多治見のモザイクタイルミュージアムで2/11から開催中の、こだんみほさんの『銭湯幻視ーモザイク湯』展へ初日に訪れてきた。
モザイクタイルの聖地と言われる、多治見市笠原町にあるモザイクタイルミュージアムには、ミュージアムの前身であるモザイク浪漫館時代から幾度となく訪れていた。
そんな大好きな美術館でこだんさんの作品が見れるとは~興奮!!
この日は快晴のタイル?!日和。
青空との対比が美しい建物は、藤森照信設計、
タイルの原料の粘土を切り出す採土場をデザインしたもので、土に覆われ、所々に陶器の破片が埋め込まれているというユニークな外観。
はやる心を抑えつつ、まずは常設の4階へ。
オープンエアの展示室には明るい光が差し込んでいる。
真っ白なモザイクタイルが貼られた展示室には、懐かしい味わいのモザイクタイルが所狭しと展示されている。
中央にそびえるのは竹を模したタイルが寄せ集まったタワー。
大壁面には銭湯に貼られていたような東郷青児風裸婦のモザイク画や風景を描いたタイル画が集められている。
モザイクタイルのシンクや浴槽などは、様々なモザイクタイルの競演が見られる。
色合わせやデザインも愛らしいなあ。
そしていよいよ3階の企画展示室へ。
大きな垂れ幕がかかっている。
そしてこだんさんのタイル絵を発見!
とても細かいドットで表された金魚の絵は、名古屋の平田温泉の改修前のタイルをイメージし、描かれたものだとか。
一粒一粒細かいドットが艶やかに盛り上がり、本物のマイクロミニサイズのタイルみたいで可愛い!
こちらは新地湯のファサードを模したものだそうで、
古材との相性もよく、渋い。
作品の合間には本物のなつかしさあふれるモザイクタイルの展示。
台紙に貼られタイル見本そのままの展示もたくさんあり、
昔のそのデザインのタイルの名称がいろいろ分かって楽しい。
「菊」と名付けられたこのモザイクタイルもこのピンクとオレンジのカラーの取り合わせが最高に可愛い。
そしてその「菊」をデザインに取り入れたこだんさんの作品。
円形浴槽を模したという木工房KOKOさんによる額も工夫が凝らされていて
すばらしい~
解体されたあかし湯のカランを使った作品。
ついに作品は立体へと進化!
ウェーブという名前のタイル。
水の流れでも表しているんだろうか?
動きがあって面白い。
ウェーブが取り入れられ、こだんさんの「おかまドライヤー」と題された作品は、
旧あかし湯のスィッチ部分が活用されていて、とてもユニークだなあ。
靴箱の扉とタイル絵が融合したおなじみの作品も勢ぞろい!
こちらは「クインスノー」というデザインのタイル。
私も以前ご一緒させて頂いた都湯の釜場にあるバルブの並んだ配管がモチーフだそう。
木の円柱と本物のバルブを使った額も大胆で面白いなあ。
あの時見たものが、このような作品に変貌を遂げるとは、、!
作品はまだまだたくさんあるけど、行ってのお楽しみがなくなるといけないのでこの辺で。
モザイクタイルの可愛さが詰まったこだんさんの作品が、
ミュージアムの所蔵品の本物のモザイクタイルと肩を並べ展示されてる様子を観て胸が熱くなった。