あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

印西市郊外の集落や田園地帯をカントリーウオーク(千葉)

2014-12-15 21:29:05 | カントリーウオーク
 2014年12月14日(日)

 衆議院議員選挙投票日ながら、日本海側や西日本などは大雪という今日、カントリーウ
オークグループの第219回例会の開催地、印西市(いんざいし)周辺は、風も無く穏や
かな快晴に恵まれた。


 集合は北総鉄道の終点、印旛(いんば)日本医大駅(線路はさらに成田スカイアクセス
線として成田空港まで伸びている)。参加者は3組に分かれて10時5分にスタートした。

 == 小集落と谷地田を抜けて本埜スポーツプラザへ ==

 堀割を走る北総鉄道の南側側道を少し進み、国道464号を横断して角田集落に向かう。
畑の先の針葉樹林の路傍に、庚申塔を主とする10数体の石塔が並んでいた。


 今朝の冷え込みで、日影の畑は真っ白な霜がいっぱい。その先の角田集落には、かやぶ
き屋根にトタンを被せて広い敷地の民家が幾つか残る。


 まずは集落にある永福寺へ。かやぶき屋根の薬師堂は室町時代中期の文明4年(1472)
の建立。県下でも最古の建立時代の明確な木造建築物のようで、国の重要文化財である。


 傍らの小さい祠(ほこら)には、左甚五郎(ひだりじんごろう)が一夜で作ったといわ
れるビンズル大師が祭られている。
        

     
 境内にはほかに、鐘楼や神仏混交の遺構を残す熊野神社が祭られ、神社の傍らには、根
元がくっついた大カヤとカシの古木が立っていた。


 北に進んで少しの針葉樹林を抜ける、霜で真っ白な谷地田(やちだ)が広がり、日影の
水たまりには氷が張ったまま溶けない。
    

 谷間を高架で走る国道464号と北総鉄道の下を北側に出て、大方落葉した広葉樹林を
眺めながら谷地田と林を抜けて荒野集落に入る。


 県道65号と斜めに交差し、その先の小さな三差路際には地図にない朱塗りの社殿があ
ったが、名前は分からない。


 左手の寺、安楽院は入口が見つからずに通過し、北側の広い谷地田の手前に下り、辺田
前集落や山林などを眺めながら小休止した。


 少し西進して田んぼの間を北側の台地下に回り、林と田んぼの間の農道を進む。農道が
なくなり西側に迂回してから学校への通学路になっている林間の階段を上がり、本埜(も
との)第一小学校の西側に上がった。


 学校の北側を回って藤方集落を東進すると、鳥見神社の森がある。朱塗りの鳥居をくぐ
り、杉木立の参道を進んで拝殿に参拝した。


 拝殿前には、文安年間(1444~8)から始まると伝えられ、県の無形民俗文化財に
なっている「鳥見神社の神樂」を舞う、屋根掛けの簡素な神楽殿がある。


    
 真っ白いサザンカの咲く民家のすぐ先、製材の岩井製作所の手前の三差路を入り、その
背後を抜けて、広いエリアの本埜スポーツプラザの野球場の上に出た。

 東側はるかに広々とした展望が開け、右手下には「本埜ふれあいプラザ」と「本埜公民
館」の入るりっぱな建物がある。

 小学校のそばで合流して一緒になった2グループが11時50分に着き、建物の北の芝
生広場にあったベンチ付近で、暖かい日射しを浴びながら昼食にした。

 近くの中根まで来ていると携帯電話で分かった残り4人が、1時間近くになっても着か
ない。何度かの連絡で南側の荒野集落にいると分かり、迎えに出て合流し、再度本埜スポ
ーツプラザに戻る。全員が食事を済ませて、13時50分に午後のコースに向かう。

 
 == 田んぼの中の白鳥の郷へ ==

 スポーツプラザの北側から出て谷地田に沿って東北へ。右手の森の下部は「本埜の森公
園」になっているが、看板は倒れ、遊歩道の池の橋も通行止めで渡れない。



 その先、県道291号際に「軽井沢暖炉成田店」など、大きな看板の並ぶ建物があった。
道路側壁面には薪がたくさん積まれて、屋根にも細い丸太が並んでいる。


    

 薪(まき)ストーブや薪などの販売・施行、住まいのリフォームなどをする店のようだ
が、代表のIさんは車で出かけるところ。ゆっくりのぞいて見て下さいとのことで、暖炉
に火の入った内部や作業場を少しだけ拝見した。


 県道を越えて原集落に入ると、北に筑波山が望まれる。家並みの続く根古屋と船戸の集
落の間には、蘓波鷹神社という珍しい神社があった(最初の字、魚の下は点でなくて大の
字)。
    


 船戸から東へ、広々とした田園地帯に出て潅漑用水路沿いを次の橋まで進み、和泉屋集
落へ。りっぱな長屋門のある荒井家は、周囲の田んぼより一段と高い。

 「押付(おしつけ)の水塚(みづか)」と呼ばれ、利根川の洪水から住宅や生活用品を
守るために高く土を盛り上げて建てた住宅地で、県の有形文化財に指定されていた。

 さらに田んぼの中を東北に800mほどのところに、「白鳥の郷」がある。1992年
に6羽の白鳥が来たのを見た近くの出山光男さんが餌づけを始め、3年後には「本埜白鳥
を守る会」が発足して現在にいたっているという。



 当地の増田さんが提供しているという水田に、この日は200羽近い白鳥が足を休めて
いて、車で来た人などがカメラを構えたり、鳥の動きを眺めたりしていた。


        

    
 白鳥の郷で記念撮影をして、さらに田園地帯を2㎞ほど進んで小林の町並に入り、15
時40分にJR成田線の小林駅にゴールした。駅は改築中で真新しい。


 真冬並みの寒気到来が告げられていたが、当地は穏やかな晴天に恵まれ、寒さを感じる
ことなく、静かな里道や田園地帯のカントリーウオークを楽しんだ。

(参加 11人、天気 快晴後晴、距離 11㎞、地図(1/2.5万) 小林、歩行地
 印西市、歩数 21,800)




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2 コメント

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印旛日本医大駅 (H.T)
2014-12-16 08:55:04
印旛日本医大駅から、この春吉高の大櫻を観に行き、印旛沼まで歩きました。桜は、満開でした。
白鳥、素晴らしい写真です。
返信する
昔ながらの農村風景 (saikoroat)
2014-12-16 15:38:28
印旛日本医大駅周辺は、新興住宅地から少し離れると、昔ながらの旧印旛村や旧本埜村の
田園風景がたくさん残っていて、春先などはよいカントリーウオークエリアかと思います。
返信する

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