あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

英国の郵便局が2500局減る

2007-07-17 22:14:54 | 英国いろいろ
 今朝の朝日新聞「けいざい一話」欄に、『英郵便局、自由化
に苦戦』というタイトルで、英国の郵便会社「ロイヤル・メール」
が、全体の2割近い2500の郵便局の閉鎖に踏み切ると報じ
ていました。

 一昨年と昨年、英国の長距離歩道「コッツウオルドウェイ」の
ウオーキングに行ったときに、何か所かの郵便局で買い物を
しました。

 新聞にも出ていましたが、英国の多くの地方局では、新聞、
雑誌、地図、文具、おもちゃ、飲物やパンなど、局によって違い
はありましたが、日用品として必要な品物を販売していて、
郵便窓口はその一角の狭いスペースだけでした。

 私たちは、郵便局でミネラルウオーターやパンを買ったりして、
ウオーキングの途中、ほかに店のない小さい集落では、大変助
かったものです。

 ここは、昨年7月のスタート地、ペインズウィックの郵便局です。


 窓口では、町の公共的な業務をいろいろ扱っているようです。


 店舗部分では、このようにたくさんの商品を販売しています。


 地方局だけではありません。ロンドン市内の繁華街にある
キングスクロス局も同様でした。


 右手が窓口ですが、他のエリアは売店になっています。


 飲物やサンドイッチなどの販売コーナー。


 左手の男性のいるところが、売店部分のレジです。


 しかし、記事によれば、英国の郵政事業は2001年に株式会
社化され、郵便の自由化に伴って参入した宅配会社などとの
競争により、経営環境が悪化し、2万5千局あった郵便局は、
1万局以上減ったとのことでした。

 加えて、メールの普及で手紙の減少も加わり、赤字幅が増大し
てさらに2500局の閉鎖をしなければなくなったようです。

 日本でもこの秋から、郵政事業公社は民営化され、4つの株式
会社に分かれることになっています。

 4年前から2度歩いた四国遍路では、盗難などに備えて普段の
現金所持は極力少なくして、お金が減ってきたら、1日にほぼ1ヶ
所以上はあった特定郵便局や簡易郵便局で補充したものでした。

 かなり小さな集落にも郵便局があったので、本当に助かりました。

 英国の郵便局での日用品などの販売をまのあたりにして、日本
でも民営化後は、このような経営をしたら地元の方も便利に郵便
局を利用するのではないかと思ったのですが、英国の現実は、
やはり厳しかったようです。

 今日の新聞を見て、間もなく民営化される日本の郵便局の将来
が見えてきたように思え、不安を感じたのは私だけでしょうか?

 


 

 

 

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2 コメント

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郵便局 (same)
2007-07-18 00:29:55
ちょうど、光文社新書「郵便局を訪ねて1万局」という「風景印」愛好家の本を読み終えたばかりでした。この本の著者も民営後の切捨てを心配されています。それにしても「風景印」の収集を趣味にしている方が多いのも驚きでした。でもこの趣味は何だか理解できるような気がします。
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風景印 (saikoroat)
2007-07-18 12:41:37
sameさん、ご無沙汰しています。ときどきブログを拝見していますが、リードオンリーで申し訳ありません。
風景印といえば、朝日新聞の同日(17日)夕刊に、「ぶらり 風景印の旅」という題で、都電荒川線に乗って、沿線の郵便局で風景印を押してもらうという内容で出ていました。
私も、遠方へのウオーキングに行った際、ときどき風景印を押してもらっています。1万局集めるのは大変ですから、何かテーマを決めて集めるとよいかもしれませんね。
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