あるきメデス

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中欧5か国8日間の旅⑦ ブダペストからウィーンに戻り帰国へ

2016-07-14 15:02:55 | 中欧5か国旅行
  第7・8日 2016年6月3日(金)~4日(土)

 == ハンガリーのブダペストからオーストリアのウィーンに戻り帰国へ ==

 最後の宿泊地、ハンガリーの首都ブダペストのホテル アクインカム ブダペストにて、
6時30分に起床して、7時25分頃からホテルのレストランで朝食をした。今朝は快晴
である。

    
 バスに乗り、8時27分にホテルを後にして、帰国のためにオーストリアの首都ウィー
ンに向かう。ブダペストからウィーンへは、西北西に240㎞くらいかと思われる。


 朝のラッシュ時なので、ウィーンの市街地を抜けるのに少し渋滞したが、郊外に出ると
高速道路は円滑に流れるようになった。

 ウィーンに向かう高速道路E60号線は大型トラックが結構多く、周辺は緑豊富な畑作
地帯や緩やかな森林などの展望が広がる。




 1時間半ほど走ると、たくさんの発電用風車の設けられた一角を通過した。


 10時03分、店舗も併設しているガソリンスタンドに入りトイレ休憩に。ウィーンま
ではあと140㎞前後かと思われる。10時20分に出発した。



 その先は平坦地が続き、ウィーンへの距離の中間辺りにある町ジュール(Györ)を通過
し、前後には麦やトウモロコシ、ラベンダー、ナノハナ畑などの広々とした展望が続く。


 国境近くには再び発電用風車が増え、11時09分に国境のゲートに着いた。

 チェックがあるのかゲートの前後は少し待たされたが、結局チェックらしいのは無く、
10時20分にゲートを出て4日ぶりのオーストリア国内に入る。

 オーストリア側にも発電用風車が続き、一昨日ブラスチラバ城から見えたのは、この近
くかとも思われた。



 正午を過ぎて間もなくウィーン郊外に入り、次第に建物が増えて市街地に戻った。バス
を下りて、12時24分に近くのレストランに入って昼食をする。


 13時03分にレストランを出てバスに乗り、中央市場や金色の球体のゼツェスィオー
ン前↑など通過して、13時30分にオペラ座前↓でバスを下りた。空港に行くまで時間
があるので、15時までフリータイムとなった。


 地図を見て、西側近くに2日目の5月29日(日)に訪ねなかった王宮庭園があると分
かり、その周辺を巡ることにした。


 街路樹が続きトラムの走る通りを数分で王宮庭園に着いた。庭園の南側、道路側にドイ
ツの文豪ゲーテ(Goethe)の座像がある。
   

 庭園に入って右手には、フランツ ヨーゼフⅠ世(Franz Joseph Ⅰ)の立像があった。
      
 フランツ ヨーゼフⅠ世は、1848~1916年の間のオーストリア帝国の皇帝で、
オーストリア=ハンガリー帝国成立後はハンガリー国王も兼ねたとか。

 68年に及ぶ在位と国民からの絶大な敬愛から、晩年は「国父」とも賞され、オースト
リアの象徴的存在だったという。皇后は、美貌で知られるエリザベートである。


 木々の向こうに新王宮の建物らしいのが望まれ、芝生地で憩う人も。


     
 左手、西方に回ると、古典派音楽の代表として知られ、ウィーン古典派三大巨匠の一人、
モーツアルトの銅像があり、手前の芝生には花でト音記号が描かれていた。



 王宮庭園の北西側を占める新王宮に向かって園内を進む。王宮庭園側は新王宮の裏側に
あたるようだが、その入口前には騎馬像がある。
     


 台座には「DIVI FRANCISCI I ROM IMP 」と記されているのでローマ皇帝かと思われ、
調べてみたが誰か分からなかった。

    
 王宮庭園の新王宮側をもう少し回り込む。大きなボダイジュにたくさんの花が咲き、付
近に小さな池があり、池の噴水は変わったポーズの裸像だった。
     

 庭園の北東側にはガラス張りの建物があり、たくさんの人が見える。

 「蝶々の温室」のようで、中に入ると蝶々が優雅に舞い、子供だけでなく大人も楽しめ
るというが、時間が無いので入らなかった。


 新王宮の入口付近に回って、建物やたくさんの飾り物などを眺める。


    

 新王宮と旧王宮の間から、北側に抜けられないかと回ってみたが通れないので戻る。



 王宮庭園の芝生地で憩う人々や、南側の建物↓などを眺めながら新王宮の西側から、街
路樹の続くリングの通りに出た。




     

