膳-Sai

料理サロン Tomoko's Tableのご紹介。
食にまつわる、日々の暮らしを・・・

星のや 東京  冬メニュー

2020-02-13 17:47:03 | 食道楽ランキング

今回の東京行きは、星のや東京で冬のメニューに登場する大和橘が使われたお料理をいただく、というのも大切な目的です。大和橘プロジェクトの会長さんもご一緒に。
1月2月はニッポンキュイジーヌというコースです。

          

お玄関正面の室礼。すっかり春らしく。いつもながらおしゃれで素敵!

お部屋に通され、いつものテーブルです。メニューも一文字で。

         

アミューズ

        

化石のチュイル、白子のフリット。チュイルはお魚の骨等と粉、バター。パリパリと美味しいです。お魚の粗も捨てることなく使い切る、、今の時代にピッタリです。白子のフリットはフライになってます。ピックで一緒に留められてるのは、いぶりがっこ、ディレクション(酸味のジェルのようなもの)ケイパー。面白い組み合わせです。いぶりがっこの食感や酸、塩味が微妙に絡んで、楽しい!

暖 あん肝

     

星のやマークのお提灯で登場です。楽しい~~!

    

こんな風に登場。器の下にはちゃんと灯りも。
あん肝は、日本酒とシェリー酒に数日漬け込み、大徳寺納豆と実山椒で風味付け。大徳寺納豆は塩味を、発酵とお醤油に近い風味が付けられてます。上には柚子風味のメレンゲ、金柑、ピュレ状は大和橘。ここで早速登場です。あん肝は和風フォアグラの様、柚子、金柑に大和橘の香りが三位一体で華やかになります。大和橘、主張してるわ~~

石  五つの意思

      

石の上の意思。左から、酸、塩、苦、辛、甘、という五味を楽しみます。
左からいただきます。こはだのルーロー、二色の大根千切りが巻かれてます。お寿司風、こはだが美味。
ボルシチ、色も、もちろんボルシチ色。上には卵の黄身、白身が1㎜角ぐらいに切ってのせられ、サワークリームとディルも。一口でいただきます。温かいスープが一気に口中に広がり、ボルシチに!
クチナシで着色したコロッケ。慈姑とあさり。慈姑の苦みがほんのりと。
海老のメルケーズ、辛みは新潟のかんずり。思ったほど辛くなく、海老が濃い。
最後は甘味。艶々でピッカピカ。ポートワインでコーティングされてます。美しい~、中には栗と赤ワイン煮のにしん、が忍ばせてあります。味はザ・ニシン!ちょっとにしんそばを思い出しました。
この五つの意思、本当に素晴らしいです、もうこれだけで満足。

汕  金目鯛

      

紅白の千枚漬けに包まれてるのは金目鯛のお造りと馬肉タルタル。真ん中は大根のシート。

      

ロールをのばすと、色々な花びらや葉っぱが。薄いお大根の上に花びらたち、その上に薄い寒天シート、赤いお大根を芯にくるくると巻かれてます。まだまだ伸ばせるのですが、場所が無く。。
味は薄い甘酢、香りも色々で楽しい。
金目鯛と馬肉は千枚漬けの食感に甘酢風味とごま油でまとめてます。なんとも美味しい~~!

宝  松葉ガニ

      

このお料理は秋のコースでも登場。カニの身と味噌のフランの上に泡仕立てのアメリケーヌソース、アクセントにぶぶあられ。カニが濃縮され、濃いうまみ。この時期ならではですね。

歳  百合根

      

たっぷりのバターで百合根1/2個(一人分)がグツグツとソテーされて登場!月光です。昨年北海道で初めていただいた百合根。大きさもすごいし、味も濃い!甘味が強いです。1/2個なのでボリュームが・・!

      

浜田シェフが登場され、付け分けて、ソースも添えてくださいます。薄墨桜のピクルスをいれたソース。これは、秋のコースでお魚料理にも。。月光、やっぱり濃い!ホクホクで甘くて、なんとも美味。大好きだわ~!

和  鰆

      

いつもの魚辺のお皿ではなく、星のやマークで登場です。鰆は桜チップで冷製の燻製に。なんだか難しそう・・。お魚の下には色々お野菜とベーコンを炒めたものが敷かれてます。お魚の薫香とベーコンの香りが結びつき、不思議とよく合います。そこにゆずのパウダーと、ここで再登場の大和橘ピュレ。やっぱり主張してます。鶏の出汁も加わり、鰆がよりおいしくなります。左上の丸いお月さまは温玉と春菊のピュレが入ってます。お料理に濃厚さと香りを添えてくれます。とても複雑なお料理ですが、食べるとシンプル。不思議だ・・!

満  〆

       

使ったお魚の出汁と甲殻類の出汁が濃縮されたスープ。色々スパイスが加えられ、カレー風味も。少しいただき、途中からご飯が入ります。おじやのような感じです。ご飯が入るとより一層美味しい。岐阜のお米だそうです。
スープカレーですね~~、最後まで楽しい!

醒  柑橘と大葉

       

素敵な塗りの器です

       

大葉のシャーベットに下の柑橘はせとか、柚子の香りも。大葉が濃縮、香りがしっかりしていて、爽やかです。一緒にいただくとさらに爽やか。

秘  苺

       

これが凄い!飴細工ですが、中が透けてて、イチゴの色がうっすらと。なんて繊細で美しいんでしょう!

割ると

       

苺、クランブル等色々入ってて、一緒にいただくとイチゴミルクやケーキの味わい。うっとりするデザートです。
バラの花びらが少し忍ばせてあり、イチゴの香りとバラのほのかな香りがさらに奥深い味わいに。
バラの花びらがいいですね~~

最後に小菓子

       

流木に竹のプレート。左から、柚子のマカロン、きなこクッキー、カシスのムース、落花生のシュークリーム、抹茶ケーキ。
いつもながら、最後の最後まで楽しく美味しい。ホントに素敵なお料理の数々。
香りの組合せがいつも楽しく、でも素材そのものの風味も前面に出てて、浜田シェフのお料理ファンです。
高級食材が次々と出てくるわけではなく、旬のもの、自然を感じていれば、手に入る食材が生き生きと生かされてるお料理。またいただける機会があれば嬉しいな・・・・

丸の内の冬のイルミネーションも素敵でした

       

       

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。