あるきメデス

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真冬並みの豊橋周辺へ(愛知・豊橋、蒲郡)〈1/3・二川宿本陣資料館〉

2023-02-23 22:23:12 | 国内旅行
 2023年2月15日(水) 〈東海道二川宿本陣資料館へ〉

 今月の旅は、愛知県蒲郡(がまごおり)市の三谷〈みや〉温泉へ1泊で行くことにした。

 自宅を8時50分頃に出て、東京駅から10時33分発東海道新幹線ひかり639号に
乗る。日中の時間帯なので自由席は空席が多い。

 
 小田原駅近くから見えた箱根の山は、うっすらと雪をまとっている。


 富士山は雲に覆われて裾野が少ししか見えなかったが、浜名湖周辺では晴れてきた。


 11時53分に豊橋駅で下車した。


 新幹線改札口と在来線や名鉄の改札口との中間にある、豊橋観光案内所で周辺のパンフ
レットなどを入手する。



 近くのコインロッカーに不要荷物を入れて1階の食堂街に下り、信州そば処「そじ坊」
でざるそば定食(870円)を注文して昼食とする。


 今日の宿泊予定は東海道本線で4駅先の三河三谷駅下車だが、夕方まで上り電車でひと
駅戻る二川(ふたがわ)駅まで行き、東海道の宿場のひとつ、二川宿にある二川宿本陣資
料館に行くことにした。

 ここでは、1月28日(土)から3月12日(日)まで、「二川宿本陣のひなまつり」
を開催中という。
           

 東海道とともに江戸・日本橋と京都を結んでいた中山道は、以前にほぼ1往復しており、
すべての宿場を通過したり一部の宿場には宿泊もしたが、東海道の宿場は、20年以上前
の伊能ウオークの際に、静岡市以東や神奈川県の宿場の一部を通過したくらいで、あまり
なじみがない。


 豊橋駅13時23分発東海道本線上り電車(4両編成)に乗り、13時29分に二川駅
で下車した。





 2階の改札から北口に下りると、駅前広場には東海道二川宿のパネルが。




 今日は冬型の気圧配置になり、北寄りの風が強くて風速は7~8mあり、気温も5~6
℃で真冬並みの寒さである。

 二川宿本陣資料館は、旧東海道を東に約1㎞ほどにあるので、東海道線や新幹線の北側
を平行に走る旧東海道を東進する。



      通りに沿った民家などには、つるしびなが下がっていた。
     

 
 道路が右左折する鍵の手になっているところには、旧二川町の道路元標と「高札場跡」
標石が。この先が二川宿の中心部になる。
     

 二川宿は、東海道五十三次33番目の宿場町。江戸日本橋から72里余(約283㎞)
で、東の白須賀宿へ約1里17町(約5.8㎞)、西の吉田宿へは1里20町(約6.1
㎞)にある。(下の浮世絵は「二川宿史跡マップ」(豊橋市二川宿本陣資料館発行)から)


 宿場としては小規模だったようで、町並の長さは東西12町26間(約1.3㎞)、天
保14(1843)年の記録では、家数328軒のうち本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠屋
38軒だったという。


 14時頃、二川宿本陣前に着いた。資料館は幾つもの建物のある敷地の一番奥、南側に
ある。



 まずは入館料400円を払って本陣資料館に入る。
    





 入口に飾られたひな壇

 

 1階の中心部、資料館には本陣に関する展示が。










 左手に回って体験コーナーを抜ける。ここでは江戸時代の双六(すごろく)などの体験
が出来る。


 奥の企画展示室では、「おひなさまと武者人形」と呼ぶ、浜松市在住の柴田宏祐氏から
寄贈されたという「柴田コレクション」のひな人形や五月人形などがたくさん展示されて
いた。
     







     

          







 一巡して観覧を終えて資料館を出た。外は相変わらず北寄りの風が強くて寒い。


 この後は、旧東海道寄りにある本陣の建物↑に向かう。中庭の紅梅が咲き出す。




 本陣の建物のひとつ、東土蔵。


      主屋に接して井戸の建物が。
     


 一番大きな建物、玄関棟と棟続きの書院棟には、たくさんのひな段が並んでいる。
     

          

















     












 玄関棟の玄関際には、数え切れないほどのつるしびな飾りが。
     



     

          


 一番奥の上段の間、大名などが宿泊する部屋で、ほかの部屋より一段高くなっている。
 

 上段の間付近から見える中庭。

 
      上湯殿(風呂場)
     


 玄関に戻りながら、さらにほかのひな飾りも眺める。




 このように、たくさんのおひな様、飾るのもしまうのもさぞかし大変な人出と時間がか
かりそう。関係者の皆さんのご労苦に感謝します。
 
 玄関際には、三河地方の伝統行事である手筒花火(てづつはなび)の、打ち上げ後の空
筒(からづつ)を再利用した、縁起のよい「手筒花びな」もあった。


 とにかく、数え切れないほどのひな飾りを見ることが出来たが、各部屋は開け開いてあ
るので、今日の気温と風が吹き込むことでとても寒かった。

 ひととおりの観覧を終えたので、15時15分頃、二川宿本陣資料館を出た。

 本陣資料館と相対して、商家・西駒屋の建物がある。

 西駒屋は、この先にある商家「駒屋」から分家した東駒屋からさらに分家して、明治42
(1909)年に味噌、醤油の醸造業を創業した家のよう。

 明治時代後期に建築された主屋は、切妻造り平入りの三州瓦葺きで、この地特有のたた
ずまいを有しており、国登録有形文化財となっていた。

 駅に向かって戻る東海道二川宿の眺め。


      沿道の民家には、このような木造の灯籠や花飾りを並べた家が多い。
     

 15時50分過ぎに二川駅に戻った。


 2階のコンコースからは、そばの東海道新幹線の高架上を高速で通過する新幹線が、数
分間隔で望まれる。


 16時12分発東海道本線下り電車に乗り、豊橋駅に16時18分に下りた。


 コインロッカーに預けた荷物を出して、豊橋駅16時33分発下り東海道本線に乗る。

 4駅先の三河三谷駅には陽の傾いた16時50分に着く。

 
 駅から宿泊先に電話して迎えの車に来てもらい、17時頃、宿泊する松風園に入る。

     
 間もなく日没の時間、この時間にロビーではヴァイオリン演奏があるというので、ソフ
ァに座り、飲み物を頂きながら入り日を眺め、美しい旋律に耳を傾けた。


       


 2階の部屋には17時30分過ぎに入ったが、外は相変わらず風が治まらず、眼下の三
河湾は寄せる波が続いていた。                      〈続く〉    




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コメント (2)
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