あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

四国遍路の歩き方

2007-10-29 23:18:38 | 初めての四国遍路アドバイス
 初めて四国遍路をしてみたいという方へのアドバイ
ス、2回目は、88カ所をどう回るかについてです。

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(2)四国遍路の歩き方

 四国遍路のやり方としては、1番札所霊山寺(りょう
ぜんじ)から88番札所大窪寺までを通して歩く「通し
打ち」と、何回かに分けて歩く「区切り打ち」がある。


 通し打ちでは、普通の人で全行程に40~50日かか
る。時間に余裕のある人は通し打ちをすれば、達成
感も大きく、往復の交通費も最小で済む。

 注:「打ち」「打つ」とは、昔の遍路が札所に参拝を
終えたときに、千社札(せんじやふだ)を札所の柱など
に打ち付けたことからきた言い方。


 一気に歩きとおす時間や資金の余裕がない、ある
いは体力的に自信がないという場合などは、1度に
1週間とか数日、または県単位といったように、分け
て歩く「通し打ち」にするとよい。



 期間も1年間とか数年間など、自分の事情に応じ
て計画することが出来る。


 私は2回とも、前半は43番明石寺(めいせきじ)まで
参拝してJR内子駅まで歩くという方法で、前半と後半
との2度に分けての区切り打ちをした。


 宿泊をどうするか。一般的には旅館、民宿、宿坊、
ホテルなどの宿泊施設に泊まりながら歩く人が多い
が、費用の大半もこの宿泊代が占めことになる。


 一方、テント泊や、野宿、無料や安価な遍路宿に
泊まれば、費用は少なくて済むが、宿泊場所の確保
や食事の面、雨天の際などでのハンディがある。

 若い人なら、これらのハンディに挑戦するのもよい
経験になるだろう。

 どの札所から歩き始めてもよいが、初めての場合
は、1番札所霊山寺からはじめて、88番大窪寺で
結願(けちがん)(全部の札所を歩き終えること)する
人が多い。


 明日は、四国遍路をするのに、いったい幾らくらい
費用がかかるのか、という疑問にお答えする。
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四国遍路の参考図書

2007-10-26 22:23:41 | 初めての四国遍路アドバイス
 今日から、新しいカテゴリーを設けました。「初めて
の四国遍路アドバイス」です。

 これから四国遍路をしたいという方、特に歩いての
四国遍路をしてみたいと考えておられる方に、参考に
なるようなことを、私の2度の歩き遍路の経験の中か
ら、ご紹介しようというものです。

 市販の図書などにはないこと、極めて初歩的なこと
なども、思いつくままランダムに紹介したいと思います。

 ご覧いただいた中で、こんなことを知りたいというこ
とがありましたら、コメント欄に投稿していただければ、
分かる限り次回以降に紹介するつもりです。

 初回は、四国遍路の参考図書についてです。

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(1)四国遍路の参考図書

 四国遍路に行くにあたっては、まず、歩いての四国
遍路とはどんなものなのか、という情報を集めなくて
はならない。

 大きな書店には最近、四国遍路関連の図書が多数並
んでいるので、その中から歩き遍路に関連ありそうな
ものを選んで入手する。

 また、公立図書館にも四国遍路関連の図書は配備さ
れているところが多いので、借用するのもよい。

 図書ではないが、一番手っ取り早く知り多い情報を
得るのは、経験者に素朴な疑問でも聞いてみることで
ある。

 私も、もと職場が同じで退職後すぐに四国遍路をし
た知人に、メールで何回か問い合わせて、いろいろな
知識を得ることが出来、それが大変役立った。

 それらのこともいずれ後述するが、私が入手して手
元にある四国遍路関連図書を幾つか紹介する。

「四国遍路ひとり歩き同行二人」(解説編、地図編)
              へんろみち保存協力会発行

 現地に行ったら、この地図がないと歩けないといっ
てもよいくらい、歩き遍路に必要な情報が盛りこまれ、
遍路宿の一覧もあるので、宿を探すのに無くてはなら
ぬもの。

「四国八十八カ所を歩く」
                 山と渓谷社発行

 1番から88番札所まで順次、コースの案内や宿の
情報など、豊富な写真とあわせて盛りこまれている。
これは改訂2版だが、現在はさらに改版されている。

「四国八十八カ所」(るるぶ情報板)
              JTBパブリッシング発行

 これも2005年3月版だが、改版が出ているかも
しれない。各札所の概要や見どころなどが、1頁か
1/2頁で要領よく紹介されている。

「週刊 四国八十八カ所遍路の旅」(全30冊)
                     講談社発行


「お遍路入門」   加賀山耕一著 ちくま書房発行


「巡礼・遍路がわかる事典」 
        中山 和久著 日本実業出版社発行

 四国に限らず、巡礼や遍路に関連した用語や基礎
知識を知りたいときに、大変重宝する。

「これがほんまの四国遍路」
          大野 正義著 講談社現代文庫


 以下の6冊はいずれも、実際に歩いた人の歩行
記。これに類するものは多数刊行されている。

「四国遍路」    辰濃 和男著    岩波新書


「平成娘巡礼記」  月岡祐紀子著    文春新書


「歩く四国遍路千二百キロ」
          西川阿羅漢著  現代書館発行


「女へんろ元気旅」   森 春美著  JDC発行

「四国遍路巡礼記」   村上 護訳  教育社発行

「歩き遍路の独り言」
         後藤 典重著 新ハイキング社発行
コメント (1)
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