あるきメデス

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JR東日本 駅からハイキングで井の頭公園と吉祥寺散策へ(東京)

2017-05-09 18:24:01 | JR東日本駅からハイキング
 2017年5月8日(月)

 大型連休明けの今日、JR東日本の駅からハイキング「【祝 井の頭公園開園100周年】
井の頭公園と吉祥寺散策」に参加した。

 JR中央線吉祥寺駅に下車し、受付を済ませて10時03分に公園口をスタートした。

 丸井百貨店の横から七井橋通りを進んで階段を下り、豊富な新緑に覆われた井の頭恩賜
公園に入る。

 公園は、大正6年(1917)5月1日に日本最初の郊外公園として開園し、ちょうど
100年になる。公園の中心の「井の頭池」の命名者は三代将軍徳川家光公と伝えられ、
100周年を記念して5月1日(月)~昨日7日(日)、種々な行事が開催されたようだ。



 井の頭池の北側沿いの遊歩道を東に進んで東端の水門橋まで行く。


        
 ここが神田川の起点で、徳川家康の命で江戸の飲料水確保のために作られた日本初の水
道・神田上水の水源である。
     


 橋を渡って折り返し、池の南岸沿いの遊歩道を西進する。新緑の中に大きなヤマツツジ
が咲き、池にある幾つかの噴水や豊富な緑陰が、夏日となった暑さを忘れさせてくれる。


 狛江橋の少し先に、ピアノをモチーフした中田喜直(なかたよしなお)作曲「ちいさい
秋みつけた」の歌碑があった。

 中田喜直は、「夏の思い出」「雪の降るまちを」などの名曲を残した作曲家。「小さい
秋みつけた」のメロディーは、井の頭公園を散策した時に生まれたという。


 あとで回る井の頭弁天堂を見ながら次の弁天橋を渡って梅林の横を北に進む。


 井の頭池の北西端には「お茶の水」がある。井の頭池は豊富な湧き水に恵まれ、かつて
は近隣の三宝寺池(練馬区)、善福寺池(杉並区)とともに「武蔵野三大湧水池」と呼ば
れていた。

 徳川家康がこの池の湧水を関東随一の名水とほめてお茶を入れたという伝説から、「お
茶の水」の名が付いたといわれる水源だが、現在は湧水が減り地下水をポンプで汲み上げ
ているとか。周囲の樹木の伐採中でそばには行けなかった。


 折り返して南西の斜面に上がると、「御殿山遺跡」碑があり、その説明パネルも立って
いた。



 南に下り、井の頭池西南端の弁天島に祭られた井の頭弁財天に参拝する。


 近くのツバキの下に、徳川家光御切付旧跡碑がある。「井之頭」の名は、寛永2年
(1625)三代将軍家光が鷹狩りをした際、池畔のコブシの幹に小柄で「井之頭」と彫
ったため、これが池の名になったといわれているようだ。
         

 西側に上がり、御殿山の樹林の中を西進する。第一駐車場の南側近くの盛土上には「松
本訓導遭難の碑」が立っていた。
     
 大正8年(1919)、麹町区(現在の千代田区)永田町小学校児童が秋の遠足で井の
頭公園に来た際、一児童が足を滑らせて玉川上水の急流に落ち、急を聞いた松本訓導は玉
川上水に飛び込み児童を救おうとしたが、急流にのまれて殉職した。命を捧げて児童を救
おうとした、勇敢な行動を顕彰するための記念碑という。


 その玉川上水沿いを南東に進んで次のほたる橋を渡る。現在の玉川上水の流れはわずか
だった。
     

    
 野鳥観察所のある「小鳥の森」の横や、昨日までの記念ウイークの会場だったグランド
の横を西進して、「三鷹の森ジブリ美術館」の南から西側に回る。グランドの南側のサク
ランボがかなり大きくなっていた。




