近所の「安売り」スーパー(小売店が少し大きくなった程度)に行った。
この「バナナ」200円であった。
断じて言うが、僕のご幼少の頃は「バナナ」は高級品であった。
来客があって、しかも少し「お金持ち」の来客の「手土産」でしか、口には入らなかった。
手土産はまず、仏壇に鎮座する。
子供は、いつか「食べてよし!」のご発言を「指折り数えて」待つのである。
敵(親だが)もさるもの、「お手伝い」の対価での、許可などと、引き換えだったりする。
バナナ・・・・
海を渡って、日本に着き、200円で並ぶ。
節くれだった生産者の「手」が、想像されるが、この「農場」で働く者に、どのような「対価」は支払われているのだろう?
食べていくに、十分なものとは思われない、200円である。
甘いバナナが、すこし、ほろ苦くなる。
(オ サム)