転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



黒田 現役続行に広島“男気” 現役最高俸5億円超え提示も(スポニチ)
『去就が注目されていた広島・黒田博樹投手(40)が残留して来季も現役を続けることが8日、決まった。黒田本人から連絡を受けた鈴木清明球団本部長(61)が明らかにした。黒田は今季8年ぶりに日本球界に復帰し、先発として11勝8敗、防御率2.55をマーク。来週以降に行われる契約更改交渉では大幅アップが見込まれ、今季4億円から来季年俸は5億円を超え、現役最高年俸になる可能性も出てきた。』

今季、セ・リーグの動員に最も貢献したのは、疑いなく黒田だ。
「あの」黒田が先発するところを生で観られるとあって、
カープの試合はホームとしてもビジターとしてもたびたび完売、
交流戦の福岡でさえ黒田登板が決まった途端、満員御礼になったのだ。

勝負師としての黒田の見事さは、投球だけではない。
私は、10月4日の阪神戦、負ければCS出場消滅という一戦での、
打者としての黒田が、今でも忘れられない。
3回裏、追い込まれてからの黒田は、藤浪の球に食らいついて、
ストレートもカットボールもカーブもバットに当て続け、
7球連続ファウル、最後に155キロのストレートに倒れるまで実に13球を投げさせた。
土壇場で勝負するとはこういうことだ、
という凄まじい気迫が、あのときの黒田にはあった。
あの日の一勝を引き寄せたのは、ひとえに黒田の力だったと私は思っている。

にも関わらず、球団は結局、「なりふり構わずCSを狙いに行く」という姿勢を
そのあと最後まで見せなかった。
黒田の執念に応えなかった球団のあり方には、私は本当に失望したものだ。
シーズンが終わり、一度は「燃え尽きた」と発言した黒田が、
今、もう一年、投げようと言ってくれたからには、
カープはこれからでもいい、全力で彼に報いなくてはならない。

そうでなくても、マエケンがメジャーに行く以上、
来年は今年のマエケンの15勝分が、カープの勝数から消えると思うべきだ。
マエケンが登板するたびに、投げて打って八面六臂の活躍で
カープに勝利をもたらしていたことを、忘れてはいけない。
あれが今後はごっそり無くなるのだ。
若手投手が育って来るのにも、常識的に言ってまだ時間が必要だし、
黒田が残らなかったら、カープは開幕前から最下位決定だろう(爆)。

球団にとっては、今年のマエケン分の年俸が来季はかからないどころか、
マエケンをメジャーに『ドナドナして』(byファイターズファンの某氏)、
まとまったものが入る見通しなのだから、財源はあるではないか。
広島、マエケンのポスティング申請 譲渡金24億円超に設定か(スポニチ))
黒田には、12球団一の厚遇で報いる勢いで行って当然だ。
オーナーの年俸全部を差し出すくらいの待遇でも足りないと私は思っている。
球団側こそ、いっぺんでも『男気』を見してみぃや(--#)。


……それにしても、だ。
Twitterで見たのだが、8日に黒田の現役続行が決まったとき、
このニュースは即座に、地元テレビに速報テロップで流されたとのことだ。
黒田博樹投手の去就は広島において、
地震があった・新幹線が止まった並みの重要性や緊急性がある、
と見なされている(^_^;。

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