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あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

市ヶ谷から新宿へタウンウオーク(東京)

2012-12-13 20:49:24 | 江戸・東京を歩く
 2012年12月9日(日) 

 埼玉県を中心にカントリーウオークを楽しむグループの、今年の最後となる第199回
例会が開催された。集合はJR中央・総武線の市ヶ谷駅。

 今回は、カントリーウオークならぬタウンウオークの企画。市ヶ谷見付跡の色鮮やかな
モミジのそばで組み分けをして、10時10分にスタートした。


 駅前から五番町に入り、マンションなど住宅関係のビルの多い通りを進む。ビルの間か
ら、大イチョウの黄葉が望まれる。


 間もなく外濠公園に上がった。ソメイヨシノやイチョウ、クロマツなどの古木が遊歩道
沿いに続き、木の間から西側眼下にJR中央線の線路が見下ろせる。

 金属製の柵に、ガッチリと幹を食い込ませたプラタナスが目に付く。


 四谷駅近くまで行くと、かなり葉の落ちたイチョウの下にギンナンがたくさん落ちてい
る。匂うので、持ってきたビニール袋でつまみながら3人が収穫した。



 黒松林の横を過ぎ、桜の多い一角まで進むと、北側のビル街の展望が開け、色づいたイ
チョウや広葉樹の木々も結構目に入る。




 四谷駅の北側で線路の上を越え、四谷見付交差点↓を渡って四谷一丁目へ。


 新宿通り(甲州街道)の南に平行する細い通りに入ると、繁華街とは隔離された住宅地
となる。

 おだて横丁を南下し、突き当たりを右折すると、その先一帯に20を超える寺がが並ん
でいる。江戸城の外堀工事の際に、まとまって移転してきたのだという。

 まずは最寄りの西念寺(さいねんじ)に入る。徳川家康の旧臣で槍の名手、伊賀者の指
導者として知られる服部半蔵ゆかりの寺で、家康から拝領した槍が保存されているとか。


 墓地には、慶長元(1596)年に没した半蔵の墓があり、ほかにも江戸時代の年号が
刻まれた墓が多い。



 観音坂を下り、雨宝稲荷大明神の赤いのぼりの並ぶ真成院↑の角を左折後、銭湯の先で
右折し、江戸後期の刀鍛冶の名匠、源清麿(みなもとのきよまろ)の墓のある宗福寺の前
を通過し、戒行寺に入った。


 ここは、池波正太郎のテレビ時代劇で知られる「鬼平犯科帳」の主人公、鬼平こと長谷
川平蔵の埋葬地。平蔵は、寛政7(1795)年に50歳で病没しており、ほかに鬼平の
父、宣雄など5人の火付盗賊改が葬られているという。


 戒行寺の南西にある西応寺には、幕末から明治にかけて活躍した最後の剣客、榊原鍵吉
の墓があるというが、塀にあった説明板を読むだけに止める。

 その角を北に向かい、須賀神社に入った。広い境内の東側に須賀町町会のテントが張ら
れ、町会員が交代で餅つきをしている。

 ついた餅は辛み餅やあんこ餅などにして、200円で販売していた。


 コンクリート造りのりっぱな社殿の手前左手に、近くに本社のあるスーパー〇正の創始
者、飯塚氏の胸像が、右手には鉄製の火の見のはしごに小さい半鐘が下がる。


 また、近隣町会の幾つかのみこし蔵も並んでいた。

 入った通りを北に階段で下って、東福寺坂を少し上り、右手にあった広い境内の愛染院
に行く。


 墓地も広く、その一角に内藤新宿の名主を務めた高松喜六(たかまつきろく)の墓がある。

 高松喜六は元禄11(1698)年、内藤家(ないとうけ)下屋敷(しもやしき)に、
幕府から許可されて宿場を開設して本陣を経営し、高松家は代々、内藤新宿の名主をつと
めたという。

 また、埼玉県深谷市(旧児玉町)出身で文政2(1819)年に「群書類従(ぐんしょ
るいじゆう)」を完成したことで知られる、江戸の国学者、塙保己一(はなわほきいち)
の墓も別の一角にあった。


 正午が近づいたので、この辺で寺巡りを終えて昼食地の新宿御苑に向かうことにする。

 もらった新宿観光ガイドブックの絵と違っていた円通寺を探して、付近を一周後、忍原
横丁から、屋上にヘリコプターが見え、消防博物館のある四谷三丁目交差点に出た。


 新宿通を進み、大木戸門から新宿御苑に入る。


 新装された温室や、樹齢100年を超えるユリノキ↑、花開く冬桜、まだ色濃く残るモ
ミジの紅葉などを眺めながら進む。




 12時28分に「レストランゆりのき」の前に着き、そばのベンチで昼食にした。


 近くには、明治25年(1892)から栽培しているというプラタナスの仲間、モミジ
バスズカケの大木がある。


 ミーティング後、14時まで各自園内を自由に巡ることにする。


 南側の旧御涼亭や日本庭園周辺には、モミジや大イチョウなどの紅葉、黄葉の彩りが残
っていた。





 新宿門のそばで記念撮影をして新宿御苑を出る。


 JR新宿駅南口や都庁前を通過、途中のファミリーマートで飲み物やつまみを求め、新
宿中央公園に南側から入る。

 ビルの向こうに沈む前のわずかな残照を求めて橋の上にシートを敷き、15時半までさ
さやかな忘年の宴を楽しんだ。


(参加 18人、天気 快晴、距離 9㎞、地図(1/2.5万) 東京西部、歩行地
 千代田区、新宿区、歩数 18,200)



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