2008年7月6日(日)
![](http://clip.alpslab.jp/bin/map?pos=35/53/37.97,139/49/28.345&scale=250000)
埼玉県内を中心に歩くカントリーウオークグループの第155回
例会の日。「梅雨の中休みで暑くなるので、熱中症の注意と水
分補給を十分に…」との予報を聞いて、家を出る。
JR武蔵野線吉川駅に集まったのは14名で少な目。3組に分
かれて10時10分にスタートした。
=元荒川と新方川に沿って=
まず南口に生息?する、「なまずの里吉川」のシンボル、黄金
のなまずモニュメントを見る。親なまずは全長4.8mで、世界最
長だという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/23/d72144fabe0a587c7cabc17fa2155d33.jpg)
北に向かい、駅前の二つの車道に挟まれた狭い旧道へ。「よし
かわ天然温泉ゆあみ」の前庭に、旧ソ連の人類初宇宙遊泳飛行
士レオーノフ氏などが、来館記念に植樹した若木が立っていた。
りっぱな本堂の日蔵院に入る。先着のグループが、ご住職のご
好意で本堂内の古い板碑を見せてもらえるという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/47/578549289d954f6483f2e8a19b174154.jpg)
一緒に本堂内陣に入り、弘安2年(1284)銘の板碑(上)や、
ピカピカの閻魔(えんま)大王などを拝観する。
2週間後の八坂まつりの準備で開けていた仲町のみこし蔵の
前を通過し、カシやクスなど広葉樹の多い吉川の総鎮守、芳川
神社へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/10/da18d1bd8cecc24b82b0ecbf11808e8d.jpg)
境内には、天満、古峰、八坂、稲荷などの諸社も鎮座する。
ここのみこし蔵も開けられ、みこしが表に出ていた。
境内の真ん中に、クワの葉に似た見慣れぬ木があり、「神紋の
梶の木」との標石が立つていた。
中国や東南アジア原産で、平安時代の七夕には、葉に詩歌を
書いて竹に下げたという。
吉川橋に近い延命寺も、鉄筋コンクリート造りの新しくて豪華な
本堂と庫裡(くり)が目につく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/30/db7c7620ca1fe44ffd48df422c8dc6e4.jpg)
永仁3年(1295)の開基、3代将軍家光から祈願所としてご朱
印十石を賜り、武蔵国新西国三十三番霊場の第1番札所にもな
っているという。
本堂前に、「武蔵国札所第一番」の標石が、境内には仏足石が、
そして門前の古いお堂の中には、文安3年(1446)の銘という
板石塔婆(いたいしとうば)などが横たえてあった。
新方川と元荒川が合流し、満々とした流れの吉川橋を渡ると越
谷市。すぐ先で元荒川を渡り、左岸堤防の草の道に入ると、薄日
が出てきて蒸し暑くなった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/c4/b2fc114f05182e759dcfb9f9eac6e6ca.jpg)
木陰がないので少し先で堤防を離れ、中島の集落を貫く道筋へ。
中島稲荷神社があったので、わずかな木陰で小休止して水分補
給をする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/02/f2a0128c206b8053f79c39cfd4dd5a39.jpg)
鳥居には、このあたりの農村の秋の旧事・十日夜(とうかんや)
の大きなワラ鉄砲が下がっていた。
次の前畑集落も緑陰がなく暑いので、昼食地へと先を急ぐ。
少しは川風があるかと、新方川の右岸堤防に上がった。
遠くからも目につく、太い煙突と西洋宮殿のような造りの大きな
建物の対岸まで進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/b2/8061be0935c6f52dc473a160f9005b96.jpg)
言われなければそれと分からぬ越谷市のゴミ処理場。このよう
なゴミ処理却場は、ほかでは見たことがない。
草の刈り込まれた堤防を進み、千代田橋を渡って北側に広がる
越谷総合公園へ。来週から始まる高校野球県予選会場のひとつ、
越谷市民球場の、正面に近い緑陰のベンチに12時21分に着く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/c6/615dccee8edb0927cee00fb6610f11c3.jpg)
=花田苑を経て越谷レイクタウンへ=
暑いのでゆっくり休憩、14時近く、午後のコースに向かう。
総合公園西側の、池の縁や体育館前を通過し、新方川左岸堤防
へ。周囲は緑の田んぼが広がるが、暑さは厳しく日陰が欲しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/eb/c03c60230f890f2dd6831c68feede6f8.jpg)
次の橋を渡って、越谷市の日本庭園「花田苑」へ行く。江戸時
代の名主、宇田家の長屋門を復元したという、堂々たる長屋門
が入口になっている。
園内の総面積は2万1290㎡、回遊式の地泉庭園が中心で、
西側には「こしがや能楽堂」がある。庭園は後にして、まず能楽
堂に入ることにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/c5/8049115756c77e1aa522e37cea97388b.jpg)
正面中庭を隔てて、中心の舞台があり、それを囲むように和室
