転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



イーヴォ・ポゴレリチの来日まで、はや一か月を切った。
来月の今頃には、彼の来日公演はもう始まっている。
予定通りなら(爆)。

先日もポゴファン仲間の方からメールを頂戴して、
来日への期待が書き連ねられており、私もいたく共感したのだが、
更に、その方も私同様、「当日の体調が不安」と書かれていたので、
わかるわぁ奥さん!と思わずヒザを打ってしまった(^_^;。
体調とは、勿論マエストロの体調ではなく、自分の体調だ
(この場合、「私はー、丈夫なのだけが取り柄でー」などと、
命知らずなことを言える人は、申し訳ないが今は私の仲間ではない)。

別にポゴレリチに限らないが、何か大きなイベントがあるときというのは、
私はいつだって、何より自分のコンディションが心配なのだ。
いちいち書いていないだけで、例えば家族旅行に行くときでも、私は、
期間中ずっと、腹痛を起こさずにいられるか、目眩にならずに済むか、
主人の企画するバイキングなどの大量の食事(爆)に機嫌良く付き合えるか、
などなどが、毎回とても心配でストレスになっている。
演奏会の場合も、地元で聴けないものは会場までが既に旅行になるから、
遠路はるばる出かけなくてはならない、と思っただけで、
風邪をひかないか・お腹を壊さないか・頭痛肩凝りなど大丈夫か、
その他、持病いろいろ、が限りなく不安になって来る。

次に、こちらの状況がとりあえず許容範囲だったとしても、
当日の演奏に最後まで耐えられるかどうかが、
ポゴレリチ、特に2005年以降のポゴレリチの場合、なかなか大変な問題だ。
例えば、2010年のLFJ東京のは、私は聞いた日の晩に過敏性腸症候群になり(爆)、
それに続く東京と福岡のリサイタルは、なんとか倒れないで聴くことはできたが、
夜に福岡のホテルで目眩風味になって冷や汗をかく一幕があり、
そのあと、我が人生でも記憶に残るヒドい風邪を引きこんで、半月ほど患った。

そうなのだ。
ポゴレリチの演奏は、当日を無事に聴きおおせても、
あとからクるものがあって、これがまた怖いのだ。
それも、うっかり聴きに行ってゲっとなった、という人よりも、
もともとファンで、本気で彼の音を肯定的に聞き取ろうとした人のほうが、
もっと重症になる傾向がある。
前回も、協奏曲を聴いただけで起きられなくなり、
あとのリサイタルを逃した人がいた。
直接のお友達も大抵、彼の来日が終わってから一様に体の具合が悪くなったし、
ツイッター等で見た書き込みにも、「あれ以来…」というのが何件もあった。

うぅむ。
行けるかどうかと考えただけで、演奏会前から不安になっている上に、
演奏そのものも、最後まで耐えきれるかどうかという異常な内容で、
なおかつ、聞き終わったあと病院送りになるかもしれない。

なんでそんなものを、わざわざ聴きに行くのか私達は!?

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