マエケン最高防御率 鯉記録57年ぶり更新(日刊スポーツ)
『広島前田健太投手(24)が、球団史上最高防御率をマークした。今季最終戦でDeNAを7安打1失点に抑える完投勝利を挙げ、1.53とした。55年長谷川良平の1.69を塗り替え、2年ぶり2度目の最優秀防御率タイトルを確定させた。3年連続の200イニング登板もクリア。奪三振王は逃したが、球界のエースに恥じない成績で4位のシーズンを締めくくった。』
とことん打てない広島カープを相手に、投げる、
というボーナスステージのような幸福を、
他球団の投手は皆、周期的に満喫する機会があるが、
当のカープの投手にだけは、それが無い。
その条件下で実現した防御率1.53は、本当に凄いと私は思う。
自分のところが打てないのだから、相手にも打たせないことでしか、
チームを勝たせることができなかった、
という事実が、彼の勝ち数と合わせて見ればはっきりとわかる。
しかしまた、その、とことん打てないチームを背負っているからこそ、
マエケンはこの神記録を実現できた、とも言えるだろう。
打線の応援がいくらかでも期待できるチームのピッチャーだったら、
毎回、こんな限界状況の中で投げるような思いは、
しようったって意識的に出来るものではない。
統計的に見ても、相手に先制された時点で勝ちがほぼ消え、
2点目を取られたところで負けが確定するチームなのだ。
先発なのに、初球からクローザーと変わらない土俵際感(爆)。
こんな緊張は、普通の投手がそうそう経験するものではないと思う。
今、マエケンの前途を阻み縛っているのは、カープの抜群の貧打率だが、
同時に、投手としてのマエケンを磨き上げているのも、その極貧打だ。
広島カープの、功罪、相半ば(苦笑)。
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ところで、『自由気ままな百科事典』アンサイクロペディアに、
広島東洋カープのページがあって、これがなかなか笑える。
まだご覧になっていない方は、どうぞ広い心でお楽しみ下さい。
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