イケフェスで最後に当選したのはスリープカプセルのガイドツアー。
このツアーは小中学校の子供とペアでないと応募できなかったのにうっかり見落とし申し込んでいた。
確認メールが来たけど、うちの子は高校生だしまさか行くとも言わず、条件に合わず落選。
その後、人数が少なかったのか、施設の方のご厚意により、参加できることになったと連絡があった。
普段は男性専用の建物なので、見学できるのはこんな機会だけ。
ロビーラウンジにて、倉方先生によるスリープカプセルと設計者の黒川紀章についての解説の後、見学へ。
スリープカプセルは昭和54年に黒川紀章により、世界初のカプセルホテルとして設計されたそう。
黒川紀章が世界でも注目され、売れっ子だった時代につくられたという。
ひとつのカプセルは高さ1.1m 幅1.05m 奥行き2m。
強度のあるFRP素材により作られている。
見学では実際にカプセルの中へ入ってみることもできた。
宇宙カプセルをイメージしたという空間は、入ってみると、思ったより広い空間で、
包まれた感じがあってなんとなく落ち着く。
カプセル内にはテレビ、ラジオ、目覚まし時計、調光式ルームランプなどが備えられていて、
手元のナイトパネルで操作できる。
これは寝転んだまま撮った写真。
これは快適かも~
鏡、そして非常口の案内地図も。
それぞれの入口にはロールブラインドがついていて、それを下すと、完全に独立空間に。
外から見るとこんな感じに。一見、ペットホテルのような見た目も;
カプセルは強度があるので上下2段に積め、隣とも隣接してるが、カプセルの間に入れられた不燃ボードには遮音性もあるそう。
上段に上がるステップ。
5階建てのこのビルにはなんと450室ものカプセルルームがあるという。
カプセルの為、100坪に70人という人数が収容できるそう。
共用スペースにはサウナやスパの他、温水プールやレストランなど施設も充実。
個室スペースと共用スペースを分けることでスペースの効率化と合理化が図られているのだそう。
当時のポスターには若かりし頃の設計者、黒川紀章の顔写真。
「この新しい個室空間をどう使いこなすか・・・。
これこそ一人旅の男のセンスだ」と、ちょっと笑ってしまうような「キャッチフレーズが入っていた。
当時はシングル1泊1600円だったようだ。
共用の洗面所。
ロビーラウンジ
カプセルホテル、思ったより快適そう。
これで宿泊料が安いなら、合理的でいいかも。ここには女性は泊まれないけど、
一度旅先でカプセルホテル体験してみたくなった。
それにしても大阪のこのスリープインが世界初のカプセルホテルで、更には黒川紀章の設計だったとは知
らなかったなあ。
この後は、せっかくなので、もう1軒、黒川紀章設計のグランキューブ大阪へも立ち寄ってみることに。
グランキューブ大阪は平成12年に開館した大阪府国際会議場。
イベントホールに、メインホール、大小の会議室などが供えられた建物。
1、2階はプラザというステージなどもある外部空間。
こちらは6本の太い柱で天井が持ち上げられている。
玄関出入口
見学できるのは3階までと言われたので、ここまで。
ホワイエのエスカレーター
建物を見上げたところ。
中のホールや特別会議室など見どころもあるようなので、次回はガイドツアーに応募して、中の施設を見学してみたいな。
帰り道、見つけたタイルで抽象画?が描かれた壁面。
1階は松屋が入っていた。
ぽつんと一つ、ハチのレリーフが入ったタイルも発見。
お店でもなさそうだったけど、何か意味があるのかなあ。
この面格子も変わってるなあ。
今年のイケフェスはこれにて終了に。
今年も普段は見れないような建物内部をいろいろと見せて頂くことができて刺激的な3日間だった。