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転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



(備忘録的、練習記録。11月1日現在)

きょうはYAMAHAのレッスン室を借りて弾いた(30分1000円)。
12月の仲間内の発表会で弾く予定になっている会場は、
コンサートホールではないが、グランドピアノが入っているので、
そろそろグランドで弾くとどうなるかを、確かめる必要があった。

果たして、レッスン室のClass XAで弾くと、
我が家の小さいアップライトの限界が、我ながら、よくわかった。
弘法筆を選ばずの逆で、私はあまりにもヘタだからこそ、
楽器の善し悪しが、大きく出来を左右するのだ。

まず、ペダルが全く違った。
うちのピアノでも、一応自分としては、深く踏む・浅く踏む、
徐々に緩めて行く、等々を考えていたつもりだったのだが、
グランドで弾くと、いかに私のピアノが単純な構造であるかが、
はっきりと感じられた。
我が家の楽器では出来ないような、微妙なペダルの効かせ方が、
グランド(特にXAともなれば)のペダルだと、更に何段階にでも、
というかほぼ無段階に、調節可能であるということがわかった。

家のだと、ある程度浅くするとすぐにペダルが効かなくなるので、
私はついつい、ペダルの効果を体感しようと、踏み込み過ぎていたらしく、
今までのやり方でグランドで弾くと、音が重なって響きすぎ、
特に23小節目から、声部が増えるところがウルサ過ぎて困った。
私の思っている音を出すためには、グランドなら、
ほんの、足指のあたりで短く踏む感じでも十分だった。
私が、パデレフスキやコルトーの指定や提案を読みながら、
「そんなペダリングで音楽になるとは思えないが…」
と不遜なことを感じた箇所も、グランドなら音楽になるのだった(爆)。

また、打鍵の点でも、グランドで弾くといろいろと違いがあった。
良い楽器だとそれだけ反応も良いので、不用意なタッチはそのままに
拡大されて音になってしまうという難しさはあるのだが(汗)、
一方で、アップライトでは音にしにくい「撫でる」ような弾き方でも、
グランドだとひとつひとつが表情を持って反映されるので、
pの指定箇所や、レガートの必要な部分では、
いつもよりずっと滑らかな弾き方も、可能であることがわかった。

特に、105小節目から最後までの、半音階~アルベジオは、
シルクの裾をスルスルと引いて退場するような、
このうえなく柔らかく滑らかな響きが、
……私の今の技術では完全にできないが、楽器のほうは「可能である」と
言っているように思われた(大汗)。

あとは、やはり「マズルカ」という曲の意味や規模を、
再度、考えることが必要だと思った。
グランドで弾くと特に、ショパンが劇的な和音や音使いを書いた箇所は、
その通りにドラマティックに音になるのだが、
それに酔って、音の幅や響かせ方を仰々しく広げて行くと、
どんどん、マズルカではなくなってしまうのだ。
華麗なワルツや大きなポロネーズではないのだし、
大仰な羽根や宝石を一杯つけて重々しくマズルカを踊ろうとするような、
場違いな感じにならないように、音の性格を考えないといけないと思った。
私はだいたいが、モーツァルトでもすぐにベートーヴェンもどきになり、
いつも何か間違えている学習者なので、感覚を磨かなければならない。

終わってから、同じフロアに防音室アビテックスの展示があったので、
中に入って、少しだけ弾かせて貰った。
3畳ほどのアビテックスの部屋に、ベビーグランドが置かれていて、
こんな小さいグランドでも、やはりなかなかに良く鳴るという印象だった。
尤も半分は、楽器の性能よりむしろ、壁の反射のせいもあるようで、
吸音板を張れば、もっと響きを押さえることも可能だと、
フロアの方に教えて頂いた。

ショパンのマズルカの御蔭で、今年は楽譜だけでなく楽器についても、
更にいろいろとよく知ることができるようになり、嬉しく思っている。
去年の年末に弾いたのはハイドンで、ペダル使用箇所が少なく、
声部の弾き分けなどの課題もあまりない楽曲だったので、
それに較べると今年は、自分なりにだが挑戦が多く、やり甲斐を感じている。
あと一ヵ月ほど練習できるので、頑張らなくては(^^)。

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