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転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



ゴダイゴが広島に来るというので、友人と一緒に行った。
なんと、バンドとしては結成50周年の記念Live!

思えば、私が初めてゴダイゴのライブに行ったのは、1979年8月だった。
長生き(爆)しているとこういうものをリアルタイムで聴いているのだと、
Queenの1985年国立代々木競技場ライブに行った話とともに、
自慢できる経験のひとつである(笑)。
ちなみに、あのときの、私の初ゴダイゴの会場は広島郵便貯金ホール。
それの1つ前のセレブレーションツアーのときは私は行っていないのだが、
場所は広島市公会堂だった。
その広島市公会堂はもはや現在は無く、郵貯ホールはあれから名前が変わり、
今回行ったHBGホールは、1970年代にはまだ出来ていなかった。

その、私が初めてゴダイゴのライブに行った1979年夏というのは、
彼らはアルバムOur Decadeを発表してすぐの頃だったのだが、
きょうのライブの最初の2曲が、まさにそのアルバムからの選曲で、
もちろん当時のコンサートでも曲目に入っていたので、
不意に、自分の出発点に一気に連れて帰って貰ったようで、
とても懐かしく、嬉しく思った。

45年くらい経っている訳だが、英詞がほぼ全部、記憶に残っていて、
一緒に歌える状態であることには我ながら驚いた。
思春期の脳に刻み込まれた記憶とは素晴らしいものである。
雀 百まで 踊り忘れず。
実は私の英語の師匠は大半、タケカワユキヒデである。
フレディ・マーキュリーにイギリス英語を手ほどきして貰い、
KISSに若干のアメリカ英語を教えて貰ったあと、
タケカワ氏に磨き込んで貰って、今日の私の英語発音がある(笑)。

……などと、中学生の頃のことをとりとめもなく思い出しつつ聴いていたら、
そのあと突然1984年のアルバム『Flower』から2曲となって、
正直なところ、ここは選曲の意図がわからなかった。
夢想の中の私は、いきなり大学生になってしまった(^_^;。
でも、ゴダイゴ末期と言える時期のアルバムの中では、
私が気に入っている2曲ではあったので、
思いがけず聴けたのは嬉しいことだった。
ちなみに、1983年のCarry Love Concert@東京郵便貯金ホールにも、
私は行っているのである。
(芝公園にあったこのホールも、今は既に無い。)

そこからあとは、ゴダイゴの、特に黎明期の歴史を辿るような
MCと曲順で、メンバー紹介も最初の出会いや当時の逸話などを
織り交ぜて進行するかたちとなった。
印象的だったのは、若きタケカワ氏がミッキー吉野と知り合い、
一緒にやることになったばかりの頃の話で、
「タケが4分の4拍子で書いている譜面の本当の意図は、
2分の2にしたら伝わるのではないか」
とミッキー大先生が読み取って、セッションのメンバー
(村上ポンタ氏とか錚々たる名前が(汗))に伝えてくれて、
そこから演奏が俄然、格好良くなり、タケカワ氏本人も驚いた、
という出来事があったそうだ。
それまでタケカワ氏は、ちゃんと自分で楽譜を書いて渡しているのに、
どうして思い描いているものが他のメンバーに伝わらないのか、
自分でわかっていなかった、とのことだった(^_^;。
タケカワユキヒデの曲があって、ミッキー吉野の編曲があって、
ゴダイゴサウンドは初めて成り立っていたのだなと、
しみじみよくわかるエピソードであった。

トミー・スナイダーのソロがあるとしたら、
The Water Marginかなと思っていたが、ここはYes, I thank youだった。
とてもとても久しぶりに聴いた。
1977年のシングル『君は恋のチェリー』のB面(←懐かしい響き)だった曲で、
大ヒットナンバーなどというような位置づけではないのだが、
こういう小品まで含めて、ゴダイゴの曲はやはり名曲揃いだと感じ入った。
メンバーもプロフェッショナルの極みで、演奏にも余裕があり、
今の若い人たちの間でも改めて支持があるのは当然だなと思った。
70年代、80年代に聴いていて良いと思ったものが、
今の感覚で聴いてもやはり格好いいというのは、凄いことではないか。

メンバーの年齢は皆70代に突入しており、MCでスティーブ・フォックスが
「次は60周年で!」と言っていたが、実現したら80代か(汗)。
現メンバーで一番若い吉澤洋治でも68歳、ポゴ氏より年上なのであった。
ちなみに吉澤氏は私はXで見ていて、その見識に唸らされることが多かったが
(彼の意見のすべてに賛同した等ではない。念のため(^_^;)、
きょうは純粋に、アーティストとしての吉澤氏を堪能させて貰った。

それにつけても、公式サポートメンバーの竹越かずゆき氏は、
近年のライブでは毎回思うが、凄すぎである。
キーボードもギターも自由自在に弾けて、なんでも歌えて、
ゴダイゴサウンドの細部まで知り尽くしている。
元祖エース・フレーリーに、ファン出身のトミー・セイヤーが
ギター・ソロを教えた話を思い出さずにいられなかった(汗)。


2025/02/24 Godiego @広島HBGホール
(タイトルが日本語表記の曲は日本語歌詞、他は英語歌詞)

1.Progress and Harmony
2.Lighting Man
3.Carry Love
4.Only Silence
5.Passing Pictures
6.Yellow Center Line
7.Salad Girl
8.Mirage
9.Now Your Days
10.Yes, I thank you
11.Images of Mystery
12.Namaste
13.Monkey Magic
14.ホーリー&ブライト
15.ガンダーラ

EN1.ビューティフル・ネーム
EN2.銀河鉄道999

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