサルスベリと水子地蔵尊が。
          

     
      築山の背後に回ると、七福神像が配置されていた。
          

     

          

 


      境内南側の道路際には家庭円満のコブシが立ち、傍らにその説明パネルが。
           
     
     
      手前にモミジがあり、全体像は見にくい。

      
 本堂前の2つの築山とその周辺は、ガクアジサイなどが彩りを添えている。
 

      



     
 20分ほど境内を巡り、14時過ぎに正面階段を下ってちょうちんの下がる南側の参道
を抜けて、東村山駅真に伸びる市道に入る。参道にもアジサイが。








     
           商店街を300m余り進めば駅前の高層ビルが近づく。
          
 
 高架化工事中の東村山駅西口前には14時13分頃着いた。駅前広場には、北山公園の
菖蒲まつりの歓迎幕が。


 先ほど見えた駅前の高層ビル、ワンズプラザ2階にあった中華料理のチェーン店に入り、
冷し麵を注文して遅い昼食をする。

 
 この2階には、「サンパルネ」と呼ぶ東村山市の産業・観光案内コーナーも設置されて
いるようだが、奥の方にあるようなので気づかなかった。


 2階北側のデッキから、西武新宿線や西武国分寺線、西武多摩湖線などの高架化工事の
様子を眺める。(上は新宿方、下は所沢方)

 
 デッキを下りて西口を地下に下り、改札口には14時55分頃着いた。

 
 15時02分発 西武新宿線下り電車で所沢駅に向かう。


 (天気 曇、距離 5㎞、歩行地 東村山市、地図 1/2.5万所沢、「まち歩き発
  見マップ ココミテ東村山」)

 



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