昔心酔した東後勝明先生のことをネットで検索していたら、
YouTubeで当時のラジオ語学講座のテーマ曲が聴ける、
という書き込みを見つけた。
さっそく探して、聴いた。
あまりの懐かしさに朝から興奮してしまった。
昭和30年代後半~40年代生まれの方限定になってしまうが、
この懐かしさ・嬉しさは、かなり共感して頂けるのではないだろうか?
NHKラジオ第二放送 英語系講座テーマ音楽1980.m4v(YouTube)
小島義郎先生時代の「基礎英語」、このオープニングは忘れがたい。
77年4月、中学だ、さぁ英語だ!とキラキラした思いでテキストを買い、
毎日、よくわからないのに喜んで聴いていたことを覚えている。
まさに未知との遭遇だった。
なにしろアルファベットさえもABCDあたりまでしか言えず、
目の前で英語を喋る生きたガイジン、
なんて一度も見たこともない田舎に住んでいたのだから。
「続基礎英語」は私は収録されているどちらの曲も知っている。
78~79年に聴いていた安田一郎先生時代も、
80年以降の松田徳一郎先生時代も、両方とも好きだった。
あの頃の「続基礎」は中2中3両方を対象としていたので、
この講座は二年間聴き、高校になってもリスニングの練習に使ったのだ。
マーシャ・クラカワー先生にはこのあとも各種英語番組で
たびたび出会い、(一方的にだが)大変お世話になった。
そして、私が大好きだった東後勝明先生の「英語会話」、
三十年ぶりくらいで今、再び聞くことができて感無量だ。
見事な発音、美しい声、明晰な日本語、東後先生は本当に魅力的だった。
79年、中3の後半から背伸びして聴き始め、しかし難しすぎて理解できず、
ただただ、洗練された東後先生に憧れたものだった。
もっとも、イタイケな中学生として初めてこれを聞いたときには、
悩ましいコーラスの入る主題歌にたじろぎ、大人限定番組に思えたりしたが。
マイケル・ジョン・リトルモア先生のイギリス英語も綺麗だった。
後に大学で私の天敵(?)及び大恩人となるベス・ヒギンズ先生が
ご出演になっていたのも毎週土曜のゲストアワーだったと思う。
ついでに、こういうのもあった。YouTubeは本当に素晴らしい(笑)。
NHKラジオ第二放送 語学講座テーマ音楽1980.m4v(YouTube)
1980年当時の、英語以外の語学講座のテーマ曲なのだが、
こちらにも私は実に思い出深いものが多い。
『ロシア語講座』は私自身が大学でロシア語を取った84~85年頃、
毎晩熱心に聴いたものだったが、テーマ曲はまさにこれだった。
講師は原タマーラ先生の記憶はあるのだが入門編はどなただったか・・・。
宇多文雄先生やローザ姉川先生はテレビのほうだったという気がするのだが
最もお世話になったラジオの入門編のほうが思い出せない。
意外だ(汗)。すみません。
『フランス語講座』は私が最初に聞き始めたのは高校2年のときで、
81年だったと思うのだが、当時もこのテーマ曲だった。
英語講座と違い、大人っぽい雰囲気で新鮮な驚きがあった。
あのときは、入門編は林田遼右先生がご担当で、
ネイティブ講師の先生も第二外国語には珍しく男女おひとりずついらして、
ティエリー・トルード先生とアルメル・マンジュノー先生だった。
英語以外の外国語ができたらいいなあ、とりあえずフランス語かな、
と思って選んだのだが、あれが私の、フランス語との出会いになった。
自分が勉強をしなかった語学のテーマ曲も記憶しているものがある。
『中国語講座』は確か、ロシア語の前に放送されていたので、
ラジオをつける頃、終わりの挨拶や、このテーマ曲を毎晩、耳にしていた。
いかにも中華な旋律やアレンジがいい、と気に入っていた記憶がある。
『スペイン語講座』もカスタネットの音がまさにスパニッシュで、
短いながらもインパクトがあると感じたことを覚えている。
巻き舌の多い、強烈な言語音だなあと当時は思っていたけれど、
まさか中年になってスペイン語をやってみるとは、想像しなかった。
そういえば今は、朝の『まいにちフランス語』の前が『まいにちハングル講座』で、
私はハングルなど一文字も知らないのに、テーマ曲は一緒に歌えるようになった。
勿論、私の歌う歌詞は雰囲気優先の大嘘なのだが、とにかく印象的なのだ。
番組全体もテンションが高く、先生方がいつも歌っていらっしゃる。
今さっき初めて『まいにちハングル講座』を検索してみて、
この先生が担当してらしたのだと、今更、知った。
ラジオではお顔が見えなかったから知りようもなかったわけだが、
いやはや、想像以上だった(爆)。
「兼若博士のハングル・エクササイズ」
講師:兼若逸之(かねわか としゆき)(NHK語学番組)
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