あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

東京下町ウオーク「神田・湯島・上野・浅草」②

2010-02-02 18:53:31 | 江戸・東京を歩く
 昨夜の雪は、わが家周辺では積雪4~5㎝くらいか。朝食後、わが家など
10戸の私道の一部と庭の雪かきをしたら、腰痛模様に。整形外科の
お世話にはなりたくないのですが、どうなることやら…

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 2010年1月31日(日)続き



 不忍池を東に抜けて上野公園に上がり、精養軒前を通過して東照宮に向かう。
参道の入口に「お化け灯籠」と呼ぶ、大きな灯籠があった。

 佐久間大膳亮勝之が創建間もない東照宮に寄進医したもので、高さ6.06m、
笠石の周囲1.63mあり、同じ佐久間が寄進した京都南禅寺、名古屋熱田神宮
の灯籠とあわせて、「日本3大灯籠」と呼ばれているという。

 東照宮の一隅にあるぼたん園では、ボタン祭りを開催中。入園には有料なのと
時間の関係で入らず、入口のボタンの飾りだけ見る。 


 参道の両側は、全国各地の大名から奉納された、りっぱな石灯ろうが並ぶ。


 その突き当たりが東照宮だが、門の中に入ることは出来ない。

 ところでこの写真、チョット変だと気づいた人はいませんか? 種明かしは最後
にて…。

 この後、浅草まで歩くつもりだったが、予定より時間が経過したので、東京メト
ロ銀座線の上野駅から2駅先の田原町駅まで乗って、時間を稼ぐ。

 田原町駅から少し戻り気味に西から北に進んで、西浅草1丁目の東京本願寺
に行く。コンクリート製だが、築地本願寺同様に大きな本堂である。


 西側の通りが、いろいろな道具の店が連なるかっぱ橋道具街。日曜日なので
閉まった店が多いが、ここは食品サンプル店のショウウィンドウ。

 美味しそうな寿司やケーキ、ジョッキー入りビールなどのサンプルが並んでいた
が、ホンモノではないので、食べたり飲んだりすることは出来ません。

 こちらは茶碗の店、数え切れないほどの茶碗が所狭しと並んでいる。


 合羽橋交差点まで北上して右折、浅草寺の方向に向かう。途中にこんな看板の
店が…。62年前というと、昭和22~23年(1947~8)年頃の開業になる。


 南北につくばエクスプレスの走る国際通近くに、東京電力のテプコ浅草館という
展示施設があるので入館した。

 私は昨年1月の関東百駅巡礼歩行で、つくばエクスプレス浅草駅から来たことが
あるが、ほとんどの人が初めてのよう。

 1階ホールでは、昭和30年代頃のアメリカ映画のポスターがたくさん展示され、
2階には、「浅草下町ストーリー」と呼ぶ幾つかのコーナーがあり、これは、浅草
オモチャ館に展示されていた、昭和前半期かと思われる頃のすごろくなど。

 ほかに、水族館、巧芸館、浅草文庫、理髪店、写真館、発電所、電気館などが
あり、懐かしい浅草の雰囲気に浸ることが出来る。

 3階の展示室では、私もカントリーウオークの仲間の全国集会で行ったことの
ある、新潟県柏崎市高柳町のかやぶき民家の残る集落の写真展を開催していた。


 国際通を横切りさらに進む。正面に建設中の隅田ポートタワーの上部が見える。
東京タワーに代わり、首都圏のデジタルテレビの発信元になるもの。完成する再
来年春には、この倍以上の高さになるはず。

 それにしても、この乱雑な電線群はどうにかならないものだろうか。最近よく
見るテレビのヨーロッパの紀行番組では、こんな光景を見ることはない。

 沖縄料理の店に飾ってあった、たくさんのシーサー。


 仲見世通に入って浅草寺に向かう。相変わらずの人出で賑わっていた。


 宝蔵門↑を入ると正面が浅草寺本堂↓だが、今年11月末まで修理中で、
周囲は覆われていた。

 「浅草の観音様」で知られる浅草寺は、都内最古の寺で、坂東三十三観音
霊場の第13番札所である。

 縁起によると、推古天皇の36年(628)、檜前(ひのくま)兄弟が隅田川の
下流で漁をしているときに、網にかかった黄金像を祭ったのが起こりだという。

 広い境内にはほかに、伝法院、五重塔、仁天門(国重文)、淡島堂、鐘楼、
浅草神社(国重文)などがある。

 本堂の背後を回って西に戻り、花やしきの前を南に向かう。


 浅草演芸場前を通過し、再度東に向かい、浅草公会堂の東側あたりで、今日の
ウオークのゴールとした。

(天気 晴、参加 16人、距離 11㎞、地図(1/2.5万) 東京首部、歩行地 千代
 田区、文京区、台東区、歩数 20,000)

【東照宮の種明かし】 実はこの建物は、実物大近い大きな書き割りなのです。
 よく見ると、左側に空の色と違う部分がありますが、これが実際の空の色です。
 1番手前(最下部)の門はホンモノで、その上の屋根は同じ門を書いたもの。
1番上が東照宮の建物ということになります。

 現在、東照宮は修理中のため、姿が見せられないので、このような書き割りで
気分を味わってもらおうということのよう。 でも、よく出来ていて、私たちもそばに
行くまで気づきませんでした。
コメント
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