友人が銀座の奥野ビルで写真展を開催した。
さっそく駆けつけました。
友は写真展をもう10回以上開催しているだろう。
こんどのは古めかしい奥野ビルでとは考えたものだ。
奥野ビルは昭和7年(西暦1932年)に建てられたクラッシックなビルで、インテリアが面白い。
友人が以前からライフワークで撮ってきた花の写真です。
画廊なので写真も展示販売しています。
絵画と違って写真の売買は日本ではまだ未知なところがあります。
彼が日大芸術学部を中退した頃からの友人です。
バリバリの広告カメラマンです。
90年近い歳月が流れていますので、床がすり減って凹んでいます。
お隣では棟方志功さんの写真展だった。
棟方さんは青森が生んだ孤高の版画家だった。
昨年、冬の青森に行った時にも棟方美術館にお参りしてきた。
銀座にはいくつか古いビルがあったが、いまではここ奥野ビルだけになった。
古いものを生かしたおしゃれなテナントさんが入っている。
どうです、戦前に建設されたビルにしてはいきでしょ。
原宿や代官山ににあった同潤会アパートと同じ設計者のようです。
同潤会アパートは原宿に一部しか残っていないが、全体の作りは似ているので参考になると思う。
ただし、同潤会にはEVがなかったが奥野ビルのはスケルットンのEVが現役で動いています。
昔、スペインを旅していてマドリッドの建物には、古い古いスケルトンのEVばかりで感激したものです。
日本の建築物も古くてもいいものは、手を入れてリノベーションするかリフォームして使ってほしいな。東京にはそんな味のあるビルが少ないというかゼロに近い。木造じゃなくてもコンクリーと造りでも面白いし、そんなのが街にあれば街に厚みが出てくる。全てが新しいと、、、薄っぺらいものだ。