2023年1月18日(水) (高山観光後 下呂温泉へ)
上二之町の家並みの南端から西へ、宮川の中橋を渡って陣屋前朝市の開催される広場を
抜けて、国史跡で江戸時代の御役所である「高山陣屋」の御門前に13時35分頃着いた。
高山陣屋は、全国に唯一現存する郡代・代官所のようなので観覧することにした。
徳川幕府は、元禄5(1692)年に飛騨を幕府直轄領とし、以来明治維新にいたるま
での176年の間、25代の代官・郡代が江戸から派遣され、直轄領の行政・財政・警察
などの政務を行ったとか。
これら政務に用いられた御役所や、郡代官宅、御蔵などをあわせて「高山陣屋」と称し
たよう。
明治維新後は、主要建物がそのまま地方官庁として使用され、昭和44(1969)年
に飛騨県事務所が移転したのを機に、全国唯一の徳川幕府代官所を保存するため、平成8
(1996)年3月まで三次にわたる復元修理をして、江戸時代の高山陣屋の姿がほぼ蘇
ったのだという。
御門から真っ直ぐ進んで玄関で靴をぬいで入り、幾つもの部屋を順路に従って一巡して
観覧する。
御用場
途中に掲示されていた観覧順路図
台所
御居間
御白州
奥にあるのは拷問の用具
玄関に戻って外に出て、御門↓に向かう。
玄関と御門の間、南側には井戸↑が、北側にサンシュユの老木があり、たくさんの実が
残っていた。
30分近くかけて一巡し、高山陣屋を後にした。
御門を出て、陣屋前朝市の開かれる広場を抜けて中橋に戻る。陣屋前朝市は、この時期
(11月~3月)は8時~12時頃まで開催されるようだ。
橋際、左岸下流側に立つアカマツの根元に「高山の夜」の歌碑があった。
橋際の両側には、まだ2台の人力車が。
古い家並みの残る上三之町を北へ、この通り一帯は「高山市三町(さんまち)伝統的建
造物群保存地区」。次々に現れる興味深い店を眺めながら進む。
この通りにも「銘酒 山車」ののれんを下げた原田酒造場がある。
江戸末期の安政2(1855)年創業以来、10代続くという老舗造り酒屋で、「うま
い酒しか造らない」がモットーとか。
蔵造りの建物の1階はコーヒー店のよう。
よい時間ということもあるかもしれないが、観光客はこの日回ったエリアで一番多い。
両側ともに興味ある店が続くので、行ったり来たりしてなかなか進まない。
東西に走る幹線道路、国道168号線・安川通りに出て鍛冶橋を渡り、本町2丁目の商
店街で折り返すように次の交差点まで進む。
交差点際、狭い参道の奥に山桜神社を見て、駅前中央通りから駅に向かう。
軒下にナンテンンの実ガいっぱいの建物。
14時55分にJR高山駅東口に戻った。
今日の歩行エリア(高山駅は右下、矢印が歩行順路)
(天気 曇一時小雪 一時晴、距離 5.5㎞、地図 「飛騨高山ぶらり散策マップ」)
国の伝統的建造物群保存地域を中心に、高山市街の中心部をひととおり回ることができ
たが、興味深い商店や酒造店、飛騨の匠の技を示す作品などをゆっくりと観覧する時間は
無かった。
さらに市内には、レトロミュージアム、休館日だった古い町並み美術館、高山昭和館、
まつりの森、まちの博物館など、ユニークな博物館や美術館も多いよう。
さらにもう一泊してこれらを観覧するのも良さそうで、飛騨高山は予想以上に見どころ
が多く、歴史や伝統を大切にしていることの感じられる街だった。
コインロッカーに預けた荷物を出して駅舎の2階に上がり、自由席特急券を購入して、
高山駅15時33分発上り特急ひだ16号に乗る。
駅を出て間もなく、見えてきた宮川沿い。
南下するので、沿線の残雪は次第に少なくなった。
ガラガラの5号車自由席。
下呂温泉に近い飛騨萩原駅を過ぎた辺りでは、全く残雪は見えない。
16時17分に下呂駅に着き下車した。
駅前広場にも温泉が。
送迎バスに乗り、16時40分過ぎに下呂温泉の旅館、小川屋に着いた。
部屋からは、眼下に飛騨川の流れや周辺の旅館などが眺められる。
中央部山際が下呂駅の辺り。 (完)
