殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

影が薄い

2018年09月03日 09時12分29秒 | みりこんぐらし
本社の傘下にある支社のうち一社が、7月の豪雨で被災。

そこで本社、支社、支店、営業所の各社員は交代で復旧作業に努めた。


団結して汗を流す社員の姿に感動した社長は

温泉に一泊しての慰労会を発案した。

対象は全社員。

費用は社長のポケットマネー。


注目されるのは行き先だが

我が社へ出入りする本社の人々の話によれば

社長はなぜか、我々の住む町のはずれにある温泉ホテルに決めたという。


そこは地元で唯一、高級と呼ばれているホテル。

それでも都会や観光地に比べて安いのと

貸し切りが可能なことから選ばれたのは想像がつくものの

単なる社長の気まぐれではない気がする。

これは我が社を意識したに違いない‥我々はそう思った。


というのも我が社はこのところ、断捨離候補の常連。

本社は明治後期から、本業である建設業のかたわら

合併や吸収を繰り返して規模を拡大してきた。

うちもその中の一社である。


社長の最近のマイブームは「効率の良いタイトな経営」。

そこで過去、合併や吸収をしてきた会社の見直しを始めた。

つまり、いらない会社は切り捨てるってこと。


これを渡りに舟としたのが、永井営業部長。

夫と性格の合わない彼は、以前から我が社の断捨離を主張していた。

彼が大抜擢で取締役に就任して以降、その発言は重く扱われるようになり

社長もその意見に賛同し始めた。

それを我々のボスである河野常務と

永井部長をこころよく思わない専務が止め

保留に持ち込むことを幾度となく繰り返していたのだ。


その間、我々はどうしていたかというと、相変わらずマイペース。

合併当初から、いつどうなってもいいように

心づもりをしてきたので、どうってことない。

合併は、会社同士の結婚だもの。

うまくいかずに離婚することもあるし、意地悪な小舅だっているものだ。


このマイペースが、永井部長を刺激しているのはわかっている。

彼は、我々が泣き叫んで命乞いをし

ひれ伏して服従を誓うのを待っているのだ。

この感触は義父と私の間に長年存在していたので、手に取るようにわかる。


けれどもそのような田舎芝居は、下賤の民にお任せしよう。

プライドとは、こういう時に使うものだ。

一生懸命働いている者を切れるもんなら切ってみろ‥

我々はそう思っているし、また、切られた時には

「今まで、よく持ったねえ」と笑うだけである。



そんなある日、支社の被災だ。

シロウトが集まって土砂をかき集めても、泥の山ができるだけ。

プロが積み、プロが運び、プロのルートで処理しなければ

復旧はできない。

その点で、我が社は早期の復旧に多少の貢献をしたと自負している。


社長も同じ気持ちだったようで

「非常に心強かった」という感謝の言葉と共に

「貴社の必要性を改めて感じた」

「今後も引き続き、地域の復興に尽力してもらいたい」

という旨が我々に伝えられた。

ここから推測するに、我が社の断捨離はとりあえず白紙になった模様。

支社が被災しなければ、遠からず消滅していたかもしれない。


ついぞ豪雨の前日まで、切る切らないを考えていた社長が

慰労会の会場を決めるにあたり

我が社の存在が皆無であったはずがない。

この措置は社長の誠意‥我々はそう受け止めた。

他の人にとっては遠出でも、うちらにとっては裏山だ。

わざわざ町内へ泊まりたがる物好きはいないが

「行きたくないけど、ここは参加せねばなるまい」

皆でそう話し合った。



そして8月最後の土日、全社を挙げての慰労会が行われた‥

らしい。

全社といっても実際に復旧作業をした社員とその上司が

主な参加者だったので、総勢80人余りだった‥

らしい。


そう言うしかない。

なぜなら、慰労会の案内が来なかった。

イベントの連絡係が、うちだけ忘れていたらしい。

さすが人材の墓場。

今さら驚きはしない。

つまり我々は、目と鼻の先で行われたイベントに呼ばれなかったのよ。


行きたくないと言いながら、呼ばれないとなると腹が立つ。

我々は『眠れる森の美女』に出てくる魔女のような心持ちで

「どうせ影が薄いんだ‥」と、ふてくされるのだった。



後日、本社営業部の野島君がやって来て、慰労会のことを話してくれた。

夫は彼に、案内が来ていないことを話したが、口止めしていた。

公にしたら、連絡係が責められるからだ。


野島君が言うには、宴会が始まってほどなく

河野常務はうちの社員が誰も来てないことに気がついたそうだ。

彼は何人かに事情をたずね、連絡ミスと判断した。

もちろん大激怒。

宴会はもう始まっているので、今さら呼ぶわけにもいかず

常務は終始不機嫌だったという。


そしてトドメはエアコンの故障。

深夜、複数の部屋のエアコンが故障して、多くの社員がつらい夜を過ごしたそう。

部屋を替えて欲しいと頼んだが、空いてないと言われ

暑い部屋で苦しむしかなかった。

「地獄でしたよ!

