昨日の夕食後、主人がテレビでスケート・アメリカを観ていた。
このヒトは私などとは全く違ってなかなかマメで、
セ・リーグのファイナルステージを見守る傍ら、
ちゃんとフィギュアスケートのチェックも欠かさないのだ。
私が辛うじて世の中の話題について来ることができているのは、
もしかしたら、主人や娘の観るテレビを、日々、
横から一瞬だけでも覗き観している御蔭かもしれないな(^_^;。
番組は、現地時間では既に終了した男子FSの録画をやっていて、
ネットのニュースでもとっくに、小塚・羽生・町田と日本勢三人が
表彰台独占という結果になったことを読んでいたので、
私はメダルの行方を見守るという心境では、もうなかった。
主人にしても、それぞれの選手がどういう演技をしたかを、
野球放送と、適宜、入れ替わりで観ようとしていただけだった。
画面には、地元アメリカのジェレミー・アボットが映っていた。
「ブタだって空を飛べる」が座右の銘(^_^;のアボット。
ムードのある綺麗な選手で、しかも演技力のあるタイプなので
(という程度のことは私の印象にもある。彼は競技歴が結構長いので)、
私は以前からこの人が嫌いではなかった。
今大会、前日SPの順位では3位につけていた。
この日のFSは、とても劇的な構成のプログラムのように思われたのだが、
残念なことに、アボットはトリプルアクセルで転倒したあと、
ジャンプの失敗が続き、最終的には痛々しい演技内容になってしまった。
シーズン最初で、調子を上げていくのはこれからだとは思うが、
今季はジャンプを特に念入りにトレーニングして来たと、
解説でも言っていたのに、ここではそれが報われず、
ご本人にとっても大変悔しい結果だったことだろう。
演技を終え、自分を支えつつ、客席からの声援になんとか答えたあと、
深い落胆の表情で戻って来たアボットを、コーチの佐藤有香が迎えた。
ふたりは沈痛な面持ちで、静かに抱擁しあった。
選手の落胆は、すなわちコーチの落胆でもあるのだ。
私は選手時代の佐藤有香のこともよく覚えているので、
あの美しいステップワークを披露していた佐藤家のお嬢さんが、
今やコーチとして後進の育成にあたっているとは、
と、……親戚でもないのに(爆)変な感慨にふけっていた。
しかし主人は、全然別のことを言った。
転夫「ピシっ!て、選手の横っ面、はったらええのに」
転妻「この状況で叱るの?敢えて?」
転夫「そうそう」
転妻「カメラの前でか」
転夫「ほいで言うんよ、『恥を知りなさい!』」
転妻「『今まで何をして来たの!?』」
転夫「『私の指導を受ける資格はないわ!』」
転妻「……(^_^;」
転夫「佐藤有香、ものすご人気出ると思うけど(^^)」
どんな人気や
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