2011年4月21日(木)
所沢山里探訪会主催の、第4回所沢「とことこ漫歩」に参加した。今回は、所沢市の
南東に接する東京都清瀬市を訪ね、所沢市とのと都県境付近の里山を歩こうという
企画である。
9時30分に西武池袋線の清瀬駅改札口付近に集合して、まずは北口のケヤキ通り
を進んで、清瀬市郷土博物館に入る。
ここで約1時間ほどの時間をとり、オリエンテーションとして、同館友の会会長で清瀬
の自然を守る会特別顧問の栗山 究(きわむ)さんから、同氏が中心となって昭和51
年(1976)から進めてきた、清瀬市内の自然保護活動の様子を聞く。
清瀬市は「緑と病院」の多いところだが、都市化の進展とともに緑が失われて来たの
で、市に働きかけてその保全に取り組み、この後訪ねる空堀川(からぼりがわ)周辺の
「中里緑地保全地域」や、駅に近い旧結核研究所跡地の「松山緑地保全地域」の設定
などにこぎつけ、継続してその整備や調査などに取り組んでおられるという。
中里緑地保全地域の様子については、たくさんのスライドを上映して、絶滅危惧種など
貴重な植物が、この地に多く残されていることなど紹介された。
同じ部屋で昼食をして、12時30分に博物館を出る。昼食後のひととき、館内にある
清瀬の歴史や動植物などの展示も観覧する。
その一つ、これは「下宿のふせぎ」と呼ばれるもので、村に悪病が入らぬよう祈願する
ために、村境にかけたものとか。毎年5月3日にこの行事が行われるという。
さて、昼食を済ませた参加者20人余りは、お話しいただいた栗山先生の先導で博物
館を出て、北西にある中里自然保護地域に向かう。
近くの小公園に、白い花をいっぱいつけた木が見えたので、立ち寄ってみた。リンゴの
花のようだが、こんなにビッシリと花に覆われたリンゴは見たことがない。
なんの木だろうか?、先生もはっきりお分かりにならなかったようだ。
南北に走る小金井街道(都道24号)に出て、北へ500mほどで左折して、中里2丁目
の旧空堀川の流れに近い平地の雑木林へ。このあたりを、清瀬中里緑地保全地域「C
地区」という。
クヌギやコナラなどの林床にはカタクリが多く、毎年3月下旬から4月上旬にかけて
「カタクリ祭り」が開催されるという。ところどころに、遅れたカタクリが花を見せていた。
南側の段丘崖には、この後回った「B地区」の広葉樹林が望まれる。
A地区の車道沿いに咲いていたアケビの花。
A地区の南西端から、樹林の中の遊歩道に入り、クヌギなどの若緑の間を抜ける。
林床には、首都圏では滅多に見られなくなったカントウタンポポが、あちこちに咲く。
さらに進むと、ニリンソウの群落が何か所も見られた。
林の北側に出て、旧空堀川跡をかさあげして、小さい流れを復元した「清瀬せせらぎ
公園」を上流に向かう。
南側の林には、たくさんの花を見せるクヌギが目についた。
車道の南に回って、やや急な段丘になっている「B地区」の斜面林に入る。
こちらには、イカリソウがたくさん花を開いていた。
せせらぎ公園の流れに戻って林を抜ける。流れにはホタルも生息しているという。
ホタルの幼虫は見つからなかったが、いくつものアメンボウが泳ぐのが見られた。
清瀬四小の東に接した「せせらぎ管理棟」で休憩タイム。ここにはトイレもある。
ひと休みした後、せせらぎに沿ってさらに上流に向かう。清瀬四小の背後の、ウワミ
ズザクラが開花していた。
近くに並んで咲くニワトコの花。
せせらぎ公園の最上流、空堀川の石田橋まで行き、空堀川右岸に沿って次の橋の上
流まで進むと、通称「おばけ山」と呼ばれる、西北西向き傾斜地の広葉樹林が「A地区」
である。
川沿いに見られた、ヤマグワ(山桑)の可愛らしい花。
こちらも、クヌギやコナラ、ヤマザクラなどの、みずみずしい新緑に覆われていた。
A地区は空堀川の梅坂橋のところで終わる。橋から振り返る中里緑地保全地域「A地
区」の新緑。右端はハナミズキの花。
中里緑地保全地域は、わずかなエリアではあるが、栗山先生のお話の通り、写真では
紹介できなかったが、ほかにもいくつもの貴重な植物や花が残っていて、興味深く植物
散歩をすることができた。
この後、梅坂橋を渡って隣の秋津駅に向かうのだが、橋の北側にあった明治薬科大に
寄り、構内にある薬草園を見学させてもらった。これについては、項を改めて紹介する。
西武池袋線秋津駅には、15時50分頃に着いた。
(天気 曇、距離 5㎞、地図(1/2.5万) 志木、歩行地 清瀬市)