帰りたくても送迎バスだから帰れないし!」


暑がり揃いの我々は、それを聞いて震え上がった。

「行かなくて良かった!」

「影が薄くて良かった!」

野島君が帰った後で、夫と息子たちは心から言うのだった。



ところで影が薄いといえば、最近の松木氏。

本社が採用した我が社の元営業課長で、現在は生コン工場の工場長をしている。

彼は、うちに配属されている頃から仕事をしなかった‥

と言うより、仕事の仕方がわからない様子だった。


その代わり、嘘と演技がアカデミー賞並みにうまい。

この嘘と演技で本社の中途採用に潜り込んだのだ。

商工会や協会主催のレジャーには這ってでも行くが

ゴミ拾いや奉仕活動の時は、身内がコロコロとよく死んだ。

今の工場でも同じらしい。


彼は支社の復旧作業に駆り出される直前

胃の検査入院を理由に休みを取ったが、誰も信じる者はいなかった。

作業が嫌で仮病を使ったに違いない‥

我々を含めた誰もがそう思っていた。


それから何日か経って支社が復旧した途端、松木氏は出勤を再開した。

けれども間もなく、本当に胃の調子が悪くなったようで

改めて病院へ行ったら胃癌発覚。

そのまま入院して、内視鏡手術を受けた。


退院した彼は先日、久しぶりに我が社を訪れた。

私はいなかったので会ってないが

夫は彼の影が薄くなっているのに驚いたと言う。

「前は、悪いなりにオーラみたいなものがあった。

それが全然無いんじゃ」

夫は首をかしげる。


松木氏は事務所に残っていた私物を片付け、静かに帰ったという。

「長くないかも‥」

夫はポツリと言った。

それが松木氏の社会人生活についてなのか

寿命についてなのかは、聞きそびれている。

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18 コメント

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ポールポジション♪ (課長)
2018-09-03 17:33:46
月初めの月曜日・・・・・

みりこんさん、投稿してるし・・・・

と思いながら読む私も、仕事せんかい!笑

それにしても、なぜに忘れるの?

そんなバカみたいなミスある??っと突っ込んでしまいましたがな 笑

松木氏、もの凄く意気消沈してるんでしょうね、普段悪い人って病気に弱いから。 笑  笑っちゃいけない!
返信する
もう帰っとるんかいっ! (みりこん〜課長さんへ)
2018-09-03 22:12:22
長旅でもしてらっしゃるのかと思うとったわ。

一応説明しておきますけど(笑)
あらかじめ記事を書いて保存しておけば
投稿はクリック一つで公開されます。
ちなみに私の出勤時間は自由で
午後から仕事することが多いです。

バカみたいなミスするのが本社。
本当に信じられない‥認知症?‥自分だったら辞表書く!
みたいなミスがよくあります。
わかりやすい凡ミスだと、通帳の入金を見落として
再請求してモメるなんてしょっちゅう。
手を広げ過ぎて、個々の能力や分業のシステムが
追いつかなくなってるんじゃないかと思います。

松木氏、見たかったけど、もう会うことはないかも?
私たち、ダイちゃんと永井部長がマイブームで
松木氏のことはしばらく眼中にありませんでした。
憎たらしいと思っている間、憎たらしい人は順調で
忘れてしばらく経つと、何か起きるのは
よく経験しています。
これは法則みたいなものかもしれません。
返信する
忘れる (課長)
2018-09-04 07:31:36
そうかー忘れた頃に…
忘れようにも忘れられない奴なら、当たらず触らず自分の事に必死になっていたら良いのでしょうね。
奴が勝手にどうにかなるのでしょうね。
体調が悪いといけませんね、憎しみが倍増します。
ユーグレナ飲んでます、安定するといいな〜

そうかー記事もちゃんと準備しているのですね!

