転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



私なりに、英検の二次試験をなんとかせねば、という気はあるのだが、
今回はとにかく面接試験がどういうものであるかを体験することにして、
現実的な目標は、来年2月か7月の再受験だろうと思っている
(一年間は一次免除の資格があるので、二次は最高4回まで受けられる)。

聞くところによると、留学経験があり会話には不自由しない人でも、
特定のテーマでスピーチをするというのは別の能力なので
やはり、試験に特化した対策を立てるのが近道だということだ。
考えてみればそれはもっともな話で、日本語でも
もし1分で考えて2分でまとまったことを言え、
と言われたら、話題によってはかなり困るだろう。
日本語を喋れる人なら、即座に簡単にできる、というものではない。

それで、随分長い間英語を喋っていない、という問題もあるので、
私はこのせっぱ詰まった今だからこそ、巷の英語学校の、
無料体験レッスンに行ってみよう、と数日前、思い立った。
なんであれ、今、生の会話が体験できるのは有り難いし、
試験が終わると、まあまだ2月まで間があるワなどと考えて、
先送りするだろうから、気持ちの面でも今が最適と思われたのだ。

早速予約して、昨日ひとつ行って、きょうは二校を掛け持ちした。
無料体験というのはだいたいどこも同じような仕組みで、
行くとまず、住所や名前、入会の動機などを用紙に記入させられ、
それをもとに日本人スタッフによる面談がある。
つづいて、たいていは、英米人教師による英語面接だ。
これでだいたいのレベルチェックがなされ、
どういう力が不足しているか、何を訓練すれば良いか、
等々、入会後に受講可能なプランが提示されることになる。

きょう行った、二校目のインタビューはカナダ人教師の担当で、
私の目的が英検だということで、過去の受験について訊ねられた。

教師「今までの一級はどうして落ちたの?何が難しかったですか?」
転妻「特に難しかったのは、最初のセクションの、語彙です」
教師「あー、語彙。確かに。ボクも何度か見たけど、
 普通、使わないような言葉がたくさん出ていて、変だよね」
転妻「あなたのようなネイティブ・スピーカーでもそう考えますか」
教師「ええ。普通に新聞を読んだくらいでは出会わない、
 とても専門的な用語が多く出題されていて、厄介です」
転妻「私はいつも、出ている語彙のほとんど全部が、わかりません。
 しばしば、選択肢もすべて知らない単語です。
 カンが私に答を教えました。そしてカンは常にうそつきでした。
 私は数多く、だまされ、不合格にさせられました」

カナダ人男性はかなりウケてくれた。
失敗談もそれなりに滑稽ではあったが、それより、
半分以上は、私の英語そのものが可笑しいからだった。と思う。
私は、教科書由来の古語に近い構文と、
英語としてあり得ない言い回しとを、平気でまぜこぜにして連発する、
と昔からよくアメリカ人たちに呆れられた。
例えば、私の英語は、初対面の相手に礼儀正しく、
『お初にお目もじ致します。でさ、元気か、おまえたち』
と言い出すようなものらしいのだ。
それを自分では一向にわかっていない私の様子が、
さらに彼らの笑いを増幅させるらしい。
笑いを取れば合格できるのなら、私はかなりカタいと思う。

一応、三校ほど話を聞いたところで、
きょうのところは、入学手続きなどはせずに終わった。
とりあえず、今度の二次試験が終わって、不合格通知が来たら、
どういう対策が必要かもわかるから、そのあと、
スクールの印象と合わせて判断し、決めたいと思っている。
くれぐれも、費用とは相談だし、長期間のコースは考えていない。

それにつけても思い出すのだが、
今から約十年前、娘の幼稚園入園を機に、
私はやはり、一度、「このあたりで英語をやり直そうか」
と考えたことがあった。
で、今回同様、雑誌か何かで得た情報をもとに、
通いやすい立地にあった英会話学校二校に、
入会説明希望の申し込みをした。

一校目は無事に終わって、さて明日は二校目に行こう、
と思ったときだった。
私は、ふと手にした夕刊の見出しに、驚愕した。
まさに私が翌日行く予定にしていた、某英語学校が、
倒産したことが、大きく報じられていたからだ。
今も、あのときのことが、ちょっとトラウマには、なっている。

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