 北西に少しで、ヘルデン(Helden)(英雄)広場の入口に立つヘルデン門(ブルク門と
もいう)の前に出た。

 5つのアーチの並ぶ門をくぐって英雄広場に入ると、右手(南東側)に半円形の新王宮
が広がる。

 新王宮は、1881年から1916年にかけて建てられたネオ・バロック様式の建物で、
ハプスブルク家最後の王宮。1938年には、ドイツのアドルフ・ヒトラーがこの新王宮
のテラスからオーストリア併合を宣言したという。

 新王宮内には、国立図書館の閲覧室や民俗学博物館などがあるらしい。

 正面入口近くには、オイゲン公騎馬像がある。オイゲン公はフランスの出身、神聖ロー
マ皇帝レオポルト1世に将軍として迎えられ、1863年にはウィーンが20万を越える
オスマン・トルコ軍に包囲されたが、オイゲン公の活躍で防衛に成功したという。
     

 英雄広場の反対側、北西側の中央部にはカール大公騎馬像もあった。カール大公は皇帝
フランツ1世の弟で、オーストリア軍を指揮してナポレオンと戦った将軍とのこと。
     
 2本の足だけでバランスよく立っていて、ドミニク・フェルンコルンという彫刻家の傑
作のようだが、彼自身はこの騎馬像がバランスを崩して倒れる夢にうなされ、精神に異常
をきたしてしまったという話があるらしい。

 広場の向こう北西側の樹間から、ゴシック様式が美しい市庁舎が望まれる。

 ゴシック建築の名手フリードリヒ・フォン・シュミットの傑作で、完成は1883年と
いう。

 実は王宮広場には、今回の観光初日の5月29日(日)午前に訪れていたのだがすっか
り忘れていて、帰宅後に記録や写真を見て思い出したのだった。


 ヘルデン門に戻って王宮広場を出て、西側突き当たりのマリア・テレジア(Maria
Theresien)広場に行く。


 広場の北西側には自然史博物館↑が、反対の南西側には同じスタイルの建物、↓美術史博
物館が対照的に建てられていて、広場は2つの建物の間にある。


 広場の中央あるのが、広場の名のもとになるマリア・テレジア像。
     
 マリア・テレジアは神聖ローマ皇帝カール6世の娘で、ハプスブルク・ロートリンゲン
朝の皇帝フランツ1世シュテファンの皇后であり共同統治者。オーストリア大公、ハンガ
リー女王、ボヘミア女王で、ハプスブルク君主国の領袖(りょうしゆう)であり、実質的
な「女帝」として知られる。
       

 そろそろ集合地のオペラ座前に向かうことにして、トラムがひっきりなしに通過する往
路のリング通りを戻る。


 往路では気付かなかったが、オペラ座の前には大きな噴水があった。14時50分にオ
ペラ座の前に着いた。



 オペラ座前からバスに乗り、15時00分に出発して中心街から南東10㎞余りにある
ウィーン国際空港に向かい、15時40分頃空港に着いた。



 搭乗手続きをして出国審査を受け、免税店などの並ぶ長い構内を進んで搭乗口のG11
番ゲート付近に行き、駐機場に出入りする各国の飛行機などを眺めながらしばらく時間を
待つ。




    
 搭乗予定時刻は17時05分だったがなかなか搭乗を開始せず、出発予定時刻に近い
17時45分から搭乗が始まる。


 往路では中間の4列並びの席だったが、帰路は右側窓側の席になった。

 ウィーン国際空港17時50分発オーストリア航空OS-051便のB777-200
型機は、30分遅れの18時20分に離陸した。
     

 飛行機はワルシャワ東方からロシア、サンクトペテルブルク付近を経て長大なシベリア
大陸北部を東に向かう。
    

 機内食は19時50分頃配られ、その後は機内灯が消えたので、前座席背面のディスプ
レイで、半世紀前に見た映画「サウンド・オブ・ミュージック」を久しぶりに見たりして
過ごす。
      

 長い長いシベリア大陸北部を通過してハバロフスク上空を過ぎ、北海道の西方辺りで日
本海に入り、日本時間4日(土)10時25分頃に朝食が出た。

 やがて飛行機は日本海から東北上空に入り、窓からは稜線周辺に雪の残る東北の山並み
が望まれる。


     
 成田国際空港には、到着予定時刻の11時55分より早い11時40分に着陸した。

 預けた荷物を受け取り、宅配業者に依頼したりして、京成電車の成田空港駅12時47
分発の上り特急電車に乗り帰路につく。

                    (歩数 帰路の京成電車車中まで 10,700)

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 1か月余りかかり、ようやく8日間の旅のレポートを終えましたが、撮ってきた写真が
まだたくさんあるので、行程のレポートとは別の切り口で何回かに分けて紹介したいと考
えています。いつまでかかるかも分かりませんが、興味のある方はまた、時々のぞいてみ
てください。





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