館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

二村希一5

2006-05-08 06:48:42 | 音楽を思う


二村希一5を聴きに行ってきた。

場所は、マニア垂涎の、西荻窪「アケタの店」である。

ジャズのライブハウス・店の入り口、手書きの出演者案内がいい!



本番前・二村氏と原田氏は「楽譜」を片手に、うち合せに余念が無い。他のメンバーも真剣にうち合せする姿があった。
「小さなライブハウス」ここは、また、楽屋でもあった。
すでに、僕らも、これから始まる、音楽の世界のキャストの部分であった。




このセット、リーダーはピアノの二村氏である。よって、選曲やアレンジは彼が負っているようである。
そして、その選曲、バリー・ハリス シダー・ウオルトン ホレス・シルバーと言った、名だたる「名ピアニスト」のものが殆どを占めた。

写真・ONベース「高尾幸宏」 ホーンセクション「宮野裕司(as)」「高橋康廣(ts)である。

ベース氏は実に「堅実な音」であった。人柄は明るい方か?ソロはしっかり前に出ますなあ。

実はライブ体験の前に、彼のリーダーアルバム「アフリカンマーケットプレース(2002年発売)」・・このCDについては、後日寸評アップ予定・・を入手し、たっぷり浸っていたのである。

テナー氏はCDでは、ノリがやや不満であったが、このライブ、見事なノリを見せてくれた。

アルト氏は好き!その音色はリー・コニッツか?と思う音なのだ。(日本でこんな音出す、アルトがいたのに、ビックリ)
流れるような、メロ、「哀愁」漂う音なのである。





ドラムスは原田俊太郎氏である。
実に巧み!
随所に「ドラムはこう叩くんだ!」という音が響く。
CDでは味わえない、スティックやブラッシュさばきが音と共に、味わえる贅沢が「ライブ」にはある。
このドラマー・本当にバカテクです。パッセージも実に細かい!


人柄の如く、奥に控えし「ピアノ弾き」が二村氏である。
リリカル!
やさしい・どこまでも優しい音のする、ピアノ弾きである。

ハードな曲であろうと、アップテンポな曲であろうと、どこか「冷めた」音なのである。
そして、曲全体の「熱さ」や「グルーブ」を決して損なうことの無い、理性を備えた音なのである。

人への寄り添い方がいいのだ!
たとえば、ちょっと「落ち込んでる時」
決して、「肩など」に手を添えてはくれないが、ちょっと離れた場所で、優しく「がんばれ」とピアノに向かう「後姿」で、居てくれるような音なのである。




このユニット・メンバーを変えず、すでに17年だそうである。
さすが、ライブではその「一体感」は僕ら客をも、あたかも「その演奏」の作り手であるかのような、状況さえ作り出す。

ある意味「さめた」ピアノとアルト、そしてDS・B・TSは熱い!

客は少ない!
その贅沢!
一人占め状態の、贅沢な(僕の為に、演奏しているのだ!)ライブは素敵だった。

毎月、「アケタ」でライブはあるらしい。
どうだろう?皆さんも、二村5・体験しては!
コメント (8)
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