転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



孝太郎と亀亀brothersの出る壺坂霊験記を観ようと
国立劇場に来たのだが
さすがに鑑賞教室だけあって客席は学生さんばかり。
まわりじゅうJKなんだが……、
あの、ここから後ろの一般(多分)の皆様、
私は断じて、この大はしゃぎな若い子たちの引率者じゃないからねっ(--#)

**********

芝居は素晴らしかったし、学生さんも一生懸命観劇されていたことがよくわかり、
こういう催しが積極的に行われるのは本当に良いことだなあと感じたのだが、
たったひとつ、
「前のめりに座るのは、後ろの人に対して大変迷惑なことだ」
という点を、観劇初心者の方々には是非、覚えておいて頂きたいと思った。

きょうの私は、ほぼてっぺんの席にいたし、国立劇場の三階は傾斜も急なので
実際に迷惑を被ったというほどのことはなかったのだが、
一般的な劇場では「前のめり」は、間違いなくワースト行為のひとつだ。
極端に身を乗り出すとか、伸び上がって観ているというレベルの話ではなく、
浅く腰掛けたり、背もたれから背中が浮いていたりするだけで、
もう、後ろの人の視界を著しく遮っているのだ。
『舞台観劇での基本的なマナーまとめ』より図解

夢中になっているからこそ、ふんぞり返って観てなどいられない、
というのは本当に本当によくわかるのだが、それでもやはりお願いしたい。
劇場内では、幕が上がったら、必ず、
座席に深く腰掛け、背もたれに背中をつけて座るように、
しっかりと意識をして頂きたい。
浅く座ったり、背もたれを使用しない姿勢で観たりするというのは、
自分の後ろ周辺のお客さんに舞台を見せてあげないことと、イコールだ。
それくらい、邪魔になっているのだ。

逆に、背もたれに背中の全面をぴったりとつけてさえいれば、
背筋や首そのものは伸ばして座っても、
決して、背後の人の迷惑にはならない。
劇場の座席設計自体が、そうなっている(人並み外れて高身長の場合を除く)。
前のめりこそが自分にとって自然な観劇体勢である、とか、
ちょっと背中が浮いたくらいでいちいち煩く言うな、
等々と主張する人は、最後列の席を買うべきである。
そもそも、自宅でテレビを独占して観ているのとは違うのだから、
劇場に来たら、見方や姿勢にある程度制限が設けられる、
――つまり、マナーだなんだと窮屈なことを言われる――のは当然なのだ。

Trackback ( 0 )



« 六月大歌舞伎 壺坂霊験記@... »