goo blog サービス終了のお知らせ 
転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



さきほどTwitterで、
『ジェットストリームいけるくん@go_ikeru:教育実習のとき、「与える」って言葉を使っただけで「偉そう」と言われた。訳が分からなかった。』
というツイートを見かけた。
実習生が指導者の立場で生徒に何かを『与える』、
というのは別に誤りではないだろうと思うのだが、
教育現場では望ましくない響きだと受け取られるのだろうか。

そういえば先日は、某地方自治体のサイトで、
『野良猫にむやみにエサをあげないでください』
というのを見かけた。
『エサ』という以上『あげないで』は滑稽だと私は感じるのだが、
ここでも『与える』という語彙は避けるべきなのだろうか。
目の前のにゃんこに話しかけるのなら、
「さぁ、ごはんだよ、たくさんおあがり(^o^)」
等と声をかけることはあると思うが、
文書で使う言葉は、こういうものとは次元が違うだろう。

その一方で、
『皆さんに夢を与えるようなプレーをしたいと思います』
という運動選手のコメントや、
『御客様に希望を与えられるような舞台ができたら…』
などという役者さんの発言を、結構頻繁に見かけるのだが、
特に問題になってはいないようなので、
相手が観客となると、『偉そう』ではないものになるのだろうか。

こうした例に出会うたびに、私はしばしば、
自分が想定している『与える』という語の守備範囲には、
何か誤解があるのだろうか、と感じている。
私なら、生徒には『与える』、野良猫には『やる』『与える』、
御客様には(ものによるが)『差し上げる』なり『お届けする』なり
したいものなのだが……。


(以上、記述的でなく規範的な見解)

Trackback ( 0 )



« 大熱戦ドロー 松竹座 »