や大広間、展示室や数室の楽屋などがある。涼しい展示室で汗
をぬぐいながら、能についてのビデオを鑑賞する。
能の奥深さに引き込まれたのか?、思わず頭の下がる人も…。
和室や大広間の廊下からは、池泉式庭園の眺めがすばらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/50/79d8ae4c749be99cabe4b8853426ea7c.jpg)
汗も引いたので能楽堂を出て、庭園をめぐることにする。暑かっ
た日差しも、雲が広がり幾分しのぎやすくなった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/e8/71c77735b0cab2914ad930248dbf4181.jpg)
記念撮影後、思い思いに池の周りを一周し、入苑から1時間余
り過ごして花田苑を出た。
東越谷の住宅地を南に進んで裁判所前を通過し、元荒川の不
動橋を渡る。少し先で右折、朱塗りの山門をくぐって、大相模不動
尊大聖寺に入った。
大聖寺は、天平勝宝2年(750)開基の古寺。中世には岩槻城
主太田資正や北条氏繁の尊信を得て栄え、天正19年(1591)
にはこの寺に泊まった徳川家康から寺領60石を賜ったという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/96/240ea39d310aa4ef71160bed6bff9adf.jpg)
本堂そばのタブノキは、樹齢500年と推定され、一部空洞の幹
回りは4mあり、樹高は高くはないが、枝をこんもりと広げている。
本堂屋根下にある「なでぼとけ(おびんずるさま)」の身体中を
なでて健康を祈り、南側の山門を出た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/46/ab1dab9ffb2cc7f44ab046a7c57979d3.jpg)
大きな山門は正徳5年(1715)の建立で、山門に掲げられた
「真大山」の山額は、老中松平定信の筆といわれているという。
相模町5丁目を南に抜けると、造成中の越谷レイクタウンの広
大な空き地が広がり、東側には建築中の巨大なイオンモールも
見えてきた。
レイクタウンの中心、広大な大相模調整池の南側でミーティング
をする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/58/1c62e7d48f0b3f6f3c1cd42fcea64468.jpg)
池のそばまで下り、途中のコンビニで買ってきた缶ビールなどで
乾杯し、暑かった今日の歩きを振りかえり歓談する。
駅前緑地の見田方遺跡公園を抜けて、17時50分にJR武蔵野
線の新駅、越谷レイクタウンに着いた。
(天気 晴後曇、参加 14人、距離 12㎞、地図(1/2.5万) 越谷、
歩行地 吉川市、越谷市)
【追記】午後訪ねた花田苑については、7月10日のブログにて
改めて紹介しました。
埼玉県内を中心に歩くカントリーウオークグループの第155回
例会の日。「梅雨の中休みで暑くなるので、熱中症の注意と水
分補給を十分に…」との予報を聞いて、家を出る。
JR武蔵野線吉川駅に集まったのは14名で少な目。3組に分
かれて10時10分にスタートした。
=元荒川と新方川に沿って=
まず南口に生息?する、「なまずの里吉川」のシンボル、黄金
のなまずモニュメントを見る。親なまずは全長4.8mで、世界最
長だという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/23/d72144fabe0a587c7cabc17fa2155d33.jpg)
北に向かい、駅前の二つの車道に挟まれた狭い旧道へ。「よし
かわ天然温泉ゆあみ」の前庭に、旧ソ連の人類初宇宙遊泳飛行
士レオーノフ氏などが、来館記念に植樹した若木が立っていた。
りっぱな本堂の日蔵院に入る。先着のグループが、ご住職のご
好意で本堂内の古い板碑を見せてもらえるという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/47/578549289d954f6483f2e8a19b174154.jpg)
一緒に本堂内陣に入り、弘安2年(1284)銘の板碑(上)や、
ピカピカの閻魔(えんま)大王などを拝観する。
2週間後の八坂まつりの準備で開けていた仲町のみこし蔵の
前を通過し、カシやクスなど広葉樹の多い吉川の総鎮守、芳川
神社へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/10/da18d1bd8cecc24b82b0ecbf11808e8d.jpg)
境内には、天満、古峰、八坂、稲荷などの諸社も鎮座する。
ここのみこし蔵も開けられ、みこしが表に出ていた。
境内の真ん中に、クワの葉に似た見慣れぬ木があり、「神紋の
梶の木」との標石が立つていた。
中国や東南アジア原産で、平安時代の七夕には、葉に詩歌を
書いて竹に下げたという。
吉川橋に近い延命寺も、鉄筋コンクリート造りの新しくて豪華な
本堂と庫裡(くり)が目につく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/30/db7c7620ca1fe44ffd48df422c8dc6e4.jpg)
永仁3年(1295)の開基、3代将軍家光から祈願所としてご朱
印十石を賜り、武蔵国新西国三十三番霊場の第1番札所にもな
っているという。
本堂前に、「武蔵国札所第一番」の標石が、境内には仏足石が、
そして門前の古いお堂の中には、文安3年(1446)の銘という
板石塔婆(いたいしとうば)などが横たえてあった。
新方川と元荒川が合流し、満々とした流れの吉川橋を渡ると越
