魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

ネズミの夜

2008年06月18日 | 日記・エッセイ・コラム

訪問していたお宅を、夜遅く辞そうとしていると、
「おなか空いたでしょ、食べていってください」
と、冷やしそうめんを山盛り出された。
確かに、小腹は空いていたが、何より、ゆでて仕舞ったそうめんを断るのも悪いような気がして、頂くことにした。
久々のそうめんは、ことのほか美味しく、山盛りをサッと流し込む。

帰ると、疲れていたので、シャワーもそこそこに寝てしまった。

『食べてすぐ寝てはいけません』
(特に、子供や年寄りは)

明け方、腹痛で目を覚ました。
水を飲んだり、梅干しをかじったりしているうちに、うとうと微睡む。
・・・
「おい、豪快に行こうぜ」と、声をかけられ、見ると、
仲間のネズミが、並べられた伸し餅をタテにかじって棒状にし、端からガツガツかじっている。いつの間にかネズミになっている。
やがて、
女性のナレーション
「おやおや、大変です。昔の人はこれを『デッチカイギ(丁稚会議)』と呼んでいました。盗み食いはいけませんね」
昭和30年代のモノクロのニュース映画になり、
餅の乾燥場で、大量のネズミが腹を膨らませて、重なり合って悶えている。
「せっかくの豊作を食い荒らす、憎っくきネズミですが、お百姓さん達は、千載一遇のチャンスとばかり、大量のネズミを集めて焼却処分しました。」
刈田で燃え上がる焚き火。♪楽しいBGM

ナンノコッチャ?

目を覚ますと、腹痛は治まっていた。