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上二之町の家並みの南端から西へ、宮川の中橋を渡って陣屋前朝市の開催される広場を
抜けて、国史跡で江戸時代の御役所である「高山陣屋」の御門前に13時35分頃着いた。
高山陣屋は、全国に唯一現存する郡代・代官所のようなので観覧することにした。
徳川幕府は、元禄5(1692)年に飛騨を幕府直轄領とし、以来明治維新にいたるま
での176年の間、25代の代官・郡代が江戸から派遣され、直轄領の行政・財政・警察
などの政務を行ったとか。
これら政務に用いられた御役所や、郡代官宅、御蔵などをあわせて「高山陣屋」と称し
たよう。
明治維新後は、主要建物がそのまま地方官庁として使用され、昭和44(1969)年
に飛騨県事務所が移転したのを機に、全国唯一の徳川幕府代官所を保存するため、平成8
(1996)年3月まで三次にわたる復元修理をして、江戸時代の高山陣屋の姿がほぼ蘇
ったのだという。
御門から真っ直ぐ進んで玄関で靴をぬいで入り、幾つもの部屋を順路に従って一巡して
観覧する。
御用場
途中に掲示されていた観覧順路図
台所
御居間
御白州
奥にあるのは拷問の用具
玄関に戻って外に出て、御門↓に向かう。
玄関と御門の間、南側には井戸↑が、北側にサンシュユの老木があり、たくさんの実が
残っていた。
30分近くかけて一巡し、高山陣屋を後にした。
御門を出て、陣屋前朝市の開かれる広場を抜けて中橋に戻る。陣屋前朝市は、この時期
(11月~3月)は8時~12時頃まで開催されるようだ。
橋際、左岸下流側に立つアカマツの根元に「高山の夜」の歌碑があった。
橋際の両側には、まだ2台の人力車が。
古い家並みの残る上三之町を北へ、この通り一帯は「高山市三町(さんまち)伝統的建
造物群保存地区」。次々に現れる興味深い店を眺めながら進む。
この通りにも「銘酒 山車」ののれんを下げた原田酒造場がある。
江戸末期の安政2(1855)年創業以来、10代続くという老舗造り酒屋で、「うま
い酒しか造らない」がモットーとか。
蔵造りの建物の1階はコーヒー店のよう。
よい時間ということもあるかもしれないが、観光客はこの日回ったエリアで一番多い。
両側ともに興味ある店が続くので、行ったり来たりしてなかなか進まない。
東西に走る幹線道路、国道168号線・安川通りに出て鍛冶橋を渡り、本町2丁目の商
店街で折り返すように次の交差点まで進む。
交差点際、狭い参道の奥に山桜神社を見て、駅前中央通りから駅に向かう。
軒下にナンテンンの実ガいっぱいの建物。
14時55分にJR高山駅東口に戻った。
今日の歩行エリア(高山駅は右下、矢印が歩行順路)
(天気 曇一時小雪 一時晴、距離 5.5㎞、地図 「飛騨高山ぶらり散策マップ」)
国の伝統的建造物群保存地域を中心に、高山市街の中心部をひととおり回ることができ
たが、興味深い商店や酒造店、飛騨の匠の技を示す作品などをゆっくりと観覧する時間は
無かった。
さらに市内には、レトロミュージアム、休館日だった古い町並み美術館、高山昭和館、
まつりの森、まちの博物館など、ユニークな博物館や美術館も多いよう。
さらにもう一泊してこれらを観覧するのも良さそうで、飛騨高山は予想以上に見どころ
が多く、歴史や伝統を大切にしていることの感じられる街だった。
コインロッカーに預けた荷物を出して駅舎の2階に上がり、自由席特急券を購入して、
高山駅15時33分発上り特急ひだ16号に乗る。
駅を出て間もなく、見えてきた宮川沿い。
南下するので、沿線の残雪は次第に少なくなった。
ガラガラの5号車自由席。
下呂温泉に近い飛騨萩原駅を過ぎた辺りでは、全く残雪は見えない。
16時17分に下呂駅に着き下車した。
駅前広場にも温泉が。
送迎バスに乗り、16時40分過ぎに下呂温泉の旅館、小川屋に着いた。
部屋からは、眼下に飛騨川の流れや周辺の旅館などが眺められる。
中央部山際が下呂駅の辺り。 (完)
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