
(昨日の続き)
仏検2級の二次試験は面接で、要項を見ても特にテーマはなく、
試験官と約5分間フランス語で会話する、とだけ書かれている。
私のように、周囲にフランス語話者が全くいない境遇だと
(自称ふらんす人の配偶者は、おるのだが(^_^;)、
まともなフランス語会話など、仏検受験までやったことがなかった、
という受験生も、結構いるのではないかと思う。
どのような質問が出るかを事前に当てることは不可能だが、
当日はたった5分だし、軽い自己紹介的な話題に終始するので、
自分の仕事・家族・趣味・語学学習歴・幼少時の思い出・旅行経験、
などについて、予め、言いやすいフランス語で考えておくと良いと思う。
また、面接過去問が『完全予想』の巻末に少し収録されているので
(私の買った版は、姉妹編2冊のどちらにも掲載されていた)、
それらにフランス語で返答できるように、自分で話してみる、
あるいは仏語作文をしてちょっとした原稿を作ってみる、
というのも、良い対策になると思う。
いくつか自分の典型的な答えをフランス語で考えておくと、
似通った質問が出た場合に転用可能だ。
自分から発話するほうに関しては、上記の対策で良いと思うが、
それよりネックになりやすいのが、聴き取りの能力だろう。
聴解力、それも瞬時に相手の言っていることを理解する力が、
面接試験では不可欠になって来る。
たいした内容でなくとも、会話だから一定のテンポが要るのだ。
私は初めて語学スクールの体験レッスンでフランス人と喋ったとき、
『週末は、どのようにして過ごしていますか』
程度の質問でも、音声が頭の中で即座に意味をなしてくれず、
自分で反芻してみて、ようやく質問のフランス語がどうなっていたか、
頭の中で再現でき、内容の理解に至る、という状態だった(汗)。
これを改善するには、実際にフランス語での会話を体験するのが、
最も効果的であることは明らかなのだが、
周囲にフランス語を話す人がいなくて、お小遣いにも限度がある(汗)、
という学習者の場合、レッスン受け放題というわけには行かない。
私が試したのは、まずは語学スクールの無料体験レッスンのハシゴだった。
通える範囲に語学スクールがあるならば、
何校かまわってみることで、仏語会話が体験できると思う。
また、有料でも、初めての人のための「お試し」設定で、
格安の複数回レッスンを組んでいる学校もあるので、
可能ならそういうものも併せて利用して、
なるべく多く、フランス語で話す経験を積むのが良い。
語学スクール巡りが難しい場合は、ひとりでやることになるが、
『仏検対策2級問題集』に面接試験用のページがあり、
CDに音声も収録されているので、これを使って、
実際の試験のつもりで再生し、その場で返答する、
という練習をするのが良いと思う。
要は、言われたことが、モタつかずその場でわかって、
すぐ答えを話し始める、という状況に慣れることが必要なのだ。
本番は多少なりともアガることを計算に入れるなら、
自宅での練習時には、聞き返しはしない!くらいの制限を
自分につけても良いのではないかと思う。
とは言え、仏検2級の二次試験の合格率は、
過去のデータを見ると、毎回80パーセント以上であるようなので、
よほど失敗しなければ、大半の人が通っているわけだ。
確かに、私でも通ったのだし(爆)。
そういう意味では、あまり悩まなくとも、
一次試験を突破できたくらいの仏語力があれば、
二次試験も普通に準備しておけば、なんとかなる。
……筈だ(^_^;。
私のフランス語会話がどれだけデタラメだったかについては、
仏検2級 二次試験(2013年01月27日)をご覧下さい。
こんなんでも通るんだ!?
と、きっと元気を出して、二次試験にお出かけになれることと思います。
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