てことは、仕事してないのは、私だけ!!
マズイ!!
返信する
そうなんですよ〜 (みりこん〜課長さんへ)
2018-09-04 11:07:41
こちらが憎み続けている間、相手は絶好調。
憎まれっ子世にはばかるの法則です。

憎しみを忘れた頃、つまり頭の中から消えた頃
色々なことが起こります。
それは自分が忘れたから起きるというより
相手の行いにふさわしい未来が訪れるだけ。
とはいえ忘却が一番難しい。
忘れる=赦すことだから。

ここで発動するのが、天の優しさです。
天は優しいので、忘れられるように運命を運んでくれます。
忘れるためには、今起きている赦しがたい現実より
もっと辛いことが起きるのが一番。
そりゃもう、次から次へと与えてくれます。
それでも忘れられないとなると
さらに厳しい環境が与えられます。
「浮気〜?そんなことに悩んでいた時もあったっけ‥
今はそれどころじゃないわ!」
こうなるまで、続きます。
「何で私ばっかり?!」となるのは、この時です。
腹を立て、人を憎んでいる間は幸せになれない
これも法則です。

私はこの法則を無視して、憎むことをライフワークにしていました。
この世で一番かわいそうなのは私!という勢いで
夫を、女を、義理の家族を懸命に憎み続けました。
果ては生まれたことを呪い、いつも自殺を考えていました。
同じ死ぬなら、憎い人間全員に決定的なダメージを与えたい‥
日夜、そう思っていました。
そうしなければ生きられませんでした。

が、一度の自殺で憎い人間全員にダメージを与えられる
効率的な手段を思いつかず、長いこと躊躇していました。
そのうち私にも知恵がつき、憎い人たちを観察する余裕も
出てきました。
私が死んだら夫と女は大喜びで再婚するだろうし
義理の家族も面倒くさいのがいなくなって喜ぶ。
すると泣くのは子供だけ。
私が死ぬことは、子供たちに継母を与えることにしかならず
継母で育った私は、それが子供にとって
どんなに惨めで憐れなことか、身を以て知っていますから
割りに合わないことがわかったわけです。
しかし憎しみのライフワークは続きました。
人間、本当に忘れられんもんなんですわ。

そんな私に、天の法則は容赦なかったです。
夫婦の色情問題だけだったのが、義理親の病気
子供のもめごとや事故に拡がっただけでなく
義父の会社の左前と負債をベースに
民事裁判、労基訴訟、脱税調査その他‥
思わぬ所で思わぬことが起き続けました。
もう、旦那の浮気でプンプンしてるどころじゃない。
これから先はわかりませんが、この間
よく逆縁が起きなかったものだと胸をなでおろしています。

けれどもそれは、会社が衰えるのを待っていたかのように
次々と起きる様々な問題を代表者として直接受ける義父や
娘を二人、逆縁で亡くしている実家の祖父の苦しみや悲しみが
防波堤になってくれたのだと思うようになりました。
人間、コテンパンにやられると
ふと新しいものが見えてくることがあります。
そこから、親や先祖に感謝するという本当の意味が
わかってきたわけです。

これがわかると、待っていたのが倒産危機と介護だわい。
もう迷いはありませんでした。
でも介護が一番きつかった(笑)

ユーグレナで心の安定が望めるかどうかは不明ですが
憎しみが湧き出すタイミングというのはあります。
憎い相手に支配される瞬間です。
憎しみに支配される=憎い相手を自分の中に取り込むこと。
その時、「さよなら!」と大きな声で言ってみてください。
「エイ!」でも何でもいいです。
毅然としたハリのある声は、身を護ります。
返信する
以前にも (課長)
2018-09-04 12:17:57
話していただきました、よく覚えています。

その時の夫が女と別れたと思ったら、やがて生活費を入れなくなって、こんな事なら浮気して帰ってこないほうが楽じゃねーか みたいな事を言ったときに、話していただきました。

娘の事が綱渡りのような状態が過ぎ、日常の生活が戻ってきて、とにかく娘に知られないようにと緊張していた糸が少し緩み、夫のスマホをしたら、別れるといっていた女と暮らしていた。

憎んでいる間は絶好調なんて許せない!
と益々憎む 苦笑
でも、これを忘れるほどの事も来て欲しいはずが無い・・・困った
まったく困った話です。

それにしも、みりこんさんの次から次の困難・・・・
そして何より介護が辛かったのですか?
記事を読む限りでは、なんだかんだ言ってもさらっとこなしているように思っていました。
そうですよね、簡単でさらっとなんてするはずは無いですよね。

たいへんなストレスだった事でしょう、よくぞ大病もせず元気でいて下さってありがとうございます。

私は、白か黒か、結果を早く、と思うので、じっと待つというのが最大の苦手項目です。

恨みを手放すサプリないかな~。

逆縁・・・恐ろしい

毅然としたハリのある声ではじき飛ばすのですね!やってみます。

なんだか取り留めなくてごめんなさい。

返信する
じっと待つ (みりこん〜課長さんへ)
2018-09-04 19:30:49
これが苦手なうちは、若い証拠。
年寄りになってごらんよ。
自分から動くのが、かったるいのなんの。
え?年はそう違わない?
ヘタに動き回ると、かえって長引く‥
何も考えず、ただ待っている方が早い‥
それを何回も経験したか、しないかの違いだけ。


