転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



12月31日以来、昨日まで、怒濤のような何かが身辺を過ぎて行ったが、
私はその大半が、時間の経過として実感できていない。
毎朝5時起きで、山奥の寒村に通い倒して一週間、
神社の奉仕と老親の世話に従事していたために、
私の中からは適切な季節感など吹っ飛んだのだ。
ひたすら寒かったのは覚えているが、毎日いつでも寒かったので、
ただ寒い日の次の日も寒い日でその翌日もやはり寒かった、だけだった。
東京から娘が帰省していた筈だが、私はそのほうの記憶も無いに等しい。
娘が居間のソファで本を読んでいた姿は思い出せるが、
「それはお盆のときの話でしょ」ともし誰かに言われたら、信じられる(爆)。

ともあれ、実家の村のあれこれが一区切りつき、
一昨日、俗世に戻り会社に出勤したときの嬉しさと言ったら、なかった。
I'm home! I have come back alive!! と私は感涙にむせんだ。
英語なんか半月近く喋っていなかったので、
英語での思考順序も、発音で使う調音点も、何もかもが久々だった。
正月休暇が終わって仕事に戻って来て
「ただいま~!!!」と感激する人間は普通ではなく、
now at workだよ、Are you OK ヨシコさん?
と同僚カナダ人が笑ったが、あの現代の秘境に較べたら、
ビル街があってバスと市電とJRが行き交う市街地は天国だった。
お客様と忙しくやりとりしながら、「これだよ、これこれ!」と
私は日常を取り戻した手応えに、小躍りしそうになった。

そして夕方、仕事を終えて帰るとき、
市街地の百貨店の入り口や店内に松飾りや繭玉があるのに気づき、
「なんで、こんな感じの飾り付けがしてあるんだっけ…?」
と真面目に思い、数秒考えてから、
「そうか、正月か、今……」
と理解した。
山奥の神社にも門松があり、会う人には「おめでとうございます」と
幾度となく挨拶をしていたが、それらはご奉仕のルーティーンであって、
私の思っている「お正月♪」とはほぼ関係のないものだったのだ。
家族がいて、こたつでごろごろしながら『ガキ使』で笑って『紅白』を観て、
蕎麦や雑煮を食し、朝寝坊し、起きたらなんとなく近所の神社に初詣に行く、
テレビのお正月特番を家族と観ながら、またのたのた過ごして、夕方になり、
……というのが、普通のお正月じゃなかったっけ?
そんなの全然やってないのに、「お正月」が来たと言われても……!!

そして、今朝起きたとき、とても寒くて、
「今から季節は冬に向かうんだっけ?これから春になる途中だったっけ?」
と布団の中で真剣に疑問に思い、最近のことを順番に思い出しながら、
「百貨店に正月飾りがあったから今は1月の初めで、ということは季節は冬で、
このあともっと寒くなる。2月3日が節分だからそこから暦の上では春……」
と頭の中で復習した。
今は、2018年、平成30年、になったばっかりだ、1月初めだ。
冬のまっただ中で、このあとしばらくも、やはり冬だ。
どうすればこのことが頭から抜け落ちないようにできるだろうか。
起床時に毎日、唱えるべきだろうか。
こんなあやふやな状態では、今後、私はふとした気の緩みから、
「急に涼しくなって来たので、冷えがこたえますね」とか
「今年はついに、何々できなかったんですよ~」などと、
新春としてはどう考えてもおかしい挨拶をしてしまう危険性がある。

ときに、先日、人からたまたま聞いた話によると、
私は今年「八方塞がり」という年回りに当たっているそうで、
全方位に障りがあり、何もできないらしい。
これは算命学の「天中殺」みたいなものかなと思うのだが、
そうであれば、私は今年は(も)、自分で何か打開しようと考えず、
ひたすら言われるまま命じられるままに動くのみだ。
運気が上向きでないときは、長いものに巻かれるのが得策だと思う。
しかし一方で、ネットで調べてみると「かに座」の私の2018年は、
加速度的に勢いを増していく年、ということになっており、
また「九紫火星」としては、公私ともに絶頂期で、
……ということは、ここを境に後は「下る」だけという意味でもあるが、
とにかく今年は仕事が発展したり何かに抜擢されたりで、
得意になったり大胆になったりしがちらしい。
そこで慢心すればするほど、この後が悪くなるということだろうね(汗)。
四柱推命だと「新しい自分に向かって努力する勇気が湧いて来る時期」。

まあ、概論としての占いで言えることなんて、そんなもんだわね、
基本的に恵まれない運勢だという前提にして、
あまり勝負に出たりせずに大人しく過ごそう、
……と確認する、年の初めなのであった(^_^;。


追記:11月の祭りのとき、鯛がお供えされたまま2日目に傷んでしまった、
という反省があったので、今回は私なりに気をつけ、総代長様にも、
元旦の歳旦祭が終わったら鯛だけは下げましょうと進言した。
総代長様もそれは完全に同意して下さり、更に、
「そういや、祭りのときの鯛ね、○○(=某総代さん)が持って帰ったんじゃが、
まあ『腐っても鯛』いうのはホンマじゃったらしいで」
と仰った。えええええ~~(^_^;!?詳しく聞く勇気がないよ、それ(^_^;。

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