あるきメデス

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クロアチアとスロベニアの旅② ザグレブとブレッド湖観光後リュブリャーナへ(前半)

2018-12-29 14:00:03 | クロアチア・スロベニア旅行
 第2日 2018年10月14日(日) 
 == クロアチアの首都ザグレブ市内観光とスロベニアのブレッド湖観光後、
                       首都リュブリャーナへ(前半) ==

 クロアチアの首都ザグレブのホテル アイにて6時に起床し、7時からレストランで朝
食をする。

 ホテル9時出発予定のバスは、皆さんが早めに集合したの8時50分に出発した。


 今日は、ザグレブ市内を観光後、西北西に約140㎞移動してスロベニアの首都リュブ
リャーナ市内で昼食を済ませ、北西約53㎞のブレッド湖の観光後、リュブリャーナに戻
って市内のホテルに宿泊の予定である。
 

 観光するバスのドライバーはイリカさん、ガイドはマルティナさんとのこと。

 ちなみに、クロアチア共和国はアドリア海を挟んでイタリア半島の付け根付近と相対す
る位置にある。1992年に旧ユーゴスラビアから独立し、2013年にEUに加盟して
いる。現地時間は、この後訪ねるスロベニアともに夏時間で、日本より7時間遅れである。

 面積は九州の約1.5倍の5万6590㎢余り、人口は約428万人、首都はザグレブ
で、言語はクロアチア語、宗教はローマ・カトリックが88%、ほかにセルビア正教など、
通貨の単位はクーナ(Kn)で1クーナは約20円という。

 首都ザグレブは、北東側の丘の上に建てられたカプトル(KAPTOL)と北西側のグラデ
ツ(現ゴルニィ・グラード(GoRNJI GRAD))という中世都市が起源で、カプトルは
1094年にハンガリー王ラディスラブ1世が建設した宗教都市、一方のグラデツは
1242年にハンガリー王ベーラ4世により自由都市として認められた商工都市で、19
世紀になり合併してザグレブとなり、その後南側にも市域が広がり、現在はヨーロッパで
最も成長著しい都市のひとつのよう。


 9時過ぎにはザグレブの中心街に入り、9時6分にズレニェヴァツ公園前でバスを下り
た。北に進んでイェラチッチ(Jelačića)広場(共和国広場)へ。

 広場の中央には、オーストリア帝国時代の軍人の政治家で、現在のクロアチアの国民的
英雄であるイェラチッチの騎馬像が立ち、像の周辺にはマラソン用のアーチが並ぶ。
     

 今日はザグレブマラソンが開催されるという。


 少し歩いて広場の西にある「ウスピニチャ(Uspinjača)」と呼ぶ世界一短いケーブル
カーに乗る。
     
 1890年に開通したもので長さはわずか66m、標高差30.5m、あっという間の
約30秒で上に着いた。

 そばにロトゥルシュチャク(Lotrščak)塔がある。かつてグラデツ地区を囲んでいた、
13世紀建造で唯一残る城壁の一部の見張り塔。毎日正午には巨大な大砲による空砲の轟
音が市街に響き渡るという。
     


 塔の付近からはザグレブ市外の大展望が広がり、南側に旧市街から新市街まで望まれる。




 周辺には土産物などの露店もある。


 北に進むと、ザグレブで一番美しいバロック様式の教会とも言われる聖カタリーナ教会
があり、純白な外観が印象的だ。
     

 ロトゥルシュチャク塔の北側にはナイーブアート美術館がある。クロアチアでは農家の
人々が農閑期に自分たちの日常生活や身の回りの風景を描いたのが始まりで、絵はガラス
板に描かれ、絵の具をガラスの裏側からのせて描き、表から観賞するのだという。

 

 その先が聖マルコ(Marka)広場で、北側の聖マルコ教会はゴルニィ・グラード地区の
象徴的な建物である。

 屋根にはモザイクの紋章が施されていて、左はクロアチア王国、ダルマチア地方、スラ
ヴォニア地方の紋章、右はザグレブ市の紋章で、1880年の改築工事により新たに加え
られたという。



 広場の左手は首相官邸↑、右手は国会議事堂↓で、二つの建物にはクロアチア国旗とEU
の旗が掲げられている。


 聖マルコ広場から東に少し下って石の門へ。ゴルニィ・グラードは中世にはグラデツと
いう王国自由都市で、敵の侵入を防ぐために城壁に囲まれていたが、この門は当時の数少
ない出入り口だったところ。
     
 当初は木造だったが18世紀に石で固めた現在の姿になったとか。

 門の外側に、クロアチア初の歴史小説「宝石商の娘」の主人公というドラ・クルピチェ
ヴァのブロンズ像が立っている。
     

 門の中の礼拝堂にはザグレブの守護神という聖母マリア像が納められていて、毎日たく
さんの市民が祈りを捧げに訪れているようだ。
         


 南東に下る途中の花壇に聖ユライの騎馬像があり、馬の下は龍のよう。聖ユライはキリ
スト教の聖人のひとりで、毒を吐く龍を退治したという伝説のシーンを再現したとか。



 坂を下ると花をたくさん並べた花市場があり、中心にはギターを弾く銅像が。
     
 ペトリツァ・ケレンブッフの像で、クロアチアの作家・ミロスラブ・クルレジャの詩集
「ペトリツァ・ケレンブッフのバラード」に登場する主人公という。


 その下には野菜や果物、肉や魚、加工食品や雑貨などを販売する露店がたくさん並んで
いた。


 賑わう広場から東へ、聖母被昇天大聖堂前に出る。13世紀から18世紀にかけて建造
されたザグレブのシンボルともいえる大聖堂。
     
 2つの尖塔は高さ100m以上あり、現在の外観は1880年の地震後に修復されたよ
う。
     

     
 大聖堂前の前の広場に立つ塔には、黄金の聖マリア像が載っていた。
         

 南西に下って10時にイェラチッチ広場に戻り、20分間のでフリータイムとなる。
ちょうどザグレブマラソンのランナーがスタートしたところで、コース沿いにはたくさん
の人が見送っている。


 広場の隅にザグレブ市街の市外の立体地図があった。


     
 周辺の土産物店の店頭などをのぞきながら広場周辺を一巡する。






 広場の中央にあるイェラチッチ総督像も間近に眺めた。
     
 イェラチッチ総督は19世紀半ばに将軍として軍隊を率いてハンガリーと戦い、独立を
勝ち取った国民的英雄である。




 集合場所のズレニェヴァツ公園に戻り、水道が通った1872年直後に完成したという
ザグレブ最初の噴水や、1884年にアドルフ・ホルツウェル医師からザグレブに送られ
た大理石製の百葉箱など眺めてバスを待つ。
    

       

               

 バスは間もなく到着し10時36分に出発した。 〈続く〉





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