正月に「国会議員の育休はおかしい」と書いたら、一月もしないうちに、育休宣言をした本人が不倫を暴かれてしまった。
表面づら、聞こえの良いことを言うやつは要注意だ。キャッチフレーズとして響きの良い言動を振りまくやつは、言葉や物事を深く考えないチャラ男であり、国会議員の育休の矛盾など深く考えないから言えることだ。
そして、残念なことに、世の大半の人はチャラ男の放言に引っかかる。だから政治家をやっている。
そして、得てして、男性より女性の方が引っかかりやすい。だいたい、「男性、女性」の使用も、チャラ男のツールだが、この場合は生理的傾向だから、男性女性という。
くどいが、例えば「女性のファッション」はチャラ男用語で、ファッションを男女別けすること自体がジェンダー問題なのだから、「女のファッション」と言うべきなのだ。
NHKなどが、この「男性、女性」使用にこだわっているが、犯人は「男、女」と呼んで、言葉の貶めに荷担している。過去に何度も言うように、「男と女」は大切にしたい言葉だ。
しかし、NHKの功績で、今や「男と女」を使うのが難しくなり、簡単には使えなくなった。仕方がないから、自分だけでも正確に使い分ける努力をしようと思う。
話を戻して、なぜ、女性はチャラ男に引っかかりやすいかと言えば、女性は「場」に生きているからだ。言い方を変えれば保守的で、前に進むことより、現在地でより良く生きたい気持ちが強いから、「確かそう」なことを言われると、自分が確かめるより、言い方で選んでしまう。
これは広告に騙されるのと同じで、「既に皆さんよくご存じのアレ」がコレですと、どこにも論拠がないのに、状況証拠を並べて、最後に、「コレです」と強く言えば、安心してしまう。
セールストークも、口説きのテクニックもこの要領で、政治家の言葉が、まさにこれだ。
何かよく解らないけど、何となくよく聞くことを、わたしがその専門家ですとか、専門家の話によると、とかの前提で、解決策を断言する。
この点、今回の宮崎チャラ男は、若いのに立派な政治家の資質がある。
「女」より「女性」の方が正しい言葉だと思っている女性は、チャラ男によくよく注意して欲しいものだ。
安全安心を望んで、危険に陥る。
女の夢は、目覚めた時同じ男の顔を見ること。男の夢は、目覚めた時違う女の顔を見ること。