谷市。すぐ先で元荒川を渡り、左岸堤防の草の道に入ると、薄日
が出てきて蒸し暑くなった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/c4/b2fc114f05182e759dcfb9f9eac6e6ca.jpg)
木陰がないので少し先で堤防を離れ、中島の集落を貫く道筋へ。
中島稲荷神社があったので、わずかな木陰で小休止して水分補
給をする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/02/f2a0128c206b8053f79c39cfd4dd5a39.jpg)
鳥居には、このあたりの農村の秋の旧事・十日夜(とうかんや)
の大きなワラ鉄砲が下がっていた。
次の前畑集落も緑陰がなく暑いので、昼食地へと先を急ぐ。
少しは川風があるかと、新方川の右岸堤防に上がった。
遠くからも目につく、太い煙突と西洋宮殿のような造りの大きな
建物の対岸まで進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/b2/8061be0935c6f52dc473a160f9005b96.jpg)
言われなければそれと分からぬ越谷市のゴミ処理場。このよう
なゴミ処理却場は、ほかでは見たことがない。
草の刈り込まれた堤防を進み、千代田橋を渡って北側に広がる
越谷総合公園へ。来週から始まる高校野球県予選会場のひとつ、
越谷市民球場の、正面に近い緑陰のベンチに12時21分に着く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/c6/615dccee8edb0927cee00fb6610f11c3.jpg)
=花田苑を経て越谷レイクタウンへ=
暑いのでゆっくり休憩、14時近く、午後のコースに向かう。
総合公園西側の、池の縁や体育館前を通過し、新方川左岸堤防
へ。周囲は緑の田んぼが広がるが、暑さは厳しく日陰が欲しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/eb/c03c60230f890f2dd6831c68feede6f8.jpg)
次の橋を渡って、越谷市の日本庭園「花田苑」へ行く。江戸時
代の名主、宇田家の長屋門を復元したという、堂々たる長屋門
が入口になっている。
園内の総面積は2万1290㎡、回遊式の地泉庭園が中心で、
西側には「こしがや能楽堂」がある。庭園は後にして、まず能楽
堂に入ることにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/c5/8049115756c77e1aa522e37cea97388b.jpg)
正面中庭を隔てて、中心の舞台があり、それを囲むように和室
や大広間、展示室や数室の楽屋などがある。涼しい展示室で汗
をぬぐいながら、能についてのビデオを鑑賞する。
能の奥深さに引き込まれたのか?、思わず頭の下がる人も…。
和室や大広間の廊下からは、池泉式庭園の眺めがすばらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/50/79d8ae4c749be99cabe4b8853426ea7c.jpg)
汗も引いたので能楽堂を出て、庭園をめぐることにする。暑かっ
た日差しも、雲が広がり幾分しのぎやすくなった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/e8/71c77735b0cab2914ad930248dbf4181.jpg)
記念撮影後、思い思いに池の周りを一周し、入苑から1時間余
り過ごして花田苑を出た。
東越谷の住宅地を南に進んで裁判所前を通過し、元荒川の不
動橋を渡る。少し先で右折、朱塗りの山門をくぐって、大相模不動
尊大聖寺に入った。
大聖寺は、天平勝宝2年(750)開基の古寺。中世には岩槻城
主太田資正や北条氏繁の尊信を得て栄え、天正19年(1591)
にはこの寺に泊まった徳川家康から寺領60石を賜ったという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/96/240ea39d310aa4ef71160bed6bff9adf.jpg)
本堂そばのタブノキは、樹齢500年と推定され、一部空洞の幹
回りは4mあり、樹高は高くはないが、枝をこんもりと広げている。
本堂屋根下にある「なでぼとけ(おびんずるさま)」の身体中を
なでて健康を祈り、南側の山門を出た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/46/ab1dab9ffb2cc7f44ab046a7c57979d3.jpg)
大きな山門は正徳5年(1715)の建立で、山門に掲げられた
「真大山」の山額は、老中松平定信の筆といわれているという。
相模町5丁目を南に抜けると、造成中の越谷レイクタウンの広
大な空き地が広がり、東側には建築中の巨大なイオンモールも
見えてきた。
レイクタウンの中心、広大な大相模調整池の南側でミーティング
をする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/58/1c62e7d48f0b3f6f3c1cd42fcea64468.jpg)
池のそばまで下り、途中のコンビニで買ってきた缶ビールなどで
乾杯し、暑かった今日の歩きを振りかえり歓談する。
駅前緑地の見田方遺跡公園を抜けて、17時50分にJR武蔵野
線の新駅、越谷レイクタウンに着いた。
(天気 晴後曇、参加 14人、距離 12㎞、地図(1/2.5万) 越谷、
歩行地 吉川市、越谷市)
【追記】午後訪ねた花田苑については、7月10日のブログにて
改めて紹介しました。