天王星の84年周期で見ると、単純には今年は1938年=昭和13年にあたる。日中戦争の最中で、欧州ではナチスのズデーデン併合に妥協したことが翌年の第二次世界大戦につながった。現在の、ロシアのウクライナ侵略と同じような図式だから、トラウマの欧米は引くことができない。配役が入れ替わっただけの大戦劇の再演だ。
この第二次世界大戦で、枢軸国に対抗して国際連合が生まれ、終戦によって戦後復興世界平和を名目に正式な国際機関に変わった。
今日、常任理事国の特別な地位によって国連が機能しないのは、中国の偽者とドサクサで紛れ込んだソ連の偽者が居座っているからであり、国際機関が第二次大戦のゾンビ化しているからだ。
今、天王星の周期は完全に第三次大戦の最中だ。核戦争が回避され、軍事連合が国際機関に変わる図式なら、新たな国際機関はNATOが原型になりそうだ。もしそうなら、「常任理事国」の失敗を教訓に、現国連よりもう少しましなものになるだろう。国際連盟、国際連合から、さらに現実的な世界連邦に近づくだろうが、恐らくもう百年かかるだろう。
冥王星250年の周期の中で天王星は3周する。
国際連合が生まれた時代は、天王星が双子座に入って、アメリカが大興奮の時代だった。
まもなく、2024年に木星が双子座に入り、翌年、双子座入りする天王星も影響圏に入っている。前回のこの時期、日本の敗戦は辛いものではあったが、大躍進の切っ掛けになった。その前は黒船と明治維新だ。
双子座時代の苦難は、吉兆として期待していいだろう。