トンガの海底火山爆発で日本でも少なからぬ津波被害を受けた。
このところ続いている太平洋全域の地震や噴火は、東日本大震災や小笠原西之島などを含め、地球の営みだが、占星術的には海王星・魚座時代と言える。
海王星は海洋や大災害を表す。ネプチューン(ポセイドン)は海底にいて日頃は見えないが、天変地異には、ヌッと海から現れる姿がよく描かれる。日頃気づかない巨大な力が現れるのが自然災害だ。
魚座の古典的支配星は木星だったが、海王星発見で入れ替わり、不思議なほどよく当てはまっている。魚座の影響圏に入った頃から、大津波が目立ち始め、東日本大震災はほぼ魚座入宮に当たる。「世界津波の日」の元になった「稲むらの火」の、安政海南地震の1854年も海王星が魚座にいた。まさに今は幕末の最中だ。
今の日本を洗濯するには、与党野党に関わらず既存の国政システムではできないということだ。
さらに、今は産業革命パラダイムの終焉が重なっている。全く新しい、世界の夜明けを目指す動乱の時だ。
動乱と言えば、火器戦争をイメージするのはもう古い。秩序が乱れるのが動乱なら、今の世界秩序では情報と経済が主戦場だ。この点、デジタルも経済も仮死状態の日本は、皮肉にも、大けがをしないで済むかも知れない。
しかし、動乱よりもっと大きな大転換の最中であることを見落とすと、全てを失うことになる。
15世紀、18世紀、そして21世紀の大転換は、それまでの状況から生まれた、ゲームチェンジャーによってもたらされる。
新大陸、内燃機関、そして???
色々考えられるが、300年にわたる時代を支配するものは、月と火星の開拓なのではなかろうか。技術も経済も、国際秩序も人類の常識も変えるのは宇宙開拓だ。
この点、日本はまんざらでもない位置取りにいるようだから、後は、駆け引きと勇気次第だろう。