介護ね〜、ひたすら身体がしんどかったです。
私、精神的なしんどさにはわりと強いんだけど
身体がしんどいのは嫌〜(笑)

>恨みを手放すサプリないかな~。
何年か前にも言いましたけど、ありますよ。
オトコ。
怒られそうだけど、恨み続けて心身を壊すよりマシです。
決行するしないに関わらず、それを目標にする。
無理をしていい子ちゃんしてるから
相手の悪がなおさら許せないことって、あるんです。
私、課長さんはその気になったら彼氏の一人や二人
すぐできると思いますよ。
返信する
ヒー!! (ユウキ)
2018-09-05 07:58:19
エアコンの壊れたホテルに缶詰め。
考えただけで苦しい~

今年の夏がとても暑かったですが
夜は窓を開けるといい風が入るんです。
今年の夏はエアコン一度も使わないで寝られました。
田舎のせいなのか…
近所の友達に聞いたら信じられないと言われたので
家の構造なのか、住んでる人間の構造なのか…苦笑

松木氏
あんなに憎々しかったのに
ちょっと心配してしまいました。

忘れる=赦す
何だか妙に納得して気持ちがスッキリしました。
返信する
ざましょ? (みりこん〜ユウキさんへ)
2018-09-05 08:23:52
エアコン壊れると地獄ですよ。

エアコンを一度も使わずに寝られた!
それはすごいと思います。
ユウキさんのおうち、新しいでしょ。
設計や建材が現代仕様だからかもよ。
窓の位置一つでも、風の通り道を考慮するのとしないのとで
大きく違うもの。

うちは古いので完全に無理。
建てた頃、日本はこんなに暑くなかったし
周りに家が無かったので、当時はそれでよかったみたい。
窓だらけのわりに、昼間でも照明が必要で
風は通らず、西陽(にしび)はウェルカム。
冬は冬でコンクリートの底冷えが、寒いなんてもんじゃない。
毎日がエスキモー気分さ。

松木氏のご心配、ありがとうございます(同じ会社の者として)。
彼は身も心も黒過ぎましたが
これでコロリといけば「本当はいい人だったのかもしれない」
の称号が、かろうじて得られるかもしれません。

スッキリしたと言ってくださって、ありがとうございます。
返信する
おとこ (課長)
2018-09-05 11:11:05
男!男!って思ってると現れるのでしょうか?
もう恋愛の仕方さえ忘れちまったー 苦笑
それに、この男運の悪さを持って、良いサプリになるのか心配 汗

天は優しい・・・・

今朝、晴天の空を見て、私にには優しくしなくて良いからね、と言ってみましたが、通じるかしら。。。

じっとしている、というのとは違うのかも知れませんが。
夫に愛情があって腹がたつのか。
憎しみだけで腹が立つのか。
少し時間をかけて考えてみます。

娘に知れるのは時間の問題でしょうし、娘から聞かれた時は本当の事を言おうと思います。
そう決めたら、少し楽になりました。

うじうじ考えないためには忙しいのが一番!
誰か、私と遊んで~~~

返信する
多分‥ (みりこん〜課長さんへ)
2018-09-05 19:49:33
品質は保証できませんが、現れます(笑)
なぜなら課長さんは、絶対条件を満たしているからです。
その条件とは、身軽&一人暮らし。
結婚さえしなければ、男運の悪さは関係ありません。
バカを恨んでメソメソするより、恋がしたいな〜と思う
その気持ちが大事だと思います。
同じ動き回るなら、グルグル回らずに前進した方がいいです。

>夫に愛情があって腹がたつのか。
>憎しみだけで腹が立つのか。
>少し時間をかけて考えてみます。
考えるまでもないと思います。
私はブログだけでなく、現実の生活でも
人様のこういう悩みをうかがってきましたが
彼女たちの怒りは4種類に分けられます。
①性的欲求が満たされない不満
②経済的なものを含め、生活の変化に対する不安
③バカにしていた旦那から、倍返しでバカにされた口惜しさ
④本当は他にも深刻な問題を抱えていて
それに触れられたくない分、旦那にひときわ怒りが集中
あとは、これらの混合。

そして①から④の全てに、多かれ少なかれ
「恥」が混入しているものです。
結局、何に腹を立てるのか‥
恥をかかされたことに怒っているのです。
①男に振られたことになります
②自分の無力を思い知らされます
③見下げていたヤツにバカにされました
④秘密が暴露される恐怖
どれも恥に直結します。
デリケートな問題なので言葉を飾る人も多いですが
元をたどれば、みんなこれ。

同じ「忙しい」でも、遊びで忙しいのがいいです。
楽しいことをたくさん見つけてほしいです。
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