膳-Sai

料理サロン Tomoko's Tableのご紹介。
食にまつわる、日々の暮らしを・・・

クーカルin奈良 志賀直哉旧居「ル・マンジュ・トゥー」谷シェフ

2011-11-04 16:45:08 | 食道楽ランキング

今週初めは、クーカルin奈良、志賀直哉旧居で特別ダイニングです。

             

今週は「ル・マンジュ・トゥー」の谷シェフです。谷シェフは3年連続出場です。今まで、なかなか行かれなくて、今年はぜひともと思っていました。やっと念願叶って、いただけます。
前日の有馬シェフとのコラボレーションお料理もいただいてるので、いろんな意味で楽しみ。

この日のゲストは芥川賞作家の大岡玲氏。志賀直哉の食にまつわるお話や、私生活等興味深いお話を、お食事を挟んで、前編後編と分けてお聴きしました。とにかく、お話がお上手。聴き入ってしまいます。落語家に転身できそうです。
お陰さまで、私のような素人でも、お話の内容もよくわかり、もう一度、志賀直哉の本を読んでみたら、もっと楽しめるかもしれないと思いました。大岡先生のご本も読んでみなきゃね・・・・。

谷シェフのご挨拶も

             

谷シェフ、お話もお上手ですが、声がいい!魅力的な声なんです。テレビで聞くより、生がいいですね~・・・。とにかく素敵!

早速お料理です。

かぼちゃのエスプーマ

             

重たいかぼちゃスープもエスプーマで軽々。かぼちゃチップがアクセントに。トリュフも

生春巻き 古代ひしおのクリームソース

             

固めに戻した生春巻きの皮の中は、リードボー、花びら茸、宇陀の金ごぼう。トリュフのオイルも。花びら茸が香りよく食感もよく美味。ごぼうも。ソースは柑橘類(酢橘かな?)が効いていて、ちょっと和風な感じです。

鳩のババロワとフォアグラのテリーヌ

               

谷シェフのスペシャリテです。鳩は骨も内臓も全て使われていて、4回も裏ごしされてます。ババロワですが、濃厚で、やはりちょっと舌にざらつきを感じます。写真、パイ生地のグリッシーニの下にフォアグラのテリーヌが隠れています。白いソースは根セロリ。
なんとも風味豊かな、濃いお料理。パンにつけるとこれまた美味。ちなみに、谷シェフのパンを担当しているのは、パンドキュイソンさん。バケットでした。ついついパンがすすんでしまいます。

吉野鹿のコンソメ

              

まさしく鹿。鹿が濃縮されてます。塩味はかなり薄く、手前の櫛に刺さった、鹿肉の生ハムと一緒にいただくと、ちょうどいい感じ。コラーゲンもたっぷり。すごいスープです。

あまごのムース 帆立貝のクスクスと

              

これまた絶品料理。アマゴのムースは食感は軽いですが、味は濃厚。帆立のスープが利いているので、川魚独特のクセは感じません。大和まなの粉末を使った泡が楽しい!クスクスは食感のアクセントになってます。

ヤマトポークのカルボナード 大和まな添え

              

見た目は、まるで中華料理のよう。豚の角煮に青梗菜って感じで・・。豚肉はベルギービールで煮込まれてます。ちょっとほろ苦さが残ってます。とろっとろのお肉です。ボリューム満点。

ぶどうのスパイスゼリー

               

ぶどうがホットワインのような赤ワインに漬け込んであります。甘くなくすっきり。豚の脂を消化してくれるよう・・。そば粉入りポッキーも。
ホワイトチョコでコーティング、干し葡萄を細かく切ったものをつけてあります。お手間入り・・。

モンブラン

             

左のグラスは栗のスープ。温かく、甘い!でもこの甘さがいいです。ケーキはフランボワーズも少し入って、楽しいです。

小菓子と大和茶(ほうじ茶)

              

ほうじ茶がほっこりします。

素晴らしいお料理でした。

あの厨房環境でこのお料理です。東京のお店に是非伺ってみたい!どんなお料理が出るんでしょうね。

お食事の後は、大岡先生のお話後編、谷シェフのご挨拶と・・。お二方、お話がほんとお上手。志賀直哉旧居でのお食事はこれが最後です。こんな素敵な場所で、素晴らしいお料理がいただけ、お話も楽しく、こんな機会はもう無いのでしょうね。

本当に素晴らしい時間でした。クーカルに感謝!

 



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2 コメント

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本当に素晴らしいですね (しずりん)
2011-11-05 08:10:42
谷さんが
この時期出されるお料理を
クーカルバージョンで奈良食材をきちんと組み込んで出してますね
素晴らしい!


あのご年齢でエスプーマとか新しい機器を使ったり
かといってブイヨンは絶対に変えないポリシーや
攻めと守りのバランスをきっちりもってらっしゃるのが
谷シェフの素晴らしいとこだと思います。


…あ、あの低音の魅力もねっ(笑)


志賀直哉邸のイベント、今後も何らかの形で
続いたらおもしろいのですが…。
返信する
そうなんですね。 (おぜん)
2011-11-05 09:41:55
しずりんさん、コメントありがとうございます。

しずりんさんは、谷シェフのお料理をよくご存知でらっしゃるから、お写真見ただけでもわかりますよね。

新しい技術を使いつつ、守るべきものは守ると。
谷シェフ、頭も、心もすごいですよね!

志賀直哉旧居・・、いろんなシーンで使えると楽しいかも。
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