m's diary

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名古屋日帰り旅2017【中村遊廓跡を歩くその一】

2017-08-31 | 名古屋日帰り旅2017

 

 

Mさんとお別れした後、中村日赤駅で降り、歩くこと数分、べんがら色のものすごい規模の建物が現れた。

大正12年に建てられた旧遊郭建築で、料亭稲本として活用され、現在は高齢者向けのデイサービス施設、べんがら亭

となっているそう。

 

 

この日は日曜だったからか門は固く閉ざされてたが、こんな施設でデイサービスを受けれるって

なんだか優雅だなあ。 

 

 

扉上部には中華風の欄間に、扉にはこんな飾り穴?が開けられていて、

 

 

思わず穴からカメラで覗いてみた。

庭園もきれいに手入れされてるなあ。

 

 

二階の窓にはひょうたん型の飾り窓が入っていて、内部の凝った造りが想像できる・・

 

 

そして向かいにあるのは大正元年に建てられた旧松岡旅館で、現在はこちらもデイサービスセンター松岡健遊館となっている。

 

 

玄関かかる風格のある旅館時代の看板

 

 

ガラス窓をから透かして覗いてみると、細やかな装飾の欄間や大きな古時計もあったりして、

こちらも内部が気になるなあ

 

  

裏手の通りには松岡西店と書かれた建物も。

こちらも同じく健遊館として使われているようだ。

 

 

松の透かし彫りが入った車寄せ。

 

 

照明も上品で角の細工が凄く細かい。

 

 

同じく旧松岡西店、現健遊館。

ずらりと貼られた市松模様のタイルが圧巻!

 

 

緑と白の市松模様のタイルが雷紋のタイルに囲まれている。

鮮やかな緑だなあ。

 

 

ところどころはがれた箇所はあるけど、こんなに広範囲に残っているなんて。

 

 

開いてたら入りたかった珈琲ロビン。

 

 

そして、こちらは大正12年建築の旧遊郭建築の旧春福。現在は住宅として使われている。

この日お会いしたMさんがなんと子供の頃、この建物の中で遊んだことがあると言われてた。

ちょうど住人のおじいさんが家の前に座っておられたので少しお話ができた。

 

 

 

「春福」と屋号が残る玄関

 

 

軒下に並ぶ雲肘木

 

 

おじいさんに、内部は見せて頂けないだろうか?

とお尋ねすると、「ちょっとならいいよ~見てきなさい。」

と思わぬお言葉を頂け、

さらに雑誌の取材も来たこともあるので、ネットに載せても差し支えないと・・

 

 

 

有り難く見せて頂くことに。

玄関扉を開けると、玄関の蹴込み部分にずらりと貼られたモザイクタイルが目に飛び込んできた。

 

 

花が三つ集まってる模様だろうか~可愛らしい雰囲気。

 

 

隣の待合室への入口上部の意匠。

後でMさんに伺うと、この待合室の床もモザイクタイル貼りだったとのこと・・

見たかったなあ。

 

 

こんな女性が描かれた絵画も。

 

 

1階の中庭に面した廊下

 

 

階段も立派だなあ。

 

 

階段横にはこんなアールデコ調のデザインの衝立も

 

 

2階廊下。

お部屋を覗くのは遠慮してしまった。

 

 

中庭をコの字型に取り囲む建物。

 

 

洋風の待合室となっていた棟。

以前の屋号である「TSURUNOYA」の文字がモザイクタイルで描かれてた。

 

 

建物両サイドの柱と建物前の地面にはかなり傷んでしまったモザイクタイルが。

この日はちょうど住人のおじいさんが出ておられてラッキーだった。

見せて頂いてありがとうございました。


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