膳-Sai

料理サロン Tomoko's Tableのご紹介。
食にまつわる、日々の暮らしを・・・

ザ・サウザンド京都 スカーラエ

2019-12-09 23:09:29 | 食道楽ランキング

先日、東京からのお友達さくらさんのお誘いで、京都駅に今年1月にオープンしたホテル、ザ・サウザンド京都に伺いました。お初です!
お教室週間中でちょっと迷ったのだけど、、駅近なので。
以前からある、センチュリーホテルと並ぶようにあるので、うっかりセンチュリーホテルの方へ行きかけて、お隣りへ移動。
入り口が少しわかりにくいのですが、ホテルの方もお外にいらっしゃるので、大丈夫です。
扉を入ると、京都の路地をイメージした通路があり、そこを抜けるとロビーになります。

  

吹き抜けの大階段!ちょっとフェスティバルホールを思い出しました。赤くはないけどね。素敵な空間です。
人も少なく静かです。アロマも香り、落ち着く空間。

この日は2階のイタリアン、スカーラエのディナーだけオープンになるカウンターで会食でした。

カウンターのシェフは緒方くうシェフです。芸名ではなく、本名。ご兄弟も、はな、つち、とひらがなのお名前だそうです。お料理とは関係ないけど、ちょっと不思議だったので。。

カウンターはキッチンを正面に船のドックのような形

   

後ろ側や、横のテーブルはこんな感じ

   

まだ、奥にもスペースがあり、広々としています。個室もあるそうです。会食に使ってらっしゃいました。

   

とっても素敵な個性的な設えです。紫のプレートに能作の錫の器にナフキン。横の大谷石はカトラリー置き。重い・・・

この日のメニュー

   

一皿目  京都産白トリュフ

   

京都産????なんと地下のラボで育ててる?そうです。(笑)
菊芋の粉のメレンゲ、消えてしまいましたが、トリュフの香りのスモークが入ってて、箱のふたを開けると、もくもくと香りとともに出てきます。葉っぱはサツマイモ製とビーツ製。結構しっかりした硬さのトリュフでした。

2皿目 帆立二乗

   

帆立で作られたシートの下にはソテーにした帆立。カボチャのスープにアーモンド風味のミルクの泡。カボチャ風味がしっかりしてます。

3皿目 Smorrebrod

    

とってもきれいな清水焼のプレートです。色んな色があり、素敵です。
自家製レーズン酵母のパンに手長エビ、紫キャベツのマリネ、焦がしバターのソース、緑の丸いのはハーブマヨネーズで和えたジャガイモ。自家製サワークリームが添えられてます。
ほんとに可愛らしいスモーブロー。デンマークの伝統オープンサンドです。もっと大きいサイズでいただきたかった!パンはしっかりと美味

4皿目  フォアグラglass

     

飴細工のグラスにフォアグラ、パンデピスクッキー?リンゴの角切り、上にはフロマージュブラン。マイクロアニスがいい香りです。風味のバランスが素敵です。飴グラスが面白い~~

5皿目  生ハムいちじく

     

このグラスが面白い。大きな外側と内側のグラスの間にお水が入ってます。水に映るプレートがまるで海のようで、素敵です。グラスの中には佐渡島の黒無花果、薄くひらひらにふわふわに削られた生ハムがふんわりと。12年物のバルサミコが添えられてます。濃厚。生ハムが軽やかで美味。

6皿目 OTTO PONTE

        

このお料理の演出が面白かったです。ヘギのようなお皿に並べられ、真空パック用の袋に入って目の前でカットして袋から出します。
このパスタ、何に見えますか???京都土産の定番八つ橋!イタリア語でOTTOは8、PONTEは橋。というわけです。八つ橋とは商標の関係で使えないので。楽しい一皿です。しかし、ニッキの風味はしません。中の餡はトマトソースやお魚のすり身、スカルモルツア。一つ一つ風味が違います。

7皿目 Pasta e Fagioli

     

この器も楽しい。ちょっと陰になっていてわかりにくいのですが、貝?岩?のような感じです。スペイン製だそうです。
泡の下には白いんげん豆、パスタ、薄切りの伊勢のアワビ。ミントオイル?の風味が効いてます。カイエンペッパーがピリッとアクセントに

8皿目 魚 林檎酢 ミテスのチーズ イクラのふりかけ

    

クチビタイというお魚。黒いのはイカ墨、いくらは白ワインや白バルサミコでマリネして窒素でカサカサに。不思議な一皿です。

9皿目 Action Painting

    

メインは十勝で育てられたマンガリッツァ豚か牛肉、どちらか選べます。十勝に魅せられ、豚に。
可愛い豚さんのクラッカー風のもついてます。

    

ほうれん草とバジルのソース、ビーツとフランボワーズのソース、フォンドボー。
アクションペインティング、ということで、自分でこのソースを添えなくてはならないのです。う~~んなかなかハードル高し。。

    

結局こんな感じに。勾玉風です。なんかダサッ・・・・
やっぱりプロにしていただきたいなぁ・・味は変わりませんが。。

〆のパスタ

   

おお!!お座布団、というかクッション。固いです。カチカチ。すっごく違和感ありの器で。。どうも。、固定観念が邪魔をします。もっと頭を柔軟にしなければ。。
パスタはシンプルにクリームとバターで和えられ、白トリュフを削ってくださいます。美味しくないわけなし!しかし、フォークがお座布団にあたると固い、当然だが、なんか、、、、

11皿目 酢橘とはちみつのグラニテ

    

さっぱりと美味しい。

12皿目  モンブラン

    

とってもかわいいモンブラン。直径3㎝ぐらいです。でもモンブラン!!クリにゆずの風味。

13皿目 緒方バナナ

    

凄い!絵画の額の中に!楽しい~、バナナは皮がいただけるバナナ(笑) ホワイトチョコレートに着色してるのかしら??バナナの風味も。中にはトロトロチョコレート、ソースはエスプレッソとチョコレートのソース。楽しいデザート。

最後にブドウ

    

赤ワインコンポート風にロングペッパーを削っていただきます。

    

こんな長い胡椒です。沖縄産。ヒバーチとも違う風味でした。ちょっと面白い。

最後に和束の和紅茶をいただきました。

画像は無いのですが、ノンアルの飲み物も素敵でした。金宣茶にゆず、ジャスミン茶を。すっきりと爽やか。

 

エンターテイメント料理といった楽しいお料理でした。器、演出と、食のエンターテイメント。
ホテルのお料理じゃないみたいです。

このホテル、京都駅からホントにすぐなのですが、とっても静かでゆっくりできる場所です。伊勢丹やグランヴィアはいつも混んでて、お店も並ぶのですが、ちょっと足を延ばすだけで、「私の空間」が得られます。京都駅の喧騒をはなれ、ゆっくりしたいときにはいいですね。。

お茶もゆっくりといただけそうで、素敵なホテルに巡り合えました。