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所沢山里探訪会主催の、第4回所沢「とことこ漫歩」に参加した。今回は、所沢市の
南東に接する東京都清瀬市を訪ね、所沢市とのと都県境付近の里山を歩こうという
企画である。
9時30分に西武池袋線の清瀬駅改札口付近に集合して、まずは北口のケヤキ通り
を進んで、清瀬市郷土博物館に入る。
ここで約1時間ほどの時間をとり、オリエンテーションとして、同館友の会会長で清瀬
の自然を守る会特別顧問の栗山 究(きわむ)さんから、同氏が中心となって昭和51
年(1976)から進めてきた、清瀬市内の自然保護活動の様子を聞く。
清瀬市は「緑と病院」の多いところだが、都市化の進展とともに緑が失われて来たの
で、市に働きかけてその保全に取り組み、この後訪ねる空堀川(からぼりがわ)周辺の
「中里緑地保全地域」や、駅に近い旧結核研究所跡地の「松山緑地保全地域」の設定
などにこぎつけ、継続してその整備や調査などに取り組んでおられるという。
中里緑地保全地域の様子については、たくさんのスライドを上映して、絶滅危惧種など
貴重な植物が、この地に多く残されていることなど紹介された。
同じ部屋で昼食をして、12時30分に博物館を出る。昼食後のひととき、館内にある
清瀬の歴史や動植物などの展示も観覧する。
その一つ、これは「下宿のふせぎ」と呼ばれるもので、村に悪病が入らぬよう祈願する
ために、村境にかけたものとか。毎年5月3日にこの行事が行われるという。
さて、昼食を済ませた参加者20人余りは、お話しいただいた栗山先生の先導で博物
館を出て、北西にある中里自然保護地域に向かう。
近くの小公園に、白い花をいっぱいつけた木が見えたので、立ち寄ってみた。リンゴの
花のようだが、こんなにビッシリと花に覆われたリンゴは見たことがない。
なんの木だろうか?、先生もはっきりお分かりにならなかったようだ。
南北に走る小金井街道(都道24号)に出て、北へ500mほどで左折して、中里2丁目
の旧空堀川の流れに近い平地の雑木林へ。このあたりを、清瀬中里緑地保全地域「C
地区」という。
クヌギやコナラなどの林床にはカタクリが多く、毎年3月下旬から4月上旬にかけて
「カタクリ祭り」が開催されるという。ところどころに、遅れたカタクリが花を見せていた。
南側の段丘崖には、この後回った「B地区」の広葉樹林が望まれる。
A地区の車道沿いに咲いていたアケビの花。
A地区の南西端から、樹林の中の遊歩道に入り、クヌギなどの若緑の間を抜ける。
林床には、首都圏では滅多に見られなくなったカントウタンポポが、あちこちに咲く。
さらに進むと、ニリンソウの群落が何か所も見られた。
林の北側に出て、旧空堀川跡をかさあげして、小さい流れを復元した「清瀬せせらぎ
公園」を上流に向かう。
南側の林には、たくさんの花を見せるクヌギが目についた。
車道の南に回って、やや急な段丘になっている「B地区」の斜面林に入る。
こちらには、イカリソウがたくさん花を開いていた。
せせらぎ公園の流れに戻って林を抜ける。流れにはホタルも生息しているという。
ホタルの幼虫は見つからなかったが、いくつものアメンボウが泳ぐのが見られた。
清瀬四小の東に接した「せせらぎ管理棟」で休憩タイム。ここにはトイレもある。
ひと休みした後、せせらぎに沿ってさらに上流に向かう。清瀬四小の背後の、ウワミ
ズザクラが開花していた。
近くに並んで咲くニワトコの花。
せせらぎ公園の最上流、空堀川の石田橋まで行き、空堀川右岸に沿って次の橋の上
流まで進むと、通称「おばけ山」と呼ばれる、西北西向き傾斜地の広葉樹林が「A地区」
である。
川沿いに見られた、ヤマグワ(山桑)の可愛らしい花。
こちらも、クヌギやコナラ、ヤマザクラなどの、みずみずしい新緑に覆われていた。
A地区は空堀川の梅坂橋のところで終わる。橋から振り返る中里緑地保全地域「A地
区」の新緑。右端はハナミズキの花。
中里緑地保全地域は、わずかなエリアではあるが、栗山先生のお話の通り、写真では
紹介できなかったが、ほかにもいくつもの貴重な植物や花が残っていて、興味深く植物
散歩をすることができた。
この後、梅坂橋を渡って隣の秋津駅に向かうのだが、橋の北側にあった明治薬科大に
寄り、構内にある薬草園を見学させてもらった。これについては、項を改めて紹介する。
西武池袋線秋津駅には、15時50分頃に着いた。
(天気 曇、距離 5㎞、地図(1/2.5万) 志木、歩行地 清瀬市)
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