     
 吉祥寺通りに平行する公園の遊歩道を北へ、玉川上水の万助橋を過ぎると遊歩道は東北
に向きを変える。


 遊歩道に「大正六年五月開園」の石碑があり、ちょうど100年になったことが確認で
きた。
         


 今日は休園の井の頭自然文化園(動物園)入口の先で吉祥寺通りの歩道に移り、吉祥寺
駅の西側ガードを北に抜ける。


 すぐ先を左折して中道通りを500m余り進む。

 通りには個性的な店が幾つも見られ、カエルのおもちゃの並ぶ店、風鈴のたくさん下が
る店、武蔵野市の友好都市の農産物や食料品などを並べたアンテナショップ、オーダーま
くらの店などが目についた。




    


 原っぱに大きなクスノキの立つ吉祥寺西公園まで進んで折り返す。


 半分以上戻った吉祥寺本町二郵便局の横を左折して北へ、次の交差点際に弁天湯と呼ぶ
銭湯が残り、そばのフジが開花していた。


     
 藤村女子中学高等学校の北側で右折して大正通りを東進する。藤村女子中高のへいには、
卒業生が描いた絵が、幾つも並んでいた。


 吉祥寺通りに出て北へ、近くの武蔵野商工会館ビルの武蔵野市観光機構に立ち寄り、観
光パンフレットを幾つか入手する。
     

 北側近くには日蓮宗連乗寺がある。開山は寛文2年(1662)、西向きの本堂は近年
の再建のよう。その前に2本ケヤキが立っていた。


 八幡宮前交差点で五日市街道に入り、そばの武蔵野八幡宮へ。789年、坂上田村麻呂
が福岡の宇佐八幡宮の分霊を祭ったと伝わる古社。境内にはクスノキやケヤキ、イチョウ
などの保存樹木が何本かあり、周囲の繁華街と違う静かなたたずまい。



 大鳥神社や厳島神社、疱瘡神社など7社を合祀する社殿のそばに、ご神木の大ケヤキが
立つ。鳥居の近くには、天明5年(1785)と刻まれた「神田上水井之頭辨財天」碑が
立っていた。
         

    
 東側に接するのは寛永元年(1624)開山という真言宗の安養寺。参道にシャクヤク
が咲き、山門際には寛文5年(1665)建立で旧北多摩郡で最古という庚辛(こうしん)
供養塔など数基の石塔が並んでいる。


         




 境内のツツジやシャクナゲが見頃で、本堂前には武蔵野吉祥七福神の大きな布袋尊が微
笑んで立っていた。
       

 五日市街道を挟んだ南側は浄土宗光専寺で、寛文2年(1662)の開山とか。
     
 独特の山門を入ると本堂は北向きに立つ。東側二つの地蔵堂には、六地蔵と水子地蔵が
祭られていた。




 次の信号で右折し、アーケードに覆われたサンロード商店街へ。


 スーパー西友に相対して唐風山門の曹洞宗月窓寺があるが、門は閉ざされていて境内に
は入れない。開山は万治2年(1659)とか。




 ちなみに、武蔵野八幡宮周辺にあるこれら四つの寺を総称して、吉祥寺の「四軒寺(よ
んけんでら)」と呼ばれているという。

     
 サンロードを駅近くまで進み、西に迂回してハーモニカ横丁も少し通過し、吉祥寺駅北
口に13時20分に着いた。


 サンロードで昼食後、北口広場で3日前の5月5日(金)に除幕式をしたばかりの全長
約2.5mの「ゾウのはな子」の銅像を見る。

 はな子は井の頭自然文化園で飼育されていたアジア象で、昨年の平成28年(2016)
5月26日、国内最高齢の69年の生涯を閉じた。

 昭和24年(1949)に推定2歳でタイ王園から上野動物園に贈られ、移動動物園で
都内を巡回後、昭和29年(1954)に井の頭文化園に来て、以来「小さな動物園の大
きなゾウ」として愛されてきたという。

 JR吉祥寺駅中央改札を入り、13時53分発高尾行き下り中央線電車に乗る。

(天気 快晴後晴、距離 7㎞、地図 駅からハイキング地図、歩行地 武蔵野市、三鷹
 市、歩